3.新撰組〜土方最後の一日
久しぶりに、山本耕史の土方が見られた。片岡愛之助さん。吹越満さんと実力のある役者さんを得て、舞台劇のようにドラマは盛り上がる。単なる後日談だけでなく、独立した作品として魅せるなー・・。凄い。
4. きみの知らないところで世界は動く
すてきな青春ドラマを見たような・・・、主役3人の関係がうまく絡んでとても甘酸っぱい・・個人的には遠い昔の話。最後に大人の和哉とカヲルが再会し不思議な懐かしい感じで終わる・・。カヲルの病気のシーンが生々しく不思議な青春の一途さを持ったある時期を見たような・・。少年と少女の子供から大人になる感じは微妙に違うのか・・・。ちょっと考えさせられるようなドラマ・・。
5. 風のハルカ
久しぶりに納得の行く朝ドラ。何よりも村川さんがうまい。いかにも朝ドラの主人公と言う感じ。常に前向きで・・。
男どもは皆どうもしょうがないな。これは大森さんのつくりなのかなー。でも黄川田君は、本当に最後までしょうがないキャラをよく好演したと思う。黄川田君、最後は話の流れで影が薄い感じ。ちょっと残念。
なんとなく、松岡君の猿丸が最後までかっこよく本音を見せない感じで、ここらがちょっと納得いかないというか、お父さんやハルカにもうちょっとぶつかっていく感じがいいのじゃないのかな。
後は三浦理恵子の意外な村崎さんのキャラが面白いかな。いっけいさんは相変らずのヘタレキャラですが、終わりごろは何とか報われそうな感じでよかったのでしょうか。
真矢みきさんは結果的にはこの固さがうまく役に合ったのかな。ずっとキャラ的には変わらずでどうもお父さんとはよりを戻しそうにない感じが出てしまったのか。
このドラマ、朝からいい気持ちにさせることでうまく作っているのじゃないか・・。
その他
(連続)
「けものみち」
白夜行と実は設定は似たような感じなのに、説得力がもうひとつ。やっぱり米倉さんは美しいけど怪しさは少ないなー。いっそ怖いキャラにしたほうがよかったのかな、でもそれじゃ共感されないしな。
平幹さんのフィクサーはやはり作りすぎ?原作の古さが思い起こされるような。
やっぱり佐藤浩一さんの小滝がいいな。最初はおとなしく、徐々に本性を現してくるという・・。原作とラストをなぜ変えたのか。民子がけものみちを歩くと言う気概が伝わりづらかった。残念。
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1−3月までのドラマの感想まとめです(4回に分割)
1.白夜行
賛否両論があるこのドラマ。個人的には、はまりました。思い返すとむなしいこの二人の道行。狂ってしまった人生のつじつまあわせは結局悪事を重ねることしかなかったのか、週刊誌で見ると何かおぞましい記事のように感じてしまう事件の数々、でもそれを意味のあるドラマとして見せられてしまうと何とも共感してしまう。
そういう意味ではとても不思議な感じ。うまく作ってあると言うことなのか?
