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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争」を見る

昭和46年冬、水木は「ゲゲゲの鬼太郎」などの執筆で忙しい中、無理やりに休暇をとって、赤道直下のニューギニアを旅した。

水木は、昭和18年21歳の時に召集され、ニューギニアのラバウルに送られた。当時ニューギニアは連合軍に島の半分を占領され、日本軍の敗色は濃厚。水木二等兵は最前線の小隊に配属され、過酷な戦場を生き抜いた。

以来、26年ぶりに踏むニューギニアの大地だった。そして、これがそもそものきっかけだった・・・。(以上公式HPより)

ドラマは戦争から26年たった、昭和47年の水木しげるは自分の身の回りで起こる不思議な現象に、自身の戦争中の体験をマンガに書くこととなる。

終盤での玉砕をせざるを得ない方向へ上官が追い込んでいくところ、太平洋戦争の不条理さを描いていて痛切です。
現在と戦時中の場面の交錯。現在の場面のどことなくのんびりとした風景。戦争中の空腹感を現在の食欲で満たそうとする水木氏。そして戦死者達の幻影との幻想的場面・・・と心に残る秀作ではないでしょうか。


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