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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

スペシャルドラマ「幽婚」

<ネタバレあり>
CBCテレビ開局50周年記念アーカイブスペシャル・1998年9月放送、105分
孝行(役所広司)は、霊柩車専門の運送会社の運転手。孝行は若いころはやんちゃで背中に刺青がある。しかし今はまじめに仕事についている。
ある日、修(森宮隆)という男が急死した婚約者・佐和(寺島しのぶ)の遺体を、郷里の四国・黒髪村まで移送するよう依頼する。だが、修は途中のサービスエリアで姿を消す。
孝行は仕方なく死体と一緒に四国まで車を走らせる。孝行はいつしかほっておかれた佐和に同情する気持ちが湧いてくる。
孝行は苦労して四国の山奥のかずら橋の向こうにある黒髪村までたどり着く。村の人たちに棺を渡して帰ろうと代金を請求すると、村人たちから引き止められる。孝行に頼み事があるという・・・。
黒髪村では若い女性が結婚の契を結んだまま死んだ時、生前の婚約者との祝言を挙げてから葬送する「幽婚」のしきたりがあり、佐和の婚約者の修が本当はその役だったが、逃げてしまったので、かわりに形だけなので新郎役をやってくれないかと頼まれる。
孝行は尻込みするが成り行きで新郎役にされてしまう、あまけに死体の佐和と同じ部屋で一晩過ごすように言われる。
部屋に死体の佐和と二人きりの孝行。孝行はさすがに気持ち悪く、逃げ出してしまう、しかし村の境のかずら橋までたどり着けない。ふと見ると村祭りか?民家で浄瑠璃が演じられている。幻想的な雰囲気に見とれているうちに村人たちがやってきて村まで連れ戻される。
覚悟を決めて、出された酒を飲んでしまう孝行。いつしか深い眠りに・・。
目が醒めると外は明るい。ふと布団を見ると死体が消えている・・。孝行は外に出るとそこには死んだはずの佐和がいた。しかし孝行は佐和に不思議な懐かしさを覚え話し掛ける。佐和は孝行が昔あこがれていた先生と似ていることを当ててしまう。佐和に惹かれる孝行は佐和に導かれるまま滝壷にきてしまう。佐和は着物を脱ぎ滝壷に入る。そして滝壷に消えてしまう。孝行は驚き滝壷に入る。するといきなり佐和が現れる。孝行は佐和を抱きしめる。
山中を歩く二人。孝行はここで畑を耕して佐和と暮らしたいという。佐和は微笑し、明るくなってきたのでもう行かなくてはいけないといい、霧の中に消えていく・・。(つづく)
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