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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

重松清「見張り塔からずっと」

<img src="http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/khtatu/20060611/20060611172440.jpg">
この本を読みました。
カラス・・バブル時代に購入した郊外の新興住宅地。しかしすぐにバブルははじけてしまう。数年後値下がりした住宅を購入した一家がやってくる。いささか浮いているこの家族に対するいじめが始まる・・。

扉を開けて・・乳幼児突然死症候群で5ヶ月でなくなった子供の死から立ち直れない夫婦。生きていれば同年代の子供が朝廊下で壁にボールをぶつけてサッカーの練習をしている。その音が子供の記憶を呼び起こし。妻は・・・。

陽だまりの猫・・・19歳で出来ちゃった結婚をした妻。しかし子供は流産をする。すでに入籍していた夫は流産にあいまいな態度をとる。数年たち新しく子供も出来、幸せな家庭を築けたかと思えたが・・。夫は自分の母親に頭が上がらず。その母親は出来ちゃった結婚をした妻を認めない・・・。妻の子供っぽい理想とはどこか違う家庭。しかし妻は自分の行動を客観的に見つめているもう一人の自分を頭の中で作り・・・。

この話はすべて暗い。結末は救いようがない感じ。フリーライターである作者の鋭い視線。これは家族の持っているきつさを書いているのか。家族のいない私はほっとすればいいのかな???
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