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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

男たちの旅路第3部第3話「別離」

吉岡司令補と悦子さんの話。リアルタイムで見ていた時にはこんな流れになるとは思わなかった。ガードマンの話で推移すると思っていたのですが、出演者側の事情もあったのかなー。わかりませんが。
どうにも切ない話なんですが、吉岡司令補のストイックさが何ともいい感じ。鶴田浩二さんの年を重ねての演技なんでしょうか。やや濃くはありますが、桃井さんのやはり濃い演技と相まってバランスが取れているのかな。
ここでの桃井さんはそういうキャラじゃないのに悲しく切なく思えてくる。さすがなんだなー。
これ以降はレンタルするしかないのですが・・。DVD購入するには高額なので・・・。 
来年日曜日AM10:00からたぶん90分の枠でNHKBSで再放送があるらしいのですが3日間のみらしいので第1シリーズの再放送なのか?

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男たちの旅路第3部第2話「墓場の島」

CS放送にて、


墓場の島は劇中で杉本がガードすることになった戸部のヒット曲。当時の流行なのか、そういう作りなのか暗い曲調なんですが、ドラマでは吉岡司令補の特攻隊時代の同僚で今は戸部のマネージャーとなって強引に歌のヒット路線を突っ走る和泉と戸部との葛藤の中で、いつもの杉本と吉岡司令補の衝突を描く。 


話の途中からは、引退したいという戸部の話に理解を示した吉岡、しかし事態は意外な方向へ・・・。 


いつものように話は完全な結論が出ないまま終わる。そしてこのころは杉本君はもう吉岡司令補のある意味信奉者になっていて、でもその中での世代の違いの意見の衝突をうまく描いている。 


こういう静かな演技での鶴田さんはさすが、そしてウザったい水谷豊さんと、でもその中での完全ではないが二人のある程度の打ち解けた感じ・・。


山田太一さんのこのころの硬質なドラマ作りが何ともいい感じ。


男たちの旅路第3部第1話「シルバーシート」

CS放送で再見。リアルタイムでも見えいます。

往年の名優たちが老人を演じる。もちろんリアルにその年齢なんですが。吉岡司令補(鶴田浩二)との対峙が深い。まあただ山田太一さんの説明的セリフとか、中身はさほど老けてはいない往年の名優さんたちの貫録が、どうも老人のわびしさをもう一つ出し切れていないのか、それともそういう作りで凛とした老人たちを描きたかったのか。

老人ホームも現代から考えるとちょっと貧乏臭いというか、この時代はこんな感じなのか、わかりませんが、

電車占拠事件でのいつもの吉岡司令補の強い説得力も今回は切れ味が鈍っているような、まあそれはこの時点での山田太一さんの思いなのか(たぶん山田太一さんはこの時点ではまだ老人とは言えない年なんじゃないのか)。

老人たちは警察官に連行されて電車から出てくるんですがこれが説得のたまものかどうかはわからない。

それを見た杉本(水谷豊)のがっかり感が面白いんだけどな、杉本君の老人たちの気持ちをくみ取っている、という誤解のあたり、このずれが面白いし。

おしん#286~291

おしん、いよいよラス前の週になったようです。
浩太から呼び出されたおしん、仁の出すスーパーたのくら17号店のあおりを食らう浩太の息子が店を大型スーパーに売ろうとしているとのこと。自分はもう経営から退いていると告げるおしんでしたが、翌日の17号店の開店セレモニーをドタキャンし、旅に出ます。
ここからおしん開始の回想部分につながる流れになるわけです。

圭太との1か月の旅行(家出)から帰ると案の定情報が知れ渡り仁から浩太へ土地を売らないように話をしてくれとのことが・・・ここで仁に内緒にしていた浩太との関係の話をするわけです。

ふたたびおしんの訪問を受けた浩太はある提案をしますがおしんはそれを断り成行きに任せます・・・。結局家族との仲もぎくしゃくして・・・。

このあたりはまったく見ていません。まあありがちな流れなのか橋田ドラマらしい流、しかし前述したように乙羽信子さんはまったく自然な演技で説明的なセリフなのに感じさせません。

いよいよ来週。まあドラマらしい流れで先は見えていますが・・このあたりは自然に見られます。後は望の野村万之丞さんの癒し・・。

再放送おしん#280~285


おしんの一言で、まあもちろん仁に原因はあるんですが、仁夫婦は冷たい関係になってしまいました。それにしても百合の葬式ぐらい出させろよといいたいんですがドラマなので・・。

