2)
悦子は万理に会いに河田印刷にやって来る。万理に会うためだった。万理は事務所にいない。不安を感じた悦子はビルの屋上に行くと。万理が今にも飛び降りそうにしている。思わず止める悦子に、万理は子供を妊娠しているのに死ぬわけはないという。そしてパリ時代のことを完全に思い出したという。万理はパリ時代にお金をもらって男に抱かれていたことがあったのだった、それを悦子に知られてしまう。そして悦子と万理は疎遠になってしまう。その後、万理は、悦子が雪弥を抱えて錯乱し教会に入っていたのをたまたま目撃する。そして悦子が教会に雪弥を捨てた後、祭地の親戚に連絡し、雪弥は助かったのだった。
河田がおばんざい屋に来る。万理からすべてを聞いたという。改めて万理とやり直すつもりという。河田は以前結婚していたときに子供を事故で無くし、そのことを悔い、そのため離婚してしまう。それ以来子供を持つのを怖がっていたのだった。改めて子供を育てる覚悟をしたという。喜ぶ悦子。
悦子が店で準備をしていると、糸川ナミが尋ねてくる、ナミは雪弥が母を見つけられなかったことを話し、悦子が雪弥に会った時なぜ名乗らなかったかを尋ねる。悦子は理由は自分でもわからないが名乗らなかったことを話す。そして雪弥にはもう合うつもりはないと話す。糸川は体調が悪い様子。悦子は杏の入った特性のお茶を振舞う。糸川が用を足している間に、悦子は糸川が病院の薬袋を持っているのに気がつく。
ナミが帰ったあと、清水が食器を持ってくる。清水は悦子に今度はどこで何になるつもりという。お礼を言う悦子に、清水はオルゴールを見せ、オルゴールは壊れていないと悦子に言う。先日告白したときに受け取ってもらえなかった指輪を入れ悦子に渡す。奇跡の箱に自分の気持ちを預けておくという。
ナミの薬の袋に悦子がそっと忍ばせた杏のお菓子を見つけた雪弥は、つまみ食いをする。ナミは悦子の心遣いを感じる。
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<ネタバレありご注意>
1)
西伊豆から帰った悦子は、平静を取り戻し、店の玄関を掃除していると。谷山美鈴を捜しているという子供が尋ねてくる。探していた悦子の子供雪弥だった。悦子は西伊豆で言われた糸川ナミの言葉が心に残っていて、そういう人はいないと思わずウソをついてしまう。
雪弥が空腹なのを知った悦子は、短時間でおばんざいを作り、雪弥に振舞う。幸也はおばんざいをおいしそうに平らげる。結局悦子は名乗ることが出来ないまま、雪弥を帰らせてしまう。
雪弥は家に帰るが、ナミにたしなめられ、実母に合いたいという自分の気持ちを訴える。ナミは逆上し、雪弥が生まれてすぐ捨てられたことを口走ってしまう。ショックを受ける雪弥。
清水は、西伊豆から帰って以来連絡の途絶えた悦子が心配になり店に向かうが、戸はしまったまま、しかし中に誰かがいる気配。同じく尋ねてきた河田と戸を破って中に入る。中では多くの食器が割れたまま散乱していた。そしてカウンターの向うに悦子がうずくまっていた。清水が慰めるが悦子は雪弥に名乗れなかったことを悔い、錯乱していた。清水は悦子を自分のマンションで休ませ、悦子のために食事を作る。気がついた悦子は食卓に「食べることは生きること」と清水が書いた文章を見る。悦子の座右の銘だった・・。清水の心遣いに感謝する悦子。
そして悦子は不動産屋へ行き、自宅の、マンションの契約解除の手続きをする。
一方、河田は万理に別れを告げられる。万理は理由を告げずに河田から逃げ去ってしまう。
おばんざい屋に河田がやってきて万理と別れたことを悦子に話す。河田は万理の過去を調べたことが原因だと話す。
河田印刷では、万理は検査薬で妊娠したことを改めて知る。河田の子供だった。河田が子供をほしがらないことを知っていた万理は、そのため別れを決心したのだった。悦子は万理がパリ時代のことを思い出したのではと思い。連絡をするが電話が繋がらない。
花火大会の火は雨。そのまま歩美と予約したレストランで二人で食事をしていると、歩美のCAの同僚と、相手役の男性が現れ。一緒に食事をしませんか。と聞く。歩美は断るが、理一は歩美をさえぎりOKしてしまう。歩美は不満げだが理一は気付かない。一緒に食事をしていると理一は職業の事を聞かれ口ごもるが、歩美の同僚のCAが、理一が映画制作をしているといってしまう。困惑する理一。でも適当に話を合わせてしまう。