子役の凄い演技。そして大人になってもうまく繋がっていく。山田君は雪穂を思うちょっとへたれた面もある亮司をうまく演じ、綾瀬さんは表面の甘い感じの中に凛とした雰囲気。亮司の思いに答えるような、そして逆にリードするような複雑な雪穂像をうまく演じています。
武田鉄矢さん。最後まで二人にかかわるため警察まで辞めてしまう。二人の悪事に対しては常に正論で指摘する。二人の側から見るドラマとしては悪役として聞こえるようにつくる。そして時につぶやく歎異抄。うーん凄いな。ここまで出来るとはね。最終回の歩道橋での説得シーンも迫力があった。
学園物はあまり好きじゃなく、最近の金八シリーズは見てないので武田さんの演技がどうなのかは知りませんでしたが。昔の大河(徳川家康での秀吉役)とかの演技よりは数段うまくなっているような。
篠塚の柏原崇さん。後半頻繁に出てきて笹垣の助手のような感じになります、そして雪穂との対峙。自首の説得シーは凄みがあった。この人の優男イメージを払拭するようなシーン。いいな。
そしてあの八千草さんの演技は凄い。殺される間際の二人へのきつい問いかけ。優しいおばあちゃんのイメージを覆すような存在感。抜群。
内容もさることながらうまい人たちが集まって印象深いドラマを作ると言うことかな。
2.神はサイコロを振らない
不思議なありえない設定の中で、乗客の一人一人の事情を描き、それに絡む黛ヤス子さんの乗客のことを考えた様々な対応、それを小林聡美さんがなんともうまく演じている。そして亜紀(ともさかりえ)と哲也(山本太郎)とこの3人の関係が何とも心地よく出来ています(本当はヤス子、10歳年をとっているのに、不思議に亜紀と哲也との3人のバランスが取れている。聡美さんが若い・・)
最後はやはり設定のパラドックスを覆すことはなかった。流れはわかりますが何か寂しいなこの感じ。
<ネタバレあり>
天地涼子は着手金なし出来高払いで依頼を引き受ける街の弁護士。マチベンだが、放火によるビル火災で一人娘を失った河瀬みゆきは、犯人の遠藤和彦が軽い処分の保護観察処分を受けているのに納得がいかず、民事訴訟の依頼に来る。
裁判が始まった。しかし涼子の尋問中にみゆきがいきなり涼子に借りたボールペンで犯人を刺そうとする。そのときのみゆきへかけた和彦の言葉で涼子はある疑問を抱く・・・。
江角マキ子さんNHK連続ドラマ出演は初めてとか・・。役柄があっていい感じなんですが、江角さんの突っ張っているのだけどなぜか最後に息を少し吐き出すようなしゃべり方はちょとねー。まあ多少という程度だけど・・。
山本耕史君も出ている。なんとジュリーも出ているが。オードリーでも見たけど、往年のオーラはなし、ただのおじさん。なぜか源さん(小林隆)も出ている。面白そうですね。
<ネタバレあり>
と言っても後半のみ見ました。透と詩史の仲が詩史の夫に知られることになり(実はもっと前から知っていたということなのだけど)。詩史が透を避けるようになる。しかしパーティ会場へ必死の訴えをしに言った透へ詩史が書けた言葉は真意ではなかったのだが残酷なものだった。透は失踪してしまうのだが?TVではここらあたりカットなのか?話がいきなり飛んでいるのだけど。
個人的には黒木瞳さんより寺島しのぶなのだが(若い恋人=松潤への切れ方が怖い)。リアルだし。
最後はハッピーエンドと言っていいのか??結局美男美女のお話なので、足蹴にされた?岸谷五郎がかわいそうに思える?
岡田君の母が余貴美子さんと言うのもねー。似てないよ??
透の元カノらしい平山あやが意外にいいのか??
岡田君はよかったけどね・・・。
今日はよかったな。大地真央のお市の方。いつも役作りとはいえ多少固いなと思ったのですが、今日の浅井攻めの中でのお市親子の脱出。万福丸の一豊による処刑。
悲劇の中でも凛としているお市、複雑な気持ちの千代とうまい出来。れいの骸骨で作った杯で酒を飲むシーンの信長の残虐さ。でもちょっと感情過多と言うか、信長→悪者と言う持っていき方はいつものことではあるけど・・。
今日は仲間さんのシーンが多く満足。大地真央抜群の出来だなー。そして柄本さんのややカリカチュアライズされた秀吉。うまいなー。
<ネタバレあり>
