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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

相棒12正月スペシャル「ボマー」

年末、一足早く有休を取り海外へバカンスにでかけようとする享(成宮寛貴)だが、その道中、交番が爆破されるのを目の当たりにする。その近くから裸足で逃げ出してくる少年(大和田健介)を追いかけるが体には爆弾が巻き付けられていた! しかも取り外せない上、少年の首からかかったスマホのカメラで「JB」と名乗る男(宇崎竜童)に監視をされている! 享はバカンスどころかその爆弾少年と共に行動することに!
(以上公式ホームページより)

リアルタイムでは拝見しておりますが例によっての再放送再見。
殺人の疑いをかけられた娘の疑惑を晴らすために予想外の手段で真犯人を探し出そうとする父親の執念。そしてまたも警察官がらみの、相変わらずあり得ない設定を、エピの作りで納得させてしまう。
また、染五郎さんの演技が濃いなー。さすが歌舞伎の人か。
佐藤藍子さんも結局チョイ役になってしまっているのでもう少し出番を希望したいんだけど。
あの作りなのでしょうがないのかな。もったいない。
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相棒12最終回「プロテクト」

闇社会の大物・御影康次郎(中村嘉葎雄)の死刑が確定した。有罪の決め手になったのは、彼の三男・智三(冨田佳輔)の証言だった。出所したばかりの長男・真一(阿部進之介)と弁護士の次男・悠二(篠田光亮)は、父親を裏切った弟・智三が許せないため探そうとするが、どうしても見つからない。
 どうやら、警察がアメリカの“証人保護プログラム”に似た個人情報の書き換えをおこなったからなのではないか。悠二はそれを主導したのが、今は亡き元官房長・小野田公顕(岸部一徳)ではないかと踏んでいた。
(以上公式ホームページより)

再放送で再見。
人質事件で超法規的に囚人の元法務大臣やら死刑囚やらを監獄から出す。
裁判の証言者の安全を守るための戸籍を偽造する。

まあお礼参り自体はあり得ることですが、捜査手法というか解決手段が毎度のことですがあり得ない設定。むろんそれでも強引に納得させてしまう。しかしラストの甲斐君の身代わりあたりのエピは強引かな。
ドラマっぽい幕引きのためなんでしょうが。
面白いのですが、意外にスペシャルとしては地味かな。
ただ、久々