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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

NHKBSプレミアム「寅さん勤続25年」(再放送)

1995年、男はつらいよ第47作の撮影風景など、渥美清さんのドキュメンタリー。

珍しく渥美さんがインタビューに応じている。渥美さんの家族に対する意見とか、興味深い。ちょっとクールというか、ペシミスティックというのは言い過ぎだけど、どこか達観した渥美さんの考え方がちょっと驚く。

しかし番組の流れとしては映画の寅さんとしての姿を描くことが主な流れで、ここらが渥美さんとのずれが目立つ。

まあ、「男はつらいよ」の寅さんは山田洋次監督の作った下町生まれのちょっと古い、人情家だけど破天荒な、考えの浅い、それでいて時々は哲学者のような(特に晩年)人なわけで、渥美さんと近い部分もあれば遠い部分もある。
それを渥美さんは寅さんらしく演じていると思う。

まあこれでいいんじゃないかな。日本人が期待する古き良き男の姿かな。もう今は見られないと思われる。
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NHK「プロフェッショナル仕事の流儀~高倉健スペシャル」

映画「あなたへ」の公開当時(2012年9月)に放映されたドキュメンタリーの再放送。
おそらくプライベートの健さんがこんなに長く放映されたのは初めてだろうな。

まあ今から考えるからだけど予感はあったのだろうか。この時は81歳だから、撮影当時は80歳だし、嫌でも考えるんだろうと思います。

でもまあこれで健さんの実像が部分的にでもわかったような気がするのは良かったのかなー。
まあ実質的なメイキングで、プロモーションの意味合いもあるんだけど。
共演者やスタッフ、ロケ先の住民との触れ合いが楽しく、ちょっと好々爺的な雰囲気も出ている健さんがまぶしい( ;∀;)

男たちの旅路第1部第2話「路面電車」

「俺は若い奴が嫌いだ」--警備会社を舞台に特攻隊の生き残りのガードマンと戦後生まれの若者たちの断絶と共感を描いたTVドラマ史に残る名作シリーズ。作:山田太一。

吉岡(鶴田浩二)らに救われ、自殺を思いとどまった悦子(桃井かおり)は、頼みこんで吉岡と同じ警備会社で働き始める。スーパーで万引きの警備についた悦子は、つかまえた女の話を聞いて、その生活苦に同情して逃がしてやろうとする。だが、吉岡は「事情にかかわらず、悪事に情けは無用」と、女を警察に突き出した。反発する陽平(水谷豊)に、吉岡は「善い悪いを無理にでもはっきりさせなければいけない」と語りはじめる。(以上NHKホームページより)



後半、さすがに杉本は吉岡司令補に反発する。結局若い隊員たちとのすれ違いで終わってしまう回、次回で何らかの回答はあるのだろうか。

NHK「こころの遺伝子・三宅裕司」を見る




[DVD]伊東四朗一座~帰ってきた座長奮闘公演~「喜劇 俺たちに品格はない」 [DVD]
出演:伊東四朗、三宅裕司、 戸田恵子、ラサール石井、渡辺正行他

三宅裕司さん、子どもの頃てんぷくトリオにあこがれたとか。
当時てんぷくトリオ(三波伸介、戸塚睦夫、伊東四郎)の座付き作家だった井上ひさしさんの書かれたコント集(コント台本)を読んでいたとか。この本私も読みました。
放送では新書版のようですが、私が読んだのはたぶん文庫本と思います。
てんぷくトリオは戸塚睦夫さんの急死で事実上の活動終了となります。
その後、TVとか舞台で三波伸介さんと伊東四郎とのコンビがてんぷくトリオを思い出させたのですが、その後三波さんも亡くなります。

その後伊東さんは一人で活動せざるを得ないのですが、伊東さんは一人でもてんぷくトリオでした。今のようなハプニング的な笑いよりは、ちょっとしたくすぐりなんですが、何とも面白い。
私としては、かつてのNHK「てんぷく笑劇場」での伊東さんの活躍を思い出します。

三宅祐司さんは自分の劇団のテレビのレギュラー番組を得たときに、
伊東四郎さんをゲストに招きます。しかし時代の趨勢で人気があった番組も終了してしまいます。

80年代に入りアドリブの笑いが時代を席巻していく中で、三宅さんはMCでTVに出演し続けますが、それでも三宅さんはシチュエーションコメディにこだわります。
そして再び伊東四郎さんの誘いで活動を舞台(軽演劇)に移行します。
この「伊東四郎一座」に東貴博(TAKE2)、春風亭昇太などが参加します。
伊東四郎さんは稽古の時にすでに手元に台本はなく、台詞を入れているということがわかります。伊東さんいわく「手は自由にしていたい」とか。
二人の交流は25年にもなるという。

こう書いたけども残念ながら三宅さんの舞台は見ていないんだなー。
いつか悠々自適な生活になったら。まあ実はそれもそう遠くではないけど。
見に行こう。