病院のチカラ〜星空ホスピタル第1回
東京の病院・救命救急センターに勤務する栗原ともみは天才的なERドクター。仕事は完璧だが、なぜか患者や同僚たちに心を開かず、キャバクラでアルバイトするなど金儲けに熱心だ。そんなともみに、地方の「堀田海岸病院」の院長・堀田が、自分の病院に医師として来てほしいと懇願する。海岸病院は深刻な医師の数不足に苦しんでいた。ともみは堀田に高い年俸を約束させ、海岸病院に行くことを決める。
医局長・角倉たちにたいし、なぜ金のためにここにやって来たのか、その真の目的をともみは明かそうとしない。ともみが初めて受け持つのは201号室に入院している塩川という患者だった。患者にたいして心を閉ざそうとするともみだったが、骨折は直っているのだが、他の検査も受けさせない彼にたいし、院長はともみに検査を受けさせるよう説得してくれという。ともみは人として、彼を生かそうと奮起するはめになる。
ある日川崎という老人が運ばれてくる。老人は入院していても家族が見舞いには来ず。孤独を感じていた。
そして臨月が近い妊婦の幸田。産婦人科は車で2時間かかる遠くの病院しかなく、そこに通っているという。昔堀田海岸病院にも産婦人科があって自分はこの病院で生まれたという。ここに来るとほっとするという。
ともみが懸命に説得しても、検査を受けようとしない塩川。そして塩川は昔この病院の塩川の入院している201号室で、ともみの妹が亡くなったことを暴露する。驚くともみ。
塩川は自分を笑わせたら検査を受けるという。ともみは一計を案じる。病院の屋上で海岸を見ている塩川。するとともみが海岸を走って凧を上げている。凧には塩川の臆病者と書いてある。思わず笑ってしまう塩川。海岸へ降りる塩川。塩川は海に入っていく。驚いて止めようとするともみ。しかし塩川は止まって、死ぬわけないじゃないという。ともみは怒って塩川を海に沈めようとする。
夜、ともみは待合室で呆然としている。すると川崎の容態が急変したとの知らせが入る。川崎の病室へ行くと、瀕死の川崎は孫の名前を呼んでいた。ともみは思わず孫になりきって「おじいちゃん・・・」と叫び川崎の手を握る。川崎はそのまま息を引き取る・・・。
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