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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

相棒4「桜田門内の変」

まったくの警視庁内部の殺人事件、それも押収された毒薬から・・。小倉久寛さん祭りか。まさか田中美里さん扮する監察官があの人に・・・ありえない・・。(笑) いつも思うが警察内部の話はリアルさはともかくとにかく重い・・。

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相棒4「閣下の城」

休日にて再放送。長門浩之さん(閣下)の濃いこと。この話でやっと閣下を刑務所送りに出来るんですが。あの憎たらしいおっさんを懲らしめるすっきり感がいいんだけどなー。でも高橋ひとみさんの悪女ぶりが怖いー。

映画 男はつらいよ「寅次郎忘れな草」



監督・・山田洋次
撮影 ....高羽哲夫 

出演
車寅次郎  ................  渥美清 
さくら  ................  倍賞千恵子 
リリー(松岡清子)
  ................  浅丘ルリ子 
車竜造  ................  松村達雄 
車つね  ................  三崎千恵子 
諏訪博  ................  前田吟 

WOWOWにて観賞
リリーさん初登場の作品。ここではリリーさん旅回りの歌手なんですが、旅先で寅さんと知り合う、再び東京に戻ってきます。同じ境遇の寅さんと意気投合するのですがいつものように一緒になるというわけでなく。リリーさんラストでは鮨屋夫婦となってしまう。しかし旦那が調理している前でさくらさんに今でも寅さんが一番好きという。

まあこういう感じで寅さんをフューチャーするということなんですが、まあこれでいいのか。
夫も上機嫌で冗談と思い聞いている。確かに冗談なんですがね、どこかで本音は言っている。ここらがリリーさんが他のマドンナと違う作りなのかなー。

出来はいいと思う。若干とらやの家の中のシーンが多い感じ、またタコ社長の工場の従業員のラブなエピ、従業員一同で一緒に河原へ行き、告白シーンというか、告白させようとする。なんだか戦後すぐの日活映画の青春シーンのような、ちょっとこの時代ではもう古いのか(^^ゞ
まあこの世界はユートピアですから、いいんじゃないでしょうか。

★★★
 


映画「秋刀魚の味」



監督 小津安二郎 
脚本 野田高梧
小津安二郎 

出演
笠智衆 (平山周平)
 岩下志麻 (平山路子)
 三上真一郎 (平山和夫)
 佐田啓二 (平山幸一)
 岡田茉莉子 (平山秋子)
 中村伸郎 (河合秀三)
 三宅邦子 (河合のぶ子)
 北龍二 (堀江晋)


NHKBSで観賞。小津安二郎最後の作品。いつもの小津作品と同じ。丁寧な言葉遣い。ある意味クールなホームドラマ。
妻が亡くなった後、代わりの役をしてきた娘を嫁がせるまでの話。いつものような淡々とした話の流れ、ラストで周平さん(笠智衆)の悲しみが一気に・・。
最後の作品でも、というかそういうことは意識していなかったのかも知らないけど、同じ流れ。
小津作品はさほど見ていないけど、一見してわかる画面、ホームドラマでは格調高い話し方。芝居っぽいともいえるんだけど。でも映画の世界に入れば不自然さを感じさせない、結晶化された完成度の高さなのか。

バーでのかつての戦友(部下)とのシーン、軍艦マーチの使い方など、また周平の「戦争に負けて良かった」というセリフなど、明確ではないが反戦の意味合いがあるような。



★★★★
1962年作品。

映画版「ゲゲゲの女房」





監督 鈴木卓爾 
脚本 大石三知子
鈴木卓爾 
原作 武良布枝 

出演 吹石一恵 (武良布枝)
 宮藤官九郎 (武良茂)
 坂井真紀 (田所初枝)


WOWOWで拝見。水木さんの貧乏時代を中心として描き、かなり暗い。TV版とは大違いだが視点がかなり違うので、あるいはこちらがリアルなのかもしれない。水木さんの自宅はかなり作り込んでいて、雰囲気は自分の子どもの頃を思い出させるものだけど、出版社のロケとか(舗装道路)、姉をバス停で見送るシーン(背景のマンション)などまったく今の風景だけど、ここらの作りの意図は不明。なんでだろう。

妖怪たちが出たり、火の玉のCGなどなかなかの作り。まあラストは将来の成功を予感させるんだけどこの暗さは・・・まあわかるんだけどなー。
結局TVドラマとは別物を作らざるを得ないだけど、かなりうまくはいっていると思うんだけど・・・どうも感想はなんだか微妙なんだな。

四月の雪

 


