時効警察第1回の感想
総武署の時効管轄課は時効になった事件の後処理を専門に行う警察署の一部署だが当然ながら捜査の第一線に携わらないため、警察署にあるまじき独特のぬるーい雰囲気が漂っていた。時効課に属する無趣味の警察官、霧山は交通課の婦警、三日月から志が低いと言われるが、気にする様子もない。そして同僚の婦警又来に趣味がないと結婚も遅いと言われ、膨大な時効事件ファイルの中から趣味で再捜査をしようと整理し始める。
霧山は15年前の料理学校理事長殺人事件の再捜査をしようと思いつく。被害者の曽根崎大輔の妻ひろみが第1発見者だった。ひろみはその後笠松道夫と結婚して、自身も料理研究家のカリスマ主婦として有名になっている。事件当時はひろみも疑われたが、ひろみにはアリバイがあった。事件発生の同時刻に駅のホームにいたのを大輔の愛人水岡由起子が証言したのだった。
霧山は三日月を食事に誘うがそれは殺人に関係した現場をもう一度訪ねることだった。霧山に好意を持つ三日月は喜んでついてくる。二人はひろみと会うが霧山は、ひろみが嘘をついていると直感する。ひろみは雑誌の取材中でそれ以上話は聞けなかった。続いて愛人の由起子に会う、由起子の証言は当時のまま。由起子の家を出ると宅配業者が由起子の家のダンボールいっぱいのナスを届けるのにすれ違う。霧山は訝る。
結局笠松家で食事にありつけなかった霧山の家にひろみから大量のナスが届く。霧山は三日月を呼び出す。三日月は喜んで霧山の家に駆けつけ、麻婆ナスを作る。そして二人はいい雰囲気になるが、課長の熊本が突然トイレを借りにやって来て雰囲気が台無しとなる。
ひろみから三日月に食事の招待が来る。三日月は霧山のため招待を受ける。先日は取材の途中だったためゆっくり出来なかったと詫びるひろみ。ひろみが中座した隙に三日月はひろみのスプーンを指紋を取るため持参したものとすりかえる。
霧山はひろみの息子の士郎と会う。士郎に生まれ年を聞いた霧山は疑惑に確信を持つ。
再び霧山は由起子を訪ねるがすでに家は引っ越した後、大家の話では急に引っ越していったとの話。霧山は残ったダンボールを探している。そしてひろみが笠松と離婚したとの情報が入る。(つづく)
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