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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

相棒3「ありふれた殺人」

 路上で寝ている男を注意した薫(寺脇康文)は、その男から20年前に人を殺した、と突然告白される。小見山(信太昌之)というその男は、20年前、当時高校生だった坪井里子(小林千恵)を殺害。事件は5年前に時効が成立、民事の時効も1カ月前に成立していた。その小見山がなぜ今ごろ自首したのか。右京(水谷豊)や薫に問い詰められた小見山は、誰かに狙われている、というだけで…。 
  伊丹(川原和久)ら捜査一課の取り調べに対しても「誰かが自分を殺そうとしている」と脅えるだけで取り付く島がない。が、その一方で遺族に謝罪する気はまったくないらしい。結局、「俺はもう罪人じゃない」とうそぶく小見山は、怒る薫をよそにさっさと署から出て行ってしまう。
  薫は右京に誘われるように20年前の里子殺害事件を改めて調べることに。当時担当だった港(清郷流号)によると、里子に目立ったトラブルがなかったことが逆に捜査を難航させたとか。その港にとっては刑事になるきっかけになった事件だという。 
里子の父・貞一(上田耕一)が特命係にやってきた。里子を殺した犯人を教えて欲しいという。どうやら小見山が自首したという報道を見たらしいが、当然復讐を防ぐため教えるわけにはいかない。里子を殺されたショックに貞一の妻・幸子(吉村実子)は手首を切り自殺未遂までしたという。そんな苦しい胸の内を語る貞一に、同情する薫は唇を噛む。
  小見山が何者かに殺害された。遺体の状況から手口が20年前の里子の殺し方と酷似していることがわかる。ということは、里子の両親が復讐殺人を?だとしたら、どうやって小見山が犯人だったということを知ったのか…。 
  
(以上公式ホームページより)

まだ殺人事件に時効がある時代の話。やはり亀山君が相棒の時代の右京さんはストイックだなー。話は思いが同時にシリアスな分だけ説得力は強い。ミステリーはさほどではないが重いテーマ。
正名僕蔵が司法試験受験生役で出ていて、もう若いのに濃い演技・・。快作というほどでないが出来はいいのかな。


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映画「日本の一番長い日」(原田監督版)




監督
原田眞人
脚本
原田眞人
原作
半藤一利
 『日本のいちばん長い日 決定版』
製作総指揮
迫本淳一
出演者
役所広司
本木雅弘
松坂桃李
堤真一
山崎努


DVD購入、鈴木貫太郎内閣組閣からのストーリー、個人的には岡本喜八版よりやや冗長かな。阿南陸相をかなりクローズアップしているがこのエピもちょっと長いのかな。
息詰まる岡本監督版よりは戦闘シーンも少なめで、畑中少佐のエピが何故か短めのような、まあ比べるからそういうことになるのかな。

原田監督は昭和天皇を描きたかったらしく、阿南陸相や、陸軍関係者?かなとのちょっとした対話シーンがそのあたりかとも思うのだけど、これは微妙かな。
松坂桃李君は黒沢年男に迫るかな、阿南さんは役所広司ではちょっと。でも演じられる人は今いないでしょう。
鈴木貫太郎首相の山崎努さんはさすがかな、まあでも弱々しい感じはない、このあたり勝手にイメージを作りすぎかもしれないけどね。
これは努力賞かな。よく作ったと思う。

相棒9「暴発」

再見、
暴力団に潜入した麻薬取締官の話、相変わらず相棒らしい暗い毒のあるストーリー。
神戸君が右京さんと違う行動を終盤するのが特徴。このあたりが亀山君と違うことなんですが、あまりこれを強調したエピが毎回出てくれば亀山君との差異は出ますが、右京さんとのタッグは怪しくなるわけで、ストーリーの方向性を変えるにはいい機会だったような気もしますがこの後の回ではそういう感じは出てこないです。まあ神戸君の最終回エピは、話の流れ上後半対立する流れになってくるわけなんですが、これはそういう風じゃないといけないわけで、終わりですし、結局それまでのエピではそういう方向へ向かえなかったんですね。

まあこのあたりが今後の相棒エピ、マンネリ化する可能性を捨てきれないんだけども、
最近のシリーズの冠城氏はちょっと何を考えているかわからないような作りで、過去の相棒との差異をキャラとしていますが、ちょっとおかしな人にもなりかねないわけで・・このあたりはどうなのかな。

