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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。


TV朝日スペシャルドラマ「点と線」

2007年初回放送、前後編(トータル4時間ほど)。
2019年に2時間ドラマに再編集版放送を見る。
オリジナルのDVDを持っているので比べると。
オリジナルでは現在の三原と鳥飼の娘が東京駅で再開し回想する設定になっている。
これが原作通りかは読んでない?あるいは読んだけど忘れたか?で不明。

2019年再編集版ではこのシーンはなく、またその後の鳥飼刑事(5年後に死去)のエピはなく、汽車で田中係長と博多へ帰るシーンで終わっている。

ビートたけしの重厚な、個性的な演技が圧倒的で印象深い。高橋克典も若々しくてよい。
快作。

このドラマ(前後編オリジナル版)では鳥飼刑事はその後亡くなる設定なので、このコンビの次回作「時間の習俗」がこのメンバーでTVドラマ化できないのが残念。

個人的には原作のミステリーの作りは抜群にいいのだが、細かいことを言えば飛行機使用に気が付くあたりが遅いのかな・・・まあこれは小説なので・・。






砂の器(2011年テレビ朝日TVドラマ)

吉村の恋人の新聞記者とか、しかもこの人、ミステリーのキーマンになるような扱いなんだけど。おそらく原作にはない人なのかな。どうなのかな。このあたり。

和賀を逮捕した後の自白させるシーンとか、このことでミステリーの解読を兼ねていて。
このあたりの演出は説得力はあるけど創作が強いのか?微妙な気もします。

和賀の実父は犯罪の容疑をかけられた人とか(冤罪らしいけど)。まあ原作の設定は現代ではちょっとTVドラマとしてはやりにくいのでまあ致し方ないのか。
でもやはり原作の力もあり快作なのか。






ゼロの焦点(1983年TBSTVドラマ)

キャスト
鵜原禎子:星野知子
室田佐知子:大谷直子
田沼久子:竹下景子
鵜原宗太郎:河原崎長一郎
脚本 橋本忍 山田洋次

板根禎子は26歳。広告代理店に勤める鵜原憲一と見合い結婚した。紅葉が盛りを迎えている信州から木曾を巡る新婚旅行を終えた10日後、憲一は、仕事の引継ぎをしてくると言って"金沢市"へ旅立つ。しかし、予定を過ぎても帰京しない憲一。禎子のもとにもたらされたのは、憲一が北陸で行方不明になったという、勤務先からの知らせであった。急遽金沢へ向かう禎子。憲一の後任である本多の協力を得つつ、憲一の行方を追うが、その過程で彼女は、夫の隠された過去を知ることになる。(以上ウィキペディアより)

最近の映画版(広末涼子)は見ているのですがもう忘れてしまった。終盤謎ときがこんなにややこしくなるとは。さすがの松本清張作品。原作が強い。

ドラマスペシャル「火車」

警視庁捜査一課刑事・本間俊介(上川隆也)は強盗犯逮捕の際に足を撃たれて負傷し、現在休職中。妻・千鶴子を交通事故で半年前に亡くし、小学生の息子・智(山崎竜太郎)と2人で暮らしている。そんなある夜、千鶴子のいとこの息子で銀行に勤務する栗坂和也(渡辺大)が「相談がある」といって訪ねてきた。和也は婚約者の関根彰子を捜してほしいという。和也が持ってきた;関根彰子の写真には、背の高い美女(佐々木希)が氷のような微笑みを浮かべていた。彰子は、銀行と取引きのある、事務機器販売会社の事務員。だが、結婚を前に彼女にクレジットカードの作成を勧めたところ、カード会社のブラックリストに載っていることが判明。5年前に自己破産していたことがわかったというのだ。債権者30人、負債総額1000万円…。どういうことなのかと問い詰めた直後、彰子は和也の前から姿を消してしまった。「彼女が心配なんです」と土下座する和也を前に断りきれず、本間は「あまり期待するなよ」といって調査を引き受けた(以上CSテレ朝1ホームページより)

地上波では挫折したドラマを初見。最後のシーンで容疑者出現。ラストまで引っ張るミステリーが独特。暗い話なんだけどもミステリーとしては多少ごたつきますが良くできている。
まあ好みではないけど。

ドラマ「逃げるのは恥だが役に立つ」再放送

年始にかけての全話再放送。改めてみれば女性目線で、作者が女性なので当たり前なのだが、主婦業が理屈っぽく数字に置き換えられての話。そしてカップルの二人ともが経済を主体として理屈で流れているドラマ。でもそこは主演の二人のキャラでいい話になっていく。
予定調和感は強いが、快作。






山田太一スペシャルドラマ「本当と嘘とテキーラ」」

真実と嘘が曖昧になりつつある社会の闇に、山田太一が光を当てる群像劇。ある種の嘘で稼ぐビジネスマンが直面する苦悩を通し、真実を隠蔽するのも厭わぬ企業や学校の体質もが浮き彫りにされる。妻に先立たれた危機管理コンサルタントの章次(佐藤)は、不祥事を起こした企業の謝罪会見をお膳立てし事なきを得るが、中学生の娘・朝美(夏未)の同級生が自殺し、遺したメモに娘の名前が書かれていたと知り、動揺する。
(以上日本映画専門チャンネルホームページより)

2008年 テレビ東京

同級生の自殺の理由をめぐって、親と娘との話に、自殺した娘の母親の絡み。そして背景のコンサルタント業の絡みと設定がさすが山田太一さん、終盤のあの社長の説得。深いし濃い。
回収も含めてのここか。まあ太一さんドラマの終結はほぼハッピーエンドに向かう(ちょっと強引なかかわるメンバーの友好シーン)やり方のらしい。ドラマといってしまえばおしまいだがいい出来なんでは。


NHK大河ドラマ「利家とまつ総集編」

時代劇専門チャンネルで視聴。
全2回はあまりにも少ないなー。とにかく話を駆け足で経過するのは、信長、秀吉、家康時代の戦国時代末期、最も細かい話の多い時代でこれは苦しい。
コメディいタッチが強くなっている新しい大河の走り。これは微妙ですが、唐沢寿明の少し微妙な貫禄で乗り切っているんだけど。まあ松嶋菜々子さんの存在感がどうしても・・・。
でもよくはできている。まあフィクションとはいえ、前田家、豊臣家、佐々家のつながりが興味深い。

個人的には決して嫌いじゃないが、いい時代なのに大河的な戦闘シーン的なドラマが薄いのがまあそういう作りなんだけど残念。

山田太一ドラマスペシャル「奈良へ行くまで」

1998年作品 テレビ東京
日本映画専門チャンネルで再放送視聴

建設業界の裏側を、ある門外漢の視点で見つめる山田太一脚本による社会派ドラマ。ゼネコンの談合問題といった堅苦しいテーマを、畑違いのサラリーマンの苦悩を通して明快に紐解く。ギャラクシー賞奨励賞など高く評価された。ある事情で銀行から建設会社に出向となった中本(奥田瑛二)。官庁担当の営業マンとして、旧態依然の入札システムの壁にぶつかるが、70億の単独受注を取って一花咲かせようと、腐れ縁の通産省官僚の平山(村上弘明)に協力を求める。
(以上日本映画専門チャンネルホームページより)

そしてフィクサー?の国会議員を山崎努というわけか。ある意味驚くラストと、納得?の回収。
この中本、中本の妻、平山の3人の関係が微妙に変化していくのがドラマっぽい。ミステリー色が強く引き付けられる作品。
このあたりは山田太一さんの若さなのか。濃い作品であることは確か。それにしても山崎さんのあれは・・・(笑)