忍者ブログ

おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

TBSチャンネル「幻の町」

1976年作品HBC制作
TBS東芝日曜劇場1000回記念作品。

昔樺太の真岡で暮らした老夫婦が小樽へやってきた。10年かけて記憶を頼りに真岡町の地図を作るため小樽の知人を訪ねてきたが、知人夫婦は娘を残してもう他界していた。
旅館に戻った老夫婦は制作中の地図をどこかに忘れたことに気付く。

もう一度知人の娘を訪ねる老夫婦、娘は自宅に忘れてあった地図に気付かない。しかし老夫婦を案じて探す手伝いをする。
娘はトラック運転手の恋人がいたが、地図のことにかまけて久しぶりに帰ってきた恋人に会えない。
そのうち自宅に地図があるのに気が付き、老夫婦の行方を探そうとする。役所で老夫婦の滞在先を探し出した娘。しかし役所でその地図を職員に見せた時。職員からその地図が真岡町ではなく、その後日本に帰国した夫婦が住んだ町の地図ではないかということ気付く。娘は旅館にいた老夫婦に地図を返すが、娘は旅館を去り際夫婦についその地図が真岡町ではないことを告げてしまう・・・。

***

倉本総脚本。快作。笠智衆と田中絹代のどうも少しぼけているような老夫婦の演技が素晴らしい。
それに絡む若い桃井かおり。早口で、表情も微妙なんだがでも言いたいことは伝わる。

老夫婦のおそらくは失われているらしい、ノスタルジーの旅が切ない。

ラストは幻想的で。おそらく悲しい結末のような・・・。

何しろ昔なので、映像は鮮明さを書くが致し方ない。よく残っていたと思う。
PR