結婚できない男
第8回
信介は趣味の模型作りにいそしんでいる。タイタニック号の模型も完成間近だったが、スクリューが片方見つからない。しょうがないもう1台買うかとつぶやく信介。
一方、みちるは中川病院に行き急性虫垂炎と診断される。夏美は早めに手術するように言う。みちるは入院の間の飼い犬のケンを英治に預かってもらうことにする。しかし英治はケンを連れて沙織とデート中、沙織にみちるのいうことを簡単に聞いてしまうといわれ、言い訳する英治に沙織は怒って帰ってしまう。
困った英治は信介のマンションに行きケンを預かってもらおうとする。信介は即答で断るが、そばに夏美もいて、預からないと中川病院には出入り禁止と言う。信介は動揺し、結局ケンを預かることになってしまう。
信介はケンが部屋を歩き回らないように紐で机に繋いだままにして仕事場へ、そしてパソコンで部屋の様子を見られるようにし、チェックしているが、画面を見ているとケンが紐を引っ張ってはずしてしまい、部屋を悪戯し放題。信介は驚いてパソコン画面に釘付けで仕事にならない。
入院したみちるはにケンの事が気になり夏美に聞くがあいまいな返事、手術前に夏美は実は信介がケンを預かっていることを話してしまう。心配するみちる。
やっぱり犬のことが気になり夏美は病院の看護婦で誰かいないか聞いてみると信介に言うが、麻耶が預かると言う。
しかし麻耶は犬が苦手で結局預かるのは無理と言うことでそのまま信介が預かることになる。
信介はケンと暮らしているうちに徐々にケンがいとおしく思えるようになる。散歩中にもボール遊びしたりする。夏美が信介に自分のマンションの大家に掛け合って犬を預かれるようになったと言っても、信介はケンを研究すると言って断ってしまう。
しかし、夜信介が自宅で音楽鑑賞中に後ろから大きな音が、タイタニックの模型が床に落ちて壊れていた。怒った信介は夏美にケンを預かるように頼んでしまう。
夏美は夜ケンを散歩させているが、信介から電話が入りちょっと目を離した隙に、紐をすり抜けてどこかへ行ってしまう。(つづく)
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