食事会を解散してから、理一と歩美は二人で話しながら帰るが、なんとなく話が弾まない。理一は友人が待っているので一緒に飲まないと誘うが。歩美は明日のフライトが早いので・・。と断ってしまい、帰っていく。
同じころ、雨の中英介と衣咲は、衣咲が話していた店へ行くが、衣咲が行ったときの印象ほどではなかった。衣咲は英介が雨に濡れないよう上着をさし掛けてくれたのがうれしかった。その後二人は英介の店へ行くが、しばらくして店に美乃がやってくる。何か様子がおかしい。美乃は例の医学生からの連絡が入らないのにいらだっていたのだった。美乃はワインをあけようという。美乃は衣咲が帰ろうと誘っても動こうとしない。英介に後を頼み店から出る衣咲。その後衣咲が向かったのは理一のマンションだった。
いきなり衣咲が来て驚く理一。先ほどの店の様子を話す衣咲。理一は衣咲が英介となかなか進展しないでいらだっているのに気付く。愚痴る衣咲に、理一は軽く衣咲の頭をなでてしまう。衣咲はびっくりする。
次の日、前日のことを美乃と電話で話す衣咲。美乃は衣咲にドキッとしたでしょとからかう。そして美乃は今英介と一緒に鹿児島に来ていると話す。衣咲は唖然とする。そして美乃は英介とレンタカーに乗り込み出発する・・・。
深津絵里さん今回はちょっとおばさんくささが少なくなって普通に近くなったかな?理一のマンションの場面なんか何かキュートさを感じる。おやっ??
<ネタバレありです。ご注意>
理一は歩美とキスするが、途中で自分から歩美の体を引き離してしまう。結局そのまま歩美のためにタクシーを拾うが、すぐにタクシーが出てしまい次の約束が出来ないまま分かれてしまう・・。
翌日理一は教習生の一坂から弁当屋のチラシをもらう、婚約者の弁当屋を手伝っているという。一坂は熟年対象のお見合いパーティで出会ったと話す。そして養子に入るつもりと話す。
理一は幸平に誘われて、居酒屋「夢の蔵」に行く。木田や、衣咲とその女友達も来ていた。
いきなり衣咲が「チュウしたんだね」といい思わず動揺する理一、でもこれは美乃が幸平のほっぺにチュウしたことだった。美乃はキスの回数について自説を披露する。1回だけの場合は相手がどう出るかとの探りだという。自分のことと置き換えて考える理一。
帰り道、理一は衣咲から歩美の事を聞かれるビデオを見ていただけと逃げる理一、逆に理一は衣咲と英介のことを問いただすが、衣咲はたまたま英介の店の第1号の客になっただけで何も進展はないという。
理一はマンションに帰って、歩美に電話するが、お互いに言いよどんでどうも話が進まない。歩美はその前に花火大会が見える料理店での合コンを誘われ、断っているが、それを思い出しその店に行こうという。そして電話を切ってからCA仲間にその店の二人分の予約を追加してくれるよう頼む。
マンションに大きい荷物を持った英介が帰ってくる。英介は同棲している雪絵から家を追い出されたという。
次の日、衣咲はキッズブランドの立ち上げのため後輩の営業担当の八嶋といっしょに奔走する。そんな中、衣咲は八嶋に自分をもっと頼ってくださいといわれる。どこかほっとしてしまう衣咲。美乃にその話をするとそういうときにほっとするのは相手を男として見ていない証拠という。どこか納得してしまう衣咲。
衣咲は美乃と英介の店へ行くが、そこには歩美が女友達と来ていた。楽しそうに話す歩美を見て、衣咲との話の中で美乃は歩美をこき下ろす。英介がそれを聞いて、歩美は実は理一が好きと言うことを二人に話してしまう。理一はそのことに気付いていないことも話してしまう。その後、いも焼酎の話になり、衣咲はいい感じだった店を紹介するが、英介は衣咲にそこに案内してくるように誘う。
帰宅した巧は、澪に箱を見せられ、四葉のクローバーのことを聞かれる。それは学生時代に、巧に思いを寄せる澪が、陸上大会の前に贈ったものだった。そんな二人の話を佑司は聞いていた。
大雨になる、佑司が学校から帰ってこない、巧は澪に家から出ないでというが、いつまでたっても帰ってこないため家を出て探しに行く。
佑司は近くの川の中にいて、水かさが増したため動けずにいた。佑司を見つけると、澪は決然と川に入り佑司を助け出す。そしていままで佑司をさん付けで呼んでいたのを、思わず佑司と呼んでしまう。
母を近くに感じ喜ぶ佑司。そして巧が助けに来た。
佑司は四葉のクローバーを握っていた。佑司が川にきた理由が分かった澪は佑司を強く抱きしめた・・・・・。
澪と佑司の距離が近くなりましたね。巧のパニック傷害のこともなんとなく理解できたようですが、
他の人たちとのかかわりがどうなるんでしょうか?何らかの接触はあるんじゃないか?
