翼の折れた天使たち〜第2夜「サクラ」
零細な部品の工場を経営する父の仕事の挫折のショックで、娘の遥(戸田恵梨香)は出会い系カフェにサクラ(客に見せかけ実は店が雇った交際相手要員)として登録し、複数の男との店外交際で男からプレゼントをさせ、貰った物を質屋に売り払い金を儲けていた。
遥は帰宅しても、工場を閉鎖してしまい毎日飼い犬と戯れている父とは会話をせず、まじめだが不器用な父をバカにしていた
しかしある日、偶然出会った若いサラリーマンの光輝と知り合う。
すっかり光輝を気に入った遥は出会い系カフェの客を放っておいてその男とだけ交際するようになる。
遥は自分を有名大学の大学生と言い、父は大きい会社を経営していると嘘をついてしまう。ある日遥は光輝と待ち合わせてタクシーに乗るが、そのタクシーの運転手は父だった。遥は驚く。タクシーの中でも光輝は父の会社の話をするが遥はあいまいな返事しか出来ない。
おつりを受け取る遥に父は客に対するお礼を言うだけでほかに何も言わない。
ホテルでベッドを共にした後、光輝が会社の命令でアメリカに留学しなければならなくなったといい、遥も一緒に来ないかと誘われる。
遥が帰宅しても父は遥に何も言わない。父は母に遥ももう大人だからとさびしく笑うだけ。
翌日、遥はいままでの嘘を告白しようと光輝の部屋に行くが、話を聞いた光輝は冷たい態度だった。驚く遥に追い討ちをかけるように、遥がネットカフェで男を食い物にしていたことを叱責する。
そして隣の部屋から出てきたのは冷たくしていたネットカフェの遥の客の一人の和田だった。
和田は遥に、だまされるということはどういうことかと知らせるために金を出して光輝を雇ったという。光輝は黙って部屋を出て行く。
逃げ出そうとする遥を、和田は捕まえて襲おうとするが、やがて和田は自分のしていることに嫌気が差し力を抜いてしまう。そして遥に出て行くように言う・・。
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