1970年代パリの5月革命のころのパリでのスペイン系の家族の話。とはいってもすぐ両親は当時のスペインフランコ政権に反対する伯母の影響で共産主義者となり父親は社会主義政権下に変貌したチリへ旅立ってしまう。活動家となってしまった両親のために幼い娘のアンナの生活は変貌し始める。
これは70年代のスペインの状態や、パリの5月革命、そしてチリのアジェンデ政権の行く末ということが基礎知識として入ってないとわかりづらい。結局アンナはどうなったのだろうか、どうも共産主義者になったわけではなく、カトリックの教えから抜け出て自由に思考するということに目だめて言ったということだろうか。
母のいわゆるフェミニスト活動と父親との微妙な差もちょっと考えさせられる。
基本は子供からの目線で描かれる政治の政界と生き方ということなのかな。
意味深い映画。日本でこういう政治がらみの意味合いを考えさせてくれる映画ってどれほどあるのか。とくに現在は少ないかな。
★★★★★
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