まあ長く続くとこういうことになってしまうのですが、どういう方向へ行くのか。冠城君は今シーズンだけなのか。どうなのかなー。

相棒4「ついてない女」

「さようなら、ついてない私…」。白いコートを着て銃を構える月本幸子(鈴木杏樹)。しかし、銃口は幸子自身にではなく、暴力団の大物、向島茂(正城慎太郎)に向けられていた。夫の死後、借金と病気に苦しんだ幸子は、茂の愛人となることで生きながらえてきた。だが実は、茂こそが夫を殺害した張本人。それを知った幸子は、茂の殺害計画を周到に準備。実行後は、手配済みの偽造パスポートを国外で入手し、別人となって新しい人生を始めるつもりだ。“幸子”とは名ばかりで、幸せとは縁遠かった女を自らの手で葬るため、幸子は引き金に力を込める…。
 空港へ向かう幸子。しかし、運転する外車が途中で故障。途方に暮れていると、通りすがった1台の車から降りてきた男性2人組が、空港まで送ってくれるという。「私、ついていますね」。しかしその車、実は警察車両。男性2人組は特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)だったのだ・・・・。
(以上公式ホームページより)

あの月本幸子さんのデビューエピソード。この後彼女は数回登場するんですが。しかしこの方がレギュラーになるとは・・・。これは珍しく倒叙形式の相棒。最後の証拠をつかむまでのサスペンスが見もの。快作。

映画「彼岸花」

監督 小津安二郎
脚本 野田高梧
小津安二郎
原作 里見弴
製作 山内静夫
出演者 佐分利信
有馬稲子
山本富士子
久我美子
田中絹代
佐田啓二
高橋貞二
笠智衆
BSにて鑑賞。昭和33年作品。小津作品では初めてのカラー映画。
完璧にホームドラマだなー。それも昭和30年代。親の意見が大勢を占めた娘の結婚の時代なのか。
お手伝いさんのいる裕福な家庭。ストーリの流れがいいですねー。引き込まれてしまいました。
何となく舞台劇風で、セリフも予定調和のような、練れているというか、過ぎているというか。
でもその中で田中絹代さんだけは自然で、さすがと思わせます。
大騒動の割には・・と思えるお父さんの振舞。多少はコメディっぽいのか。
ある意味佐分利信の固いお父さんが、頑固さという演技なのか・・。
まあハッピーエンドなのので・・いいか。







BSで映画「東京物語」を見る

原節子さん追悼で急遽NHKBSで放送。デジタルリマスター版。
でも終盤のみ鑑賞。やはり原節子さんのみ存在感がちょっと濃いような気がする。
演じるのは地味な戦争未亡人なんですが。
ここでは重要な役ではありますがやや脇役ということなんでね。
これから彼女の主演作品が次々とTV放映されるような気がしますがどうなのかな。
まあそれを待っているような感じです。
これだけはちょっと前にリバイバル上映で映画館で見ましたが。
今の時代で、この地区(シネコンばかり)では映画館では見られないだろうなー。
なんせ昭和30年代には引退されているのだから。
子どものころは西部劇に夢中になった私どもではリアルタイムで見ようがない。







相棒13「学び舎」

公園でホームレスと見られる男性の死体が発見された。前夜、付近で若者たちが騒いでいたという情報があり、捜査一課は不良グループによるホームレス襲撃事件と目測を立てるが、右京(水谷豊)は、遺体の状況から身元を見抜く。男性は、池本(長谷川公彦)という私立大学の生物学教授で、研究のための虫を採取していたらしい。池本の研究室を訪れた右京と享(成宮寛貴)は、そこで彼の研究とは無関係の本の山を目にする。助教によると、それらの本は読みもしないのに借りてこさせていたらしく、「図書館で大発見をした」などとも言っていたらしい。そんな中、右京と享は、大学の一角で女子大生が大声をあげながら大勢の前で服を脱ぐ、不可解な行動を目の当たりにする。騒ぎはすぐ収まったものの、不審に思った右京たちが彼女を問い詰めるとパフォーマンスをせざるをえなかった驚くべき理由が明らかに!教授殺害事件との関連は!? そして真犯人は誰なのか?
(以上公式ホームページより)