監督 ホ・ジノ 
出演 ペ・ヨンジュン 
 ソン・イェジン 
 イム・サンヒョ 

韓国映画は初めて見たのかな。
不倫の話なんだけど、なんだか映画の雰囲気は透明に描いていて、ピュアな恋愛ドラマの雰囲気。
いきさつからしてこれでいいのかと申し。不倫に落ちてゆくいきさつもちょっと唐突なのかも。
でもヨンジュンさんと、ソン・イエジンさんの二人が不思議にピュアすぎて納得してしまう。

多少年齢差はあるような気がするけども。ヨン様は若いし、ソン・イエジンさんは清純に見える。
ここらは韓国映画ということなのかもしれない。

話は結局そのままの流れなのか。二人の家族の絡みもあまりなく。まあそれでいいのかな・・・恋愛ドラマだし。



黒澤映画「まあだだよ」を再見



監督 黒澤明 
脚本 黒澤明 
原作 内田 百間


出演 松村達雄 (先生)
 香川京子 (奥さん)
 井川比佐志 (高山)
 所ジョージ (甘木)
 油井昌由樹 (桐山)
 寺尾聰 (沢村)
 小林亜星 (亀山(和尚))
 日下武史 (小林(主治医))


BSジャパンで再見
と言っても終盤のみ。まあストーリーはほぼわかっているのだが、戦後かつての生徒たちに作ってもらった家での生活、おそらく最後?の「摩阿陀会」のシーン、先生の挨拶にメッセージ性が強く。黒澤の思いが伝わるのかもしれない。
ラストの先生の夢のシーン。空の色が奇妙なのは夢だからというのだろうか。個人的には好きな作品なのだが万人向けとは思えないし、黒澤にしては濃さが少ない。
大家の至芸なのか。あるいは晩年の脱力なのだろうか。

願わくば「雨あがる」も黒澤監督で作ってほしかったのだが。残念ながらかなわない。

後年になっての寡作はまあ映画作製のスポンサーが少ない状態でのことで、もっと映画を撮らせてあげたかったなーという気もするが、あるいは監督の高齢のせいなのかもしれない。

映画「星守る犬」を見る


監督 瀧本智行 
出演 西田敏行 
 玉山鉄二 
 川島海荷 

北海道。役所に勤務する京介は、成人するまでに家族全員と死別し、最後に残った愛犬が死んでからは、人との関わりを避け、本ばかり読んで暮らす毎日だった。ある日、キャンプ場で死後半年経つ男の白骨体が、愛犬らしい遺体と共に発見される。「どんな人生も報告書にすれば図書館に並ぶ本と同じ」が口癖だった京介が、車中で死んだこの男の人生に強く興味を持ち、持ち物だったと思われるレシートを頼りに、男の最期を辿る旅に出る…。
(以上GOO映画より)

ロードムービーだけど、探される中年男の漂泊の原因はよくあるかもしれない・・・そして亡くなる結果。
いきさつを追う役所職員とたまたま出会った少女。よくある話かもしれませんしセンチな部分もあるかもしれないけど、西田さんのさすがの演技と玉山さんの濃すぎない抑えた演技がいい感じ。例によってのつらい話なんだけど、いい感じが残る。佳作かな。

ジャケット写真は実は現実には・・・ということが見るとわかります。
★★★

映画「浮草」を見る

WOWWOWにて拝見。

監督 小津安二郎 
撮影 宮川一夫 

出演
二代目中村鴈治郎 
京マチ子 
若尾文子
杉村春子
川口浩 

旅回りの一座、その座長と恋人の若い女優そしてやってきた田舎町にはかつて座長と出来ていた飲み屋の女主人とその息子(実は座長の落しだね)との話。小津作品にしては中盤以降はもやもやした話になっていく。
鴈治郎 と京マチ子の雨の中での激しい諍いが強烈。(DVDのボックス写真はそのシーンのようです)
宮川一夫の映像が美しい。(むろん当時のカラー映画の水準なんだけどおそらくリマスター化されたのだろうか、それほど気にはならない)

★★★★



WOWWOWドラマ「學」

正月に放送されたドラマの再放送、こちらを収録、今頃観賞なんですが。

殺人を犯した少年、そして両親は自殺。心を開かない孫を自然の場で鍛える祖父。
そしてカナダの大自然の中へ孫を放り出してしまう。

設定がちょっとなんだかなー。と思うんだけど。
孫がその後大自然に立ち向かう中で成長し・・というところなのかある意味ベタ。
雪も降るような寒さなのにあの軽装で凍死しないとは。なかなかきれいな映像なんだけど、もう少し服もボロボロにならないと・・まあ意味合いの深さはわかるんだけど・・最後も何か元気なんだけどもう少し精魂尽き果てたとか何か作り方があるんじゃないか。いい作品ではあるんだけど、動物とかうまく使っているんだけど。ちょっと惜しいかな。