Drコトー診療所(最終回・つづき)
病院から帰ろうとする五島を鳴海が呼び止める。「星野さんだが、状態も安定しているし、もうすぐドレーンも抜ける。あと1週間もすれば退院できるだろう。」「そうですか。鳴海先生、先日の質問ですが、人として答えるならば、あなたが生きていると思っている限り、奥さんは、生きています。医者として答えるならば、あなたが治療を続ける限り、やはり、奥さんは、生きている。僕は、そう思います。そして、いつか・・・奇跡は起こるかもしれない。そこにも・・・絶対は・・・ないと思います。」「鳴海先生。ありがとうございました。大切な話を、打ち明けてくださって。あなたがいなければ、彩佳さんのオペは、乗り切れなかった。医者であることの怖さも、思い知りました。本当に、ありがとうございました。」
五島はそう言い頭を下げ、鳴海に背を向ける。
五島は島に戻る。
診療所に戻ると島民たちの大歓迎。そして三上先生も迎えてくれる。三上先生はホームシックになっていて、自分の診療所に早く戻りたいという。
五島は「先生。僕は・・・僕達は・・・なんで僕達は医者なんでしょう。」
「・・・医者って、一体、何なんでしょう。」五島の言葉に驚く三上。
「でも・・・医師であることの意味を・・・問い続けることを・・放棄しては、いけないと思っています。」五島はそう言い、また海を見つめる。
三上は微笑み、そして五島に頭を下げる。「ありがとうございます。」
五島が微笑む。三上は自分に差し向けられた五島の手に気付く。
そして二人は、握手を交わした。
あとは剛洋への五島からの手紙。五島は島民のみんなの笑顔に励まされているという。彩佳は診療所の前で撮った五島のツーショット写真を見て微笑んでいる。和田さんはミナさんを島の初日の出を一緒に見たいといって誘っています。こういう島のいつもの日常で終わるのです。
なんかいいですねー。本当にこういう先生がいるのかといつも考えてしまう・・。でもある方はいるといっています。それはいいな・・。
PR