NHKスペシャルドキュメンタリードラマ望郷の感想
5月に放送されたそうでそのときは見落としたなー。大学教授の渡辺俊男さんのシベリア抑留体験をもとに、抑留体験をドラマで再現し、実際の再会のドキュメンタリーを加えた番組。くわしくはこちら
http://www.niigata-nippo.co.jp/rensai/n22/n22_h64_k64.html
なのです。
シベリアでの生活の合間に渡辺さんはアールヒップさんに会い、そこで自分の住所を教えます。そのときに別の部屋でルーマニアの曲「望郷のバラード」が演奏されるのが聞こえてきて、そのなんとも悲しげな調べでアールヒップさんが懐かしがるシーンがとてもいい。その後アールヒップさんは脱走を企てますがつかまってしまいます。脱走の直前にアールヒップさんは故郷の恋人のための指輪を渡辺さんに託します。渡辺さんはソ連兵の持ち物検査を逃れるため、指輪を紐で自分の歯に結びつけ口の中に隠すのです。その後衣服の中に縫いこんで隠しますが、ダニの検査で供出したときに抜き取られてしまい、なくなってしまいます。
終戦となり、渡辺さんは大学教授となりますが、ルーマニアが共産圏だったこともあり音信不通でその後の消息は分からない状態となります。
しかしルーマニアが自由化され、しばらくしてアールヒップさんに渡辺さんの書いた住所が漢字らしきもので記された手紙が届きます。手紙の言葉を翻訳してもらうためルーマニア大使館へ行きますが大使館は本国の情勢が不安定なため取り次いでもらえないのです。そして渡辺さんと大使館員がもみ合っているうちに手紙を落として手紙が水にぬれてしまい読めない状態となってしまいます。
しかしその後郵便番号から何とか連絡がつき、再会となるのです。
渡辺さんはルーマニアに行くのですが、残念ながらアールヒップさんは脳梗塞で病床に付しており。なかなか渡辺さんを思い出せない様子だったのですが最後にはわかったようなのです。
その後アールヒップさんは亡くなり渡辺さんは再びルーマニアへ行き墓参りをし、墓に抱きついて号泣するのです。
関口知宏がシベリア抑留時代の再現ドラマを演じています。内容はとてもきついです。ただアールヒップさんとのシーンは和みます。ロシア語、ドイツ語を堪能な渡辺さんなのでせりふに入ってきますので大変だったんじゃないかなー。落ち着いて演じているようです。
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