ユナは警察に出頭しすべてを話した。琢己は潜伏先で警察に囲まれるが金山警部補と呼ばれ、伊崎警部が所持していた琢己の警察官としての証明書類を見せられる。
これで琢己の警察官としての復帰がかなう。ユナは護送されるが途中で神狗に通じてしまった警察官、夏目の裏切りにより、龍吾の元へ連れて行かれる。龍吾はヒデを人質に取りユナにプログラムの完成を迫る。琢己はユナからのネットのハッキングによってユナの居場所を知る。それに気がついた夏目はユナに銃口を向けるが、誰かに撃たれてしまう。ヨンジェが潜入していたのだ。銃撃戦になるが、そこに宋が現れて龍吾を追い出し、未完成のプログラムのハードディスクを手に入れる。ハードディスクを取り返そうとしたヨンジェは撃たれてしまう。そして助けに着た琢己の腕の中で息絶える。
留置されていた龍一郎が琢己に会いたいと言う。龍一郎は琢己に宋の居場所を教えると言う。琢己は教えられた高層ビルの地下でプログラムを完成させた宋に対峙する。宋はプログラムは完成したと言い。実行させようとするが、そこにユナから宋に電話が入る、声はユニだった。ユニは宋にお父さんという。動揺する宋。そして電話を変わったユナの説得で、宋はプログラムを停止させる。すると誰かが発砲し宋と琢己が撃たれる。やってきたのは龍一郎だった。龍一郎はハードディスクを持ち帰ろうとするが、そこに龍吾が現れ龍一郎を殴る。龍吾は父の醜い姿を見て改心したのだった。琢己は残された力で銃を持ち、ハードディスクを撃ち、破壊する。警察がビルにやってきた。そしてユナも来た、琢己はユナの腕の中で・・・。
時がたちユナが韓国から帰って来た、ユナの店にはユニとなぜかヒデがいた。ユナは埠頭を歩いているがそこにやってきたのは・・・。
イヤー終わりました。面白かったけどやっぱり言葉の問題が興味をそぐ・・。せっかくの琢己とユナのシーンなのに、チェ・ジウさんの日本語はねー。演技以前だから。日本語は話さない方がよかったと思いますが・・・。
年が経った。二人が約束した時効の日が来たが、結局亮司はもうこの世にはいず、雪穂は店を無理をして大きくしようとしたが失敗し、全財産を無くし廃人のようになってしまう。その日雪穂は公園のベンチに力なく座っていた。そこに典子の子供が偶然近づく、雪穂は子供を招き手を握る。亮司の子供とは知らずに・・・・。
終わりました。予想はしてましたが悲しい結末。雪穂はどう生きてゆくのでしょうか。自首するものとばかり思ってましたが、結局亮司の気持ちに報いるために白を切りとおし、店に没頭し、亮司の死によっていっそうの無理を重ね破滅に至るのです。
山田孝之君、綾瀬はるかさんうまい演技力。ちょっと幼い感じが不思議な豊かさを伴い二人の悪事の印象をを和らげると言うか?ちょっとそういう意味ではあざとい感じもするけど。
武田鉄矢さんもイメージを覆す二人にとっての悪役・・。うまいです。
柏原崇君も後半に雪穂にとっての影響を与える存在に・・。いい感じです。
<ネタバレあり>
亮司は部屋に帰って来た笹垣と対決する、亮司は鋏で刺そうとするが、笹垣の足に怪我を負わせただけで、トイレからもれてきた残っていた青酸ガスを吸い込み意識が朦朧となる。鋏をもったまま部屋から逃げ出す。
雪穂はR&Y2号店を大阪に開店する準備をしている、篠塚がたずねて来る。篠塚は壁にかかったペーパークラフトの額をはずし、中にあった切り絵を雪穂に見せ亮司のことを話し雪穂に自首を勧める。雪穂は白を切る。
友彦が警察に自首してくる。主婦売春や、カード詐欺を告白する。そして亮司を楽にするために早く捕まえてやってほしいと笹垣に話す。亮司は全国に指名手配される。亮司が前いた会社や、会社へ連絡していた典子の下へもつてをたどって笹垣がやってくる。典子は青酸カリの話をする。典子は笹垣に亮司の子供を見せる。笹垣は典子に青酸カリの件は何もなかったので気にしなくていいと話す。
時がたちR&Y2号店の開店が近づき、笹垣は亮司が雪穂の店に現れると感じ、張り込みをする。店の前の通りの通行人が切り紙細工のあの太陽を持っていることに気がつき問いただすと、サンタの扮装をした男に渡されたと言う。近くを歩くサンタの男(亮司)を見つけ後をつける。亮司は近くの林の中に入っていく。笹垣はその後を追い置くまで入っていくが、突然後ろから亮司に鋏で刺される。そしてサンタの布袋をかぶせられ閉じ込められる。
