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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

過去と現在が繋がる不思議な雑貨店を舞台に、現実に背を向けて生きてきた青年と悩み相談を請け負う雑貨店主の時空を超えた交流を描く。2012年。養護施設出身の敦也は、幼なじみの翔太や幸平と悪事を働いて1軒の廃屋に逃げ込む。そこは、かつて町の人々から悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」だった。現在はもう廃業しているはずの店内で一夜を過ごすことに決める3人だったが、深夜、シャッターの郵便受けに何かが投げ込まれたことに気づく。投げ込まれていたのは1980年に書かれた悩み相談の手紙で、敦也たちは戸惑いながらも、当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くことに。やがて、この雑貨店と浪矢の意外な秘密が明らかになり……
(以上映画コムより)

DVDレンタルにて視聴。
現在と、様々な過去の時間が交錯するファンタジー。Wikiによれば原作はもっと整理されているらしいが映画版は上映時間内(ほぼ2時間)にエピをまとめているらしい。
おそらくちょっと複雑になっているような気もするが、でもうまくまとめられているような。

ラストでエピの円環を回帰をするようになっていてうまい出来。エンドロールでの3人の将来のまとめがよい。
達郎さんの歌は途中でも効果的に使用される。このあたりがうまく作られている。麦さんの歌はもっと聞きたい気もするが。
麦さんの歌唱、NHK歌謡ホールでも聞いたのですがなかなか味があって面白い。
まあ歌唱が微妙な気もするが。そもそも達郎さんの歌が難しいので。でも格調高く意味深い、作品に沿っての意味深い歌と思う。
エンドロールで達郎さんの歌唱であたらめて聞くといい感じ。

まあファンタジーとしては多くのエピをちょっと無理して詰めた感もあるが、ツボは外していないと思う。若い俳優さんがうまい。
快作。

ナミヤ雑貨店の奇蹟 [DVD]




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映画「この世界の片隅に」

日本映画専門チャンネルで見る(TV初上映)

実は原作漫画を持っているんですが、さっぱり読んではいない。

一人の民衆の立場で戦争(空襲)を体験する。当時の国内にいた一般の民衆が多少の差はあるものの体験した悲惨な戦争の現場が、すずさんのマイペースな生活感の中で淡々と描かれる。

アニメなのにリアルさだと思うんだけど(何せ体験はしていないので)伝わってくる圧迫感、恐怖。容赦なく生活の中に迫ってくる戦争。うまく描いているのでは。

そして空襲の悲惨な体験、そして8月15日(終戦)の悲しみ、そしてラストの感動的なエピ。おそらくは未来を予感させる。そしてほっとさせる。
快作!!






映画「本能寺ホテル」

勤務先の会社が倒産し、職を失った繭子は、恋人の恭一からプロポーズされ、周囲の後押しを受けて婚約を決意。
恭一の両親の金婚式を祝うため京都を訪れるが、手違いによって予約していたホテルに泊まることができず、偶然たどり着いた路地裏の「本能寺ホテル」にチェックインする。
すると彼女は、いつの間にか奇妙な寺の中に迷い込んでおり、そこは天下統一を目前にした名将・織田信長が滞在する1582年の本能寺だということが判明する。
訳がわからないまま本能寺ホテルと安土桃山時代の本能寺を行き来し、信長や信長に使える小姓・森蘭丸と交流を深めていく繭子だったが;。

<ファンタジーもの。時代劇部分の設定はそこそこなんだけどまあこんなものかなー。
ため口でも怒らない信長というわけか。堤真一だからこれでいいのかなー。
まあこんなものかなでもちょっちやさしすぎか。話としてはホッとするのかも。
個人的には好きなのだが。多少微妙なのかなー。








映画「君の名は」

ついにTV放映される。年寄りのこちらとしてはこういうアニメは映画館では見にくいのでTV放映待ちだった。

二人の入れ替わりと過去と未来が交錯する。

見にくい部分もあるのだが、映像の美しさと相まって、いい感じで流れる。快作か。

アニメ映画としては上質。おじさんも十分見られます。




ドラマ「逃げるのは恥だが役に立つ」再放送

年始にかけての全話再放送。改めてみれば女性目線で、作者が女性なので当たり前なのだが、主婦業が理屈っぽく数字に置き換えられての話。そしてカップルの二人ともが経済を主体として理屈で流れているドラマ。でもそこは主演の二人のキャラでいい話になっていく。
予定調和感は強いが、快作。






