黒澤映画「まあだだよ」を再見
監督 黒澤明
脚本 黒澤明
原作 内田 百間
出演 松村達雄 (先生)
香川京子 (奥さん)
井川比佐志 (高山)
所ジョージ (甘木)
油井昌由樹 (桐山)
寺尾聰 (沢村)
小林亜星 (亀山(和尚))
日下武史 (小林(主治医))
BSジャパンで再見
と言っても終盤のみ。まあストーリーはほぼわかっているのだが、戦後かつての生徒たちに作ってもらった家での生活、おそらく最後?の「摩阿陀会」のシーン、先生の挨拶にメッセージ性が強く。黒澤の思いが伝わるのかもしれない。
ラストの先生の夢のシーン。空の色が奇妙なのは夢だからというのだろうか。個人的には好きな作品なのだが万人向けとは思えないし、黒澤にしては濃さが少ない。
大家の至芸なのか。あるいは晩年の脱力なのだろうか。
願わくば「雨あがる」も黒澤監督で作ってほしかったのだが。残念ながらかなわない。
後年になっての寡作はまあ映画作製のスポンサーが少ない状態でのことで、もっと映画を撮らせてあげたかったなーという気もするが、あるいは監督の高齢のせいなのかもしれない。
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