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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

スロースタート(前編)

<ネタばれあり>
谷口未散は、神戸にあるスロースタート事務局で働くスタッフ。スロースタートはニートや引きこもりを支援するNPO(非営利団体)法人の一つ。引きこもった青年たちを訪問し、社会復帰の手助けをするのが未散たちの仕事で、一緒に映画を見るという約束をすっぽかした引きこもり青年を4時間待ち続けることもあった。
そんな事務局に、ある日矢沢仁という中年の男がやってきた。自動車会社に勤めるサラリーマンなのだが、スロースタート代表の真壁に恩義があり、休日だけ未散の仕事を手伝う羽目になってしまう。だが彼には未散たちの仕事は大きなお世話にしか見えない。「引きこもりなんて、甘えてるだけやろ?」未散は否定しないが、ただ「人間の感情も、使わないと錆びるんですよ」と答える。仁は事務局の車で未散の送迎をすることになる。
未散は、真壁から新しい訪問先を任された。引きこもり歴5年の前田信吾。大学に入ってから不登校となり、今では家族ともろくに口をきかないらしい。未散はいつものように、まず週に一回ほど信吾宛に葉書を書いて送り、一ケ月ほど続けてから、家を訪ねるという手順をとった。2階の信吾の部屋の前に長時間座って部屋から出ようとしない信吾に話しかけ続ける。それを毎週繰り返し続けている。ある日信吾が家具にあたって壊してるという連絡を受ける。未散は信吾の部屋にそっと入ると中は家具や衣類が散乱している。信吾はベッドに無言でうずくまっていた。未散はおなかがすいている様子の信吾に持っていたチョコを渡し部屋を片付け始めた。信吾はゆっくりチョコを食べ始め自分も部屋を片付け始めた。それをきっかけに未散は信吾の部屋に入ることが出来るようになる。
そしてついに信吾に一緒に外出させることに成功する。仁や事務局のみんなと一緒に出かけた海辺。信吾は途中までは楽しそうに遊んでいたが、ビーチボールが波にさらわれてしまい、取りに行こうとするが足がふらついて思い通りに行かない。ついに信吾は切れて帰ると言い出す。そして自分の大学時代のことを話し。工学部に行きたいわけじゃなかった。自分のやりたいことはまだ見つかっていないと叫ぶ。
局長の真壁に相談する未散。真壁は一歩進んで二歩下がるしかし三歩は確実に動いているという。(つづく)
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