山田太一スペシャルドラマ「本当と嘘とテキーラ」」

真実と嘘が曖昧になりつつある社会の闇に、山田太一が光を当てる群像劇。ある種の嘘で稼ぐビジネスマンが直面する苦悩を通し、真実を隠蔽するのも厭わぬ企業や学校の体質もが浮き彫りにされる。妻に先立たれた危機管理コンサルタントの章次(佐藤)は、不祥事を起こした企業の謝罪会見をお膳立てし事なきを得るが、中学生の娘・朝美(夏未)の同級生が自殺し、遺したメモに娘の名前が書かれていたと知り、動揺する。
(以上日本映画専門チャンネルホームページより)

2008年 テレビ東京

同級生の自殺の理由をめぐって、親と娘との話に、自殺した娘の母親の絡み。そして背景のコンサルタント業の絡みと設定がさすが山田太一さん、終盤のあの社長の説得。深いし濃い。
回収も含めてのここか。まあ太一さんドラマの終結はほぼハッピーエンドに向かう(ちょっと強引なかかわるメンバーの友好シーン)やり方のらしい。ドラマといってしまえばおしまいだがいい出来なんでは。


相棒劇場版Ⅳ「首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」

 


7年前、イギリスの日本領事館関係者が集団で毒殺されるという事件が起こり、唯一生き残った少女が国際犯罪組織「バーズ」に誘拐された。事件から7年後、日本政府に対し行方不明となっていた少女の身代金が要求される。日本政府はバーズをテロ組織と断定し要求を拒否するが、それによってバーズは、50万人の観客が集まる国際スポーツ競技大会の凱旋パレードを狙ったテロ計画を実行に移す。晴れやかなパレードが行われる最中、特命係は真犯人を追いつめるが、その先には70年前のある出来事につながる真実が待ち受けていた。
(以上EIGA.COMより)

水谷豊
反町隆史
鹿賀丈史
北村一輝

監督;橋本一
脚本;太田愛

太田さんらしいヒューマンなストーリー。設定こそ太平洋戦争中の話なのだが、まあラストに変化はあるけど振りのあるもので、オリンピックメダリストパレードに構想を得たものかな。

国家権力がらみのややこしい話はさほど出ない。映画版としてはちょっと物足りないかな。









NHK大河ドラマ「利家とまつ総集編」

時代劇専門チャンネルで視聴。
全2回はあまりにも少ないなー。とにかく話を駆け足で経過するのは、信長、秀吉、家康時代の戦国時代末期、最も細かい話の多い時代でこれは苦しい。
コメディいタッチが強くなっている新しい大河の走り。これは微妙ですが、唐沢寿明の少し微妙な貫禄で乗り切っているんだけど。まあ松嶋菜々子さんの存在感がどうしても・・・。
でもよくはできている。まあフィクションとはいえ、前田家、豊臣家、佐々家のつながりが興味深い。

個人的には決して嫌いじゃないが、いい時代なのに大河的な戦闘シーン的なドラマが薄いのがまあそういう作りなんだけど残念。

山田太一ドラマスペシャル「奈良へ行くまで」

1998年作品 テレビ東京
日本映画専門チャンネルで再放送視聴

建設業界の裏側を、ある門外漢の視点で見つめる山田太一脚本による社会派ドラマ。ゼネコンの談合問題といった堅苦しいテーマを、畑違いのサラリーマンの苦悩を通して明快に紐解く。ギャラクシー賞奨励賞など高く評価された。ある事情で銀行から建設会社に出向となった中本(奥田瑛二)。官庁担当の営業マンとして、旧態依然の入札システムの壁にぶつかるが、70億の単独受注を取って一花咲かせようと、腐れ縁の通産省官僚の平山(村上弘明)に協力を求める。
(以上日本映画専門チャンネルホームページより)

そしてフィクサー?の国会議員を山崎努というわけか。ある意味驚くラストと、納得?の回収。
この中本、中本の妻、平山の3人の関係が微妙に変化していくのがドラマっぽい。ミステリー色が強く引き付けられる作品。
このあたりは山田太一さんの若さなのか。濃い作品であることは確か。それにしても山崎さんのあれは・・・(笑)