R&Y2号店の開店時間となり、雪穂は店の前に出る。歩道橋の上から雪穂を捜す亮司。しかし袋から鋏を使って這い出した笹垣がやってきて亮司に今までの犯罪を並べ上げ、亮司の雪穂への気持ちを亮司に代わって代弁する。笹垣の言葉に気持ちを動かされた亮司。そして亮司は笹垣に抱きつき笹垣の持っていた鋏で自らを刺す。そして歩道橋の柵をまたぎ道路にダイブする。
雪穂は歩道橋の下の人だかりに気がつく。そして瀕死の亮司を見つける。雪穂と目が合った亮司は笑いかけ、雪穂にここを離れろと言うようなしぐさをする。察した雪穂は去ってゆく。
雪穂は警察に呼ばれる、雪穂は亮司の意志を生かすため、すべてのことで自分は関与していないと白を切りとおす。
(つづく)
<ネタバレあり>
琢己は海岸でユナに会い、ユナとユニが佐倉刑事の娘で日本人だと話す。信じがたいユナ。そこにヨンジェが現れ、自分は実は韓国警察の人間だと告げ、宋がユニの手術を拒否したと話す。ユニは実は重体だったことをユナは知る。日本へ帰り、ユニを見舞う。ユニの手術の間、ユナは宋との出会いと今までのことを告白する。ユナは宋のために悪事に使うプログラムを作ったことを話す。そして琢己の警察官のデータを消すプログラムを作ったことも話す。しかし実際にプログラムを実行させたのは宋だったことを話す。そして宋が狙っていることがわかってくる・・。警察は宋と龍吾の手配をするが龍吾は逮捕寸前まで行ったが逃がしてしまう。宋はどこかに隠れてしまった。ユナはユニと琢己のために宋に取引を申し出るが・・・。
いよいよチェ・ジウさんいい感じになってますが、やっぱり琢己とのシーンではたどたどしい日本語と韓国語が飛び交い分かりにくい感じになってしまっている、せっかくいいシーンなのに。結局二人とも話していることはすべて分かっているという設定にいつの間になってしまっている。残念!
<ネタバレあり>
亮司は礼子の生命維持装置のチューブをはずす。礼子の死亡は病院では医療ミスと判断され隠匿される。雪穂には病院からは真実は告げられなかった。他殺の疑惑は向けられなかった。葬儀を取り仕切る雪穂、そこへ篠塚がやってくる。一方亮司は典子の元に戻り、一部を取り出し、替わりに食塩を入れておいた青酸カリの瓶を小説の取材が終わったと返す。
図書館司書の真文は掲示板の内容に衝撃を受け、弥生子に会って書き込みを見せる。表情を変える弥生子。その後笹垣がたずねて来る、弥生子は書き込みを見せる。笹垣は図書館へ行き真文を尋ねる。そこで雪穂と亮司の子供時代の話を聞き、改めて何か納得した様子。
雪穂は亮司に電話をし、篠塚がやってきたことを話す。そこで亮司は笹垣を殺すことを言外に示唆する。雪穂は驚くが、亮司は電話を切ってしまう。
亮司は典子と過ごした後、笹垣のアパートへ行き、笹垣が出かけたのを確認して中に入り込み、トイレに青酸ガスの工作をする。
雪穂は疲れで倒れてしまう。気がつくと実家で、そばには篠塚がいた。篠塚は雪穂と自分は同じだと不思議なことを話す。篠塚は篠塚製薬の御曹司で、昔から期待され、テストで良い成績が取れなければ激しく叱責された。子供は親の役に立たなければと言う雪穂の話に自分も同意をすると言う。
しかし、帰り道で篠塚は笹垣に電話をいれ、雪穂のそばに深く入り込みたいという。笹垣は何も出ては来ないかもしれませんよと話す。あれは作戦???
笹垣は再び弥生子を訪ねるが、弥生子は手首を切って自殺を図っていた・・。身寄りのない弥生子の骨を持ち帰った笹垣は、自室に弥生子の遺影とともに祭っていた。笹垣は真文に会うために出かける。入れ替わりに亮司が部屋に入るが、弥生子の遺影と骨壷を見つけて・・・。そして机にあった笹垣の捜査ノートを見つける。
真文と会った笹垣は今までの二人の事件を語り始める。衝撃を受ける真文・・。
そして笹垣は部屋に戻るが、そこには・・・。
遂に真文が真実を知り、そして亮司がいよいよ対決する・・・。ノートを読んだ亮司は、気持ちを変えたのか?
篠塚はなぜこんなに雪穂に執着する??
いよいよ来週は最終回、どう決着するのか見逃せません。結局これは恋愛物を装ったピカレスクロマンなのか??