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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

緒形拳さん偲んで、「いくつかの夜」を再放送

直前まで再放送があることに気がつきませんでした。本放送のときに確かVTRには収めてあるはずですが改めて録画しました。もちろんリアルタイムで同時に見ました。

あらすじ


中谷恒平は68歳、定年後すぐに妻を無くし、息子夫婦と2世帯住宅に住んでいるが、折合いが悪い。今日も家に帰りたくなくて、一度も入ったことがない深夜営業のマンガ喫茶に入っていく。なんとなく居心地の悪さを感じつつ席につこうとするが、いきなり若い女が席からふらついて出てきて倒れてしまう。恒平は驚いて抱きとめる。そして女を喫茶店の若い店長と一緒に病院へ送り届ける。女はどうも自殺しようとしたらしい。女の家族への連絡を店長に任せ、恒平は心残りのまま帰宅する。
数日して、その女(百合)が突然恒平の家をたずねてくる。驚く恒平。百合は昼食を作ってあげるといい二人でスーパーに買出しに出かける。そして二人で昼食を作る。ただ百合は自分の身の上は何も語らない。恒平も聞こうとはしないまま分かれてしまう。
どうしても百合のことが気になる恒平は、マンガ喫茶の店長をたずねて百合の住所を聞き出そうとするが断られてしまう。
数日後再び百合がたずねてくる。掃除道具などいっぱい抱えて。そして二人で部屋の掃除をする・・。楽しいときを過ごす恒平。突然電話が鳴る。息子からで、スーパーで若い女といるのを息子の嫁さんが見て、それを気にして会社にかけてきたという。恒平は電話の息子を怒鳴りつけてしまう。百合は帰ろうとする。引き止める恒平。
百合は身の上話をし、恒平に父を感じ甘えた感じで恒平の背中にもたれかかってしまう。恒平は思わず百合を抱きしめキスしようとする。驚いた百合は逃げ帰ってしまう。
数日たちずっと後悔している恒平は店長の井沢に事情を話し、お詫びの手紙を書きたいからと百合の住所を再び聞き出そうとすが、やはり店長から拒まれてしまう。恒平は店長が自分を嫉妬していると勝手に理由をつけて自己満足する。
数日たち、恒平はぎっくり腰になってしまい満足に歩けない。部屋は散らかったまま。チャイムが鳴り誰か来たよう・・。恒平はやっとのことでドアをあけるとそこには百合が立っていた。もうここには来ないと思っていた恒平。一瞬喜ぶ。しかし恒平はぎっくり腰を理由に百合の入室を拒むが、百合は強引に入ってしまい、恒平のために掃除をしたり、下の階の息子の嫁に掛け合って、マットレスを借りて寝床を高くし、公平の息子のバットを借りて杖代わりにと渡す。恒平は先日の行為を謝る。打ち解けた百合は生い立ちや、勤め先でのことを話す。百合は会社の上司にいつも口説かれたり、誤解されたりして、会社を辞めざるを得なくなると話す。そして恒平は安心できると言う。恒平は腰を痛めて何も出来ないので安心しているんだろうと冗談で言い。自分でもどこか納得している。百合はその夜恒平の部屋で泊まる。何日かして、百合は新たに面接した会社に就職が決まる。百合は外で待っていたすっかり腰が治った恒平にそのことを報告する。数ヶ月たち、百合が井沢とたずねてくる。二人は結婚すると言う。驚き祝福する恒平。耕平はなぜか涙ぐむ。二人が帰ったあと、恒平は下の階から孫が出てきたので話し掛け、借りていたバットや、マットを返すために下の階の息子の家に入っていく、2年ぶりに・・・。

まあある方によく書かれてしまう、山田太一氏の近年のやや妄想っぽい作りなんだそうです。ここではある意味百合(鶴田真由)が腰痛の恒平さんと一緒にいるとき誘惑するような感じのせいでしょう、この後は大人の会話へ移行するのですが、朝の恒平の百合さんに男だから・・という感じの話をするところ。ここでの会話で百合の隠された秘密の話になり、恒平さんは父親っぽい感じになり妄想は消える?のですが、まあ強引かもしれませんがこのまとめでいいんじゃないかな、そしてネットカフェ店長との結婚話でけじめをつけるということでいいんじゃないでしょうか。

結局、わびしい結論でも息子夫婦との交流を再会させるような流れ、まとめに入っているような感じでもありますが。ここらかきっちり出来ていると思うんですが。
「星ひとつの夜」よりは最後はいい。


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