映画「東京家族」
報道されているようにほぼ小津安二郎「東京物語」を現代に置き換えていますが、末の息子の設定、そしてその彼女のあたり、紀子さんととみこさん(周吉妻)の交流とかは完全にオリジナル。
でも末の弟の恋人、紀子(蒼井優)が原作の原節子さん的な役割はある程度果たしています 東京物語の流れ、意味合いを踏襲しながらも、今の家族の在り方を描いていて、このあたりはオリジナル性がかなり強く山田色が出ています。
まあ故郷の近隣の人々との交流は現代では田舎でもやや無理があるような気はしますが・・このあたりはオマージュから離れがたいのでは・・・ということなのか。
しかしかなりレベルの高い作品であることは確か。とも子さんの後半の運命は原作の通りですが・・・。でもこのあたりでこの映画独特の流れ・・・説得力が強くややセンチではあるけどさすが山田洋次・・。まあ快作ではないでしょうか。
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