おしんさん、おせっかいにも望と初子を一緒にさせようと企てるのですが、やはり望の百合への思いは絶ちがたくということのようです。



その間も着々とスーパーのチェーン展開は拡大し続けるということのよう。

仁の家庭の問題で新展開を見せるということのようで、

さすがの橋田ドラマ、飽きさせない内容。

別にほめているわけではありません。

おしん再放送#274~#279

今回は仁夫婦の不仲の振りと、望の息子で母親が不在となってしまった圭の行方、おしんは初子と望の再婚をもくろむが・・というところ。

まあある意味親の身勝手な部分もあるんですが、わからなくもない部分もあります。
やっぱりエピソードを乙羽さんがうまく伝えるということかな。後望役の野村万之亟さんのちょっといい人すぎる感じがいいのかな、でも癒されます。このおしんの孫の圭君がのちのおしんの家出の狂言回しになるんですね。

無論ドラマだし息子たちへあまりにも口出しする感じが何ともいいのかなとも感じますが。まあ明治の人だしこんなんかも。


おしん再放送

いよいよ老女編で、仁ものぞみも高橋悦史と野村万之丞さんに代わっていて世代交代の流れになっています。

乙羽さんはさすがにうまい。橋田ドラマ的なセリフを読んでいる感がなく、自己薬籠中のものとしています。さすがです。

ここらがこの時期のおしん中年編の田中裕子さんとは違うなーと思う。

あのエピの振りも来週以降の仁夫婦の事件の振りか・・。まあさすがの橋田ドラマらしい。面白いけど冷たく言えばあざといかな。まあ・・らしいです。

映画「幸福のスイッチ」を見る

東京で働くイラストレーターの怜(上野樹里)は営業と意見が合わず、突然会社を辞めてしまう。そんな時、妹の香(中村静香)から姉の瞳(本上まなみ)が入院したと手紙が届く。実家に戻ってみると、じつは入院したのは姉ではなくソリの合わない父(沢田研二)だった。怜は瞳に頼まれしぶしぶ家業の電気店を手伝うことに。
(以上yahoo映画より)

たぶんBSで見る。田舎にはとどまりたくない終始不機嫌なヒロイン、人が良すぎて電気店がもうからないことに業を煮やすけど、この地元密着すぎる昔ながらの小売店が懐かしくいつしかなじんでしまう主人公の成長物語、大きい事件は起こりませんが日本映画らしいヒューマンなつくりがジュリーさんのおやじっぷりと合わせて何ともいい感じ。

地味ですが、まあ忘れてしまうんですが、いい映画なのかなと・・・。


NHK「こころの遺伝子・三宅裕司」を見る




[DVD]伊東四朗一座~帰ってきた座長奮闘公演~「喜劇 俺たちに品格はない」 [DVD]
出演:伊東四朗、三宅裕司、 戸田恵子、ラサール石井、渡辺正行他

三宅裕司さん、子どもの頃てんぷくトリオにあこがれたとか。
当時てんぷくトリオ(三波伸介、戸塚睦夫、伊東四郎)の座付き作家だった井上ひさしさんの書かれたコント集(コント台本)を読んでいたとか。この本私も読みました。
放送では新書版のようですが、私が読んだのはたぶん文庫本と思います。
てんぷくトリオは戸塚睦夫さんの急死で事実上の活動終了となります。
その後、TVとか舞台で三波伸介さんと伊東四郎とのコンビがてんぷくトリオを思い出させたのですが、その後三波さんも亡くなります。

その後伊東さんは一人で活動せざるを得ないのですが、伊東さんは一人でもてんぷくトリオでした。今のようなハプニング的な笑いよりは、ちょっとしたくすぐりなんですが、何とも面白い。
私としては、かつてのNHK「てんぷく笑劇場」での伊東さんの活躍を思い出します。

三宅祐司さんは自分の劇団のテレビのレギュラー番組を得たときに、
伊東四郎さんをゲストに招きます。しかし時代の趨勢で人気があった番組も終了してしまいます。

80年代に入りアドリブの笑いが時代を席巻していく中で、三宅さんはMCでTVに出演し続けますが、それでも三宅さんはシチュエーションコメディにこだわります。
そして再び伊東四郎さんの誘いで活動を舞台(軽演劇)に移行します。
この「伊東四郎一座」に東貴博(TAKE2)、春風亭昇太などが参加します。
伊東四郎さんは稽古の時にすでに手元に台本はなく、台詞を入れているということがわかります。伊東さんいわく「手は自由にしていたい」とか。
二人の交流は25年にもなるという。

こう書いたけども残念ながら三宅さんの舞台は見ていないんだなー。
いつか悠々自適な生活になったら。まあ実はそれもそう遠くではないけど。
見に行こう。