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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

DVD映画「父親たちの星条旗」を見る

映画「父親たちの星条旗」DVDを見ました
太平洋戦争での激戦地。アメリカ軍は硫黄島の擂鉢山にほぼ制圧した証拠として星条旗を掲揚する。従軍写真家のローゼンタール氏がそれを撮影した写真がアメリカ本土で有名になり、国旗を掲揚した兵士たちは戦時国債の応募のための宣伝活動に利用されることになってしまう。しかし実はこの写真はほぼ安全が確保された2度目の掲揚の様子が撮影されたものだった。
急遽帰国した星条旗の掲揚にかかわった兵士たち、しかし掲揚した兵士のうちすでに半数は戦死していた。
呼び戻された兵士たちは英雄扱いされ、戦時国債の宣伝活動をさせられることになるのだが・・・。当然彼らは割り切れない思いを抱えていた。
掲揚した6人の硫黄島での模様、そして生還できた3人のその後を描く・・。

原作は国旗掲揚の任務を与えられた他の2人とは違い、その場にたまたま居合わせ、国旗掲揚を手伝ったジョンブラッドリーさんの息子さんが、父親の硫黄島の体験について四年かけて星条旗掲揚に立ち会った兵士たちの家族を訪れて聞き書きし、『硫黄島の星条旗』(Flags of Our Fathers)というタイトルで出版した本が原作とのこと。

戦時下のアメリカの雰囲気がどのようなものだったか、ショー化された国旗掲揚の様子。
ここらが当時の日本とはまるで違うのじゃないか。

血なまぐさい戦闘場面、惨殺された死体。戦争映画でありまあ当然なんだけどきついな。クリントイーストウッドが冷静に描く事実。物量を投じた画面、これは日本映画ではまねが出来ない。
そして濃い人間ドラマ。
とくに、ネイティブアメリカンのヘイズに対する差別。そしてヘイズが抱える亡くなった国旗掲揚にかかわる兵士の間違い。そのまま進んでしまう宣伝活動。いたたまれず宣伝活動の途中で離脱し再び戦地に戻ってしまう。戦後、うつ病を抱えながら本当の兵士の遺族へ伝えに行く。そして最後は・・・。

戦後の日本でも同じようなことがあったのじゃないかなー。あまり語られない。まあこちらが不勉強なのかもしれませんが・・・。

写真はローゼンタールの写真を基に作られた海兵隊記念碑です。(ウイキペディアよりお借りしました)






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