忍者ブログ

おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

NHKアーカイブス ドラマ「鳥帰る」(山田太一脚本)

「鳥帰る」

長年連れ添った妻が認知症を患い、自分を嫌悪して寄せ付けない。原因が分からず苦悩する木崎則行(杉浦直樹)は旅に出る。その道すがら、田口麻美(田中好子)と知り合う。東京での暮らしに疲れた麻美は、母(香川京子)に会おうと郷里(鳥取県倉吉市)へ向かっていた。しかし、結婚に反対する母を振り切って東京に出たため、会おうかどうか迷っている。母とは全く連絡を取っておらず、4年振りの帰郷だった。カメラマンとして身を立てようとする中山(村上淳)も加わり、三人で鳥取に向かう。母と再会を果たす麻美。しかし、互いに気持ちを素直に語れず喧嘩別れしてしまうのだった。人と人との心のやりとりの機微を丁寧に描いた山田太一ドラマ。
作:山田太一  演出:伊豫田静弘
(以上NHK公式ホームページより)

田中好子さん追悼ドラマ再放送。1996年放送とのこと。
土曜ドラマ枠だったのかなー、リアルタイムでは見ていません。

好子さんも好演しているけど。ここでは杉浦直樹さんの狂言回し的な意味合いが大きいのかな。

お互いの気持ちのずれでわだかまりのある母子をやはり家庭に問題を抱えている老紳士木崎(杉浦さん)が間を取り持つ。途中までは父親的な紳士に惹かれる麻美(田中好子)の一方的な思いだったりするのかなと思ったらそうではなく、流れは当然というか、母と娘の話へ・・木崎さんがちょっとおせっかいではあるけどうまく話が流れる方向に行くという。ここらはいい。

木崎さんが若年性認知症の奥さんの症状のいきさつが不明なんだけど、まあそこらは話の振りのためということなのか。あの写真家志望の青年のその後は不明のままですが。

充分ではないですが・・家族再生という結論のよう。佳作か。
PR