ネタ晴らしで動機がわかるんだけどもどうも微妙で、無理があるんじゃないかな。公園の騒ぎとか何か微妙。

相棒6「白い声」

右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、調布のマンションでの殺人事件への捜査協力を求めるビラを手に入れる。が、調べてみたものの、警視庁のデータベースにそんな事件は存在しない。ビラを配っていた男性=中津留(山本亘)によると、娘の順子がマンションの自室でストーカーに殺害されたのだと言う。しかし、所轄署の熊沢刑事(上杉祥三)の判断は急性心不全による病死だった。それで警視庁のデータベースになかったらしい。

現場のマンションの部屋を調べた右京と薫は、タンスの下に隠れた円状のシミを発見する。さっそく鑑識に検査を依頼すると、青酸ソーダとオレンジジュースの成分が検出される。何者かがオレンジジュースに青酸ソーダを混入、順子に飲ませた可能性が高い。さらに部屋のドアから何者かの耳の紋=耳紋が発見された。どうやら犯人が耳をそばだて部屋の中をうかがっていたらしい。

 右京と薫は内村(片桐竜次)から捜査を中止するよう命じられるが、薫は病で倒れた中津留に右京と2人で必ず犯人を捕まえると誓う。
(以上公式ホームページより)

ラストの犯人の開き直りがちょっと嫌なんだけどそれだけうまい演技というわけなのかな、事実がわかってからの所轄署の刑事の開き直りもちょっとなんだかなという感じ、警察内部関連もある相棒らしい作品。
被害者のお父さんもなんだかな、まあつらくなる方向ではあるけど。脚本は岩下悠子さん。

相棒10「アンテナ」

千束署の刑事・相原(萩原聖人)が突然米沢(六角精児)を訪ねてきた。
相原は、かつて米沢と組んで、警察の天下り先でもある青少年防犯協会の横領事件を解決した熱血刑事。(映画「鑑識・米沢守の事件簿」2009年公開 より)
千束署管内で起こった連続通り魔事件で採取された繊維片を警視庁本部で詳しく分析してほしいというのだが、所轄の鑑識で調べたのなら結果は同じだといって断る米沢。
懇願する相原から米沢が逃げようとしていたところ、以前米沢から噂にきいていた敬愛する刑事・右京(水谷豊)と遭遇。
"頼まれたらなんでもやってくれるんですよね?"と右京に詰め寄る。
訊けば相原は千束署の捜査本部を外された上、謹慎中の身だという。
尊(及川光博)はそんな熱すぎる相原の行動に辟易。
右京と尊、そして相原の3人で連続通り魔事件の捜査することになるのだが…。
(以上公式ホームページより)

あのスピンオフ映画の名(迷)コンビが復活、萩原聖人がいい味出してる。右京さん珍しく引きこもりの子供へのアドヴァイスを話しているんだけど、いつもは突き放した感じだけど。引きこもりの理由は微妙だな。
犯人の動機もなんだか暗い感じだし。引きこもりの子が、多少いい感じで話を終わっているのがちょっと救い。

TV朝日2002年版「張込み」

警視庁の柚木刑事は、東京・目黒で発生した強盗殺人事件の主犯・石井を追って、石井の昔の恋人・横川さだ子が嫁ぐ九州S市に向かう。横川家近くの旅館で張り込みを開始した柚木だが、銀行員の後妻となったさだ子はただただ単調な日常生活を繰り返すのみ。本当に石井は現れるのか。柚木にも焦りが募る。(以上Wikiより)

映画版で採られた老刑事と若い刑事との二人組の設定を採用。ドラマ終盤はかなり異なり、河原での激しい逮捕劇となるのだが・・・。

まあこの設定は盛り上げということなのかな。(原作はあっさり逮捕されるらしい)。ちょっと切ない。
たけしさんがいつもの感じで渋い、見た目は傲岸。まあワンパターンといえばいえるのだが、これでいいのでは。時代設定は、ノートパソコンがあり(たぶんスタンドアローン?)、初期の携帯電話。外見が戦後すぐな雰囲気の刑事たちが張込みしている家。何かバラバラなような。いいのかな。