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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

映画「海辺のリア」

役者として半世紀以上のキャリアを積み、かつては大スターとして映画や舞台で活躍した桑畑兆吉。認知症の疑いがある兆吉は、家族に裏切られ、遺書を書かされた挙句、高級老人ホームへと送り込まれる。ある日、その施設から脱走した兆吉は、シルクのパジャマ姿にコートをはおり、スーツケースをひきずり、あてもなく海辺をさまよううちに、娘の伸子と突然の再会を果たす。伸子は兆吉が妻とは別の女に産ませた子だったが、そんな伸子が私生児を産み、それを許せなかった兆吉は、伸子を家から追い出した過去があった。兆吉は再会した伸子に「リア王」の娘であるコーディーリアの幻影を見る。

以上映画コムより

舞台俳優としての仲代さんの濃さが、役と相まってこれでもかというぐらい(80過ぎなのに元気)強い。
黒木華さんがこれに伍しての名演。
何ともつらい内容なんだけど、コメディタッチもあって、聞かせる話。

ほぼ大部分が海岸べりの砂浜で演じられる、舞台劇のような。仲代さんらしさが横溢しているわけで、まあくどいといえばそうなんだけど、リア王関連のセリフは圧倒的なんで、裏に流れているエピも完璧に舞台劇なので、このあたりが好き嫌いがわかれるかもしれない。

ラストを救いのあるような感じなのはホッとするけど。

佳作。
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