でもその時って??
<ネタバレありです>
澪は巧が洋服ダンスの前で何か考え込んでいるのを見るか、巧に聞いても、何もいってくれない。佑司はどうもピーマンが嫌いのよう。澪は巧の弁当を作って渡す。なんとなく巧は遠慮している様子。
澪は洋服ダンスを調べるが特に変わった様子はない。そして洋服ダンスの中に佑司の成長記録とかかれている箱を見つける。佑司のいろんな思い出の小物が出てくるが、その中に澪の名前の書かれた封筒に入った四っ葉のクローバーを見つける。
巧は移動図書館で万里子と外出している。昼になり万里子は自分の作った弁当を渡そうとするが、巧は断る。UFO屋の小笠原も移動図書館と一緒にいる。巧が弁当を持ってきているのを見て、女が出来たのかと誤解する(というか正解?)。万里子もなんとなく気付いている様子。
澪は帰宅した佑司に箱のことを聞くが、佑司は四葉のクローバーのことは知らないという。佑司はクローバーを触っているうちに1枚が取れてしまう。佑司は近くの尚美先生に相談に行く。先生は糊で直そうとするが、謝って全部ばらばらにしてしまう。
佑司はピーマンを食べられないことを澪が叱らないので不思議に思っている。生前の澪からはピーマンを食べられないことでだいぶ叱られた事があったのだった。そんな佑司は、母に叱られたいためにわざと服を汚して帰るが、あまり澪は叱らない。
清水の友人の食事の日、やはり子供は現れない。清水が骨とう品を持ってきて店に来て、子供はきっと来るという。そして、食事も終わりかけたとき子供が現れる。あのイヤリングを買った子供だった。
喜ぶ友人と元妻。清水は友人宅で購入した骨とう品を差し出し、その引き出しを開けるとそこにはあのイヤリングが・・。友人が中に入っているのを知らずに清水に売ったのだった。
皆が帰ったあと、清水と悦子は二人だけに、悦子が自分の子供を捜していたことを話すと、糸川の住まいの西伊豆に一緒に行こうという。
そして、清水と西伊豆の糸川の家の前に立つ悦子、しかし家は留守のよう。そこへ糸川が帰ってくる、そして息子には合わせないという、食い下がる清水に、糸川は悦子が自分の子供を捨てたという。驚く清水。
悦子は清水に隠していたパリ時代のことを話す。悦子は祭地が失踪した後、錯綜してしまい、ふと入った教会へ子供を置き去りにしてしまったのだ。子供はすぐ祭地の親族に引き取られ。その後悦子は子供とあっていないという。
傷心のまま名古屋へ帰った悦子。ある日店の前を掃除していると・・・。
衝撃の過去というわけですが、さんざんいままでフラッシュバックで悦子の子供のシーンが出てきているので、さほど驚かないのがいいのか悪いのか・・・?
どうもいままでのプロット、色々なケースの子供が出てきて、そのからみが中心、プロットの一つ一つの内容がかぶるような気がする。どの家庭も家族がそろってないし。
<ネタバレあり。まだ見ていない方はご注意>
悦子は息子を探すため祭地の展覧会の事務所へ祭地の妹の住所を問い合わせるが、教えてもらえない。
やっと祭地の作品の管理をしている画廊を教えてもらい。上京し祭地の住所を知り、たずねるがそこはすでに空き地だった。そこへ清水から電話が入る。清水は骨董市に来ていて、悦子を誘いに電話したのだ。骨董市で清水はイヤリングを買う。店に戻ると、見知らぬ子供が来て、清水が先ほど購入したイヤリングをもともとは自分が予約したものなので買いたいという。子供は自分の母に贈るつもりだという。子供が熱心なので、清水はイヤリングを子供に売ることにする。
名古屋へ帰った悦子は、急に雨が降り出し、悦子は一つしかない傘を客に貸してしまう。清水がコンビニで買った傘をさして来る。店にはお客は誰もいない、清水は以前骨董市で買った指輪を差し出し、告白する。悦子は即答できなかった。
悦子は清水が帰ったあと、傘たてを見ると清水の傘が残っているのに気付き、自分のために傘をささずに帰ったことを知り胸が熱くなる。
次の日悦子は、清水の店へ行き、自分がパリ時代に祭地と子供をもうけたこと、祭地が失踪した後、子供とは分かれ、子供は祭地の妹が引き取ったことを告白する。そしてその後のことは口ごもってしまう。
悦子が帰ったあと。店に清水の友人が来て、仕事でタイに暮らすことになったので家財道具を売りたいという。清水は悦子の店へ行き、友人が妻と離婚し、息子と二人暮しということを聞く。
