金沢の病院で由次は息子に会う。息子の母は息子が生まれた後由次の元から姿を消してしまう。そして由次は親子を探し回り、やっと兼六園で会うことが出来た。兄の妻は再婚しており、息子には新しい父がいたのだ。由次との面会の時息子は由次をにらみつけていた。その事が気になっている由次。しかし息子は母が面会の後に泣いていたことを話し。死ぬ前にどうしてもこれを伝えたかったと母の本心を示唆する。そしてシベリアからの兄の手紙にあった「翼のある船は・・。」の詩を二人で口ずさむ。それは由次と兄の妻が舞鶴港で帰らぬ兄を待つ時に由次が兄の妻と口ずさんだ詩だった・・・。
仲代さんが素晴らしいです。サトエリは健闘しています。話としては肝心のところ(由次の不倫の話)がちょっと短いのか。由次が息子に会う決心をする理由付けの振りが充分でないように思います。
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