結婚できない男(つづき)
翌朝信介は夏美の病院に、どうも食当たりらしい。夏美に食べたものを尋ねられ肉まんを思い出す。肉まんは冷蔵庫に入れていなかったのだった。信介はそういえば昨夜康雄から本当の理由を夏美に話したか尋ねられ、頼みを聞いてもらったのでそのお礼と康雄からもらい物を受け取った。お返しにみちるからもらった肉まんを渡したことを話す。信介は1個だけ食べ、残りは康雄に渡したと話す。驚いた夏美は信介に康雄の泊まっているホテルを聞き出す。
ホテルに乗り込み康雄を診察した夏美は結婚式場のパンフレットがあることに気がつく。結婚も決まってないのにと夏美が言うと康雄は自分のだという。3年前に連れ合いを無くした康雄は再婚するのだと話す。
数日後、夏美が信介を訪ねてくる。引き出物を渡し今日が父の結婚式だったと話す。相手の女性に、87歳になる頑固な母親が今も健在と聞かされた信介は、「つまり、あなたと結婚する男は自動的に、あの頑固オヤジと87歳の頑固婆さんと付き合うハメになるってことですか。ますます縁遠くなりそうですね」と皮肉を言うのだった。
そんなやり取りを聞いていたみちるに、「夏美さんのお父さんって、どっか桑野さんと似てません?」と言われた夏美は、康雄は頑固で、信介は偏屈と説明し、「私、待つわ。普通の人と縁が出来るのを」と決意を固める。
一方、部屋に戻った信介も、以前夜店で悪戦苦闘して捕った金魚に向かって「お前、危うく結婚させられるところだったんだぞ。やっぱり1人がいいだろ?な?」とつぶやいていた。
うーん偏屈。当たってますねー。自分より強気な人に会うと突然弱気になってしまう。ありえます。まあひとり金魚すくい、しかもこの年で・・。自分に近いような遠いような。親戚の話も昔散々言われたような・・・。まずいなー。でも夏美三都は意識しないままだんだん親しくなっていきますねー。うまく作ってあります。
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