次の日清水は友人宅に行き、家財道具の中の骨とう品を引き取る。友人は最近子供の機嫌が悪いという。子供のものを処分はしていないのにと言う。友人はタイ行きの前に元の妻と息子と3人で食事をしたいのでおばんざい屋を使わせて欲しいという。
悦子は万理が河田と仲たがいしていることを知り、パリ時代の記憶をなくした万理のために自分のパリ時代を二人に話す。しかし万理は完全には納得できない。河田は祭地の妹の糸川が西伊豆に住んでいると話す。動揺する悦子。
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清水の店にイヤリングを買った子供が現れ、イヤリングをなくしたから金は返すという。受け取らない清水。子供はお礼を言う。その後清水は友人から買った骨とう品をチェックしているとそこにはあるものが入っていた。
その後衣咲は幸平の工場で、縦列駐車の練習を繰り返している。知らずに来た理一は、思わず衣咲の練習を手伝ってしまう。衣咲と一緒に来た美乃は幸平の部屋でゲームのビデオを見る。気乗りのしない美乃に、幸平は昔の彼氏の話を問いただすが。美乃ははぐらかして話そうとしない。
帰り道、衣咲はビデオの感想に引っ掛けて自分の過去のピュアな恋愛話をする。その時、理一の携帯に歩美から連絡が入る。歩美と会う約束をした理一は、英介に関心のある衣咲の気持ちを察し、兄が立ち上げたバーのカードを渡す。
衣咲がバーに行くと英介が一人でいる。英介は衣咲がはじめての客だという。衣咲はいつもの癖で、店の様子を突っ込みまくり、ついに酒の並べ方についてアドバイスし始めるが、そこに雪絵がやってくる。雪絵は転職の話をしてくれない英介をなじるが、逆に英介は、雪絵が自分を好きになったのは、自分の学歴や、職歴のブランドが気に入ったのではと言い返す。雪絵は怒って帰ってしまう。
英介はそのまま店にいた衣咲と高級なワインを開け飲んでしまう。
理一は、自宅に帰ると歩美が外で待っていた。歩美は理一が卒業制作で作ったビデオを見たいという。
自宅に入り、理一は一人で見るようにとビデオを渡す。ここで見たいという歩美。でも理一はそれを聞かず、洋画のDVDをセットしてしまう。結局歩美が折れて歩美が好きな洋画のDVDを見ることになる。映画のシーンが進むにつれ、ついに歩美は理一の手を握ってしまう。そのまま映画はエンディングとなるのだが。理一はようやく歩美を抱き寄せキスをする・・・。
衣咲の言う100%の人、理一の信じる100%の人が近くにいるというのは・・。
思いを寄せる人が不在の人と、近くにいる人の差でしょうか?
衣咲と理一の関係はまるで姉弟のような感じがする。
理一は歩美とうまく行くのだろうか、どうもこの二人はどこかで本音がいえないというか・・・?
<ネタバレありです>
いつものコーヒーショップで偶然教習生の一坂に会った理一。やはりそこにいた衣咲と美乃はオタクっぽい一坂にいやみを言ってしてしまうが、一坂が婚約者のあることを話すので驚いてしまう。衣咲は理一に理一の卒業制作のビデオを返す。
歩美は合コンに参加しているが、いつものように無口、見かねた友達が、歩美が3年間片思いしている人がいるとメンバーに話す。歩美の携帯が鳴り、英介からだった。
衣咲は会社で新しい子供服のブランドの立ち上げの打ち合わせをするが、細かい決め事を上司に丸投げされてしまう。そして上司は同僚でやはり独身の八嶋を営業担当に命令する。
八嶋の自棄酒に衣咲と美乃が付き合っている。美乃は実は医者志望の彼がいて、卒業したら美乃を迎えに行く。と約束があるのだった。そして8月1日にティファニーの前で待ち合わせし。結婚指輪を買うのだという。
理一は自宅で同級生の幸平と貴司とで美乃のことを話している。幸平は美乃の彼が気になる様子。そこへ英介の同棲相手の雪絵が突然入って来て、英介を探しているという。雪絵は英介が仕事をやめたことをなにも聞いていないという。
同じころ英介は歩美と会っている。英介は理一が歩美が英介を好きだと誤解していることを話す。誤解を解くには歩美が自分で話さないと、とアドバイスする。
理一は、英介の自宅へ行き、英介の彼女の雪絵が自分のマンションに英介を探しにきたことを伝えると、英介宛に荷物が届いた。荷物は店の備品だった。銀行を辞めた英介はバーを開くという。驚く理一。