ジャッジ〜島の裁判官奮闘記第3回、第4回
第3回
三沢恭介は島で起きた殺人事件を受け持つ。恭介にとっては殺人事件の審理は初めてのことだった。審理は出張してきた2人の裁判官とともに3人の合議制で裁判を進めることになる。
長年の介護の果てに寝たきりの夫を殺した妻の裁判。しかし恭介は現場の証拠写真の被害者の顔が安らかなのに気がつき。改めて殺人現場の被告の自宅に行き、被害者がつけたノートを入手する。そしてそのノートの最後に書かれた文字を見た恭介は・・・。
第4回
三沢恭介は、島で起きた交通事故の裁判を受け持つ。被告の新城瞳は運転中に母親と保育園児の子供をはねてしまい、業務上過失致死で在宅起訴されていた。瞳も離婚して一人で幼い保育園児二人を育てていた。恭介は実刑判決を下した場合の瞳の子供たちの養育のことを考える。そして一方で子供を亡くし悲しみにくれている被害者の遺族の心情を思い悩む・・・。
この2本は重い話。特に交通事故での判決で悩む恭介の判断。これはつらい。判決の内容を批判するような新聞の記事のことにあえて触れない妻の麗子の気遣い。
恭介は新聞記事を読んでも妻の気持ちを察し。自分も触れない。そして加害者につながりのあることを隠している野見山さんの気持ちと、うまく書いていると思います。
途中でのおばあちゃんの年齢の挿話も、息子の手紙に消されていた文字が重いなー。さりげない戦争批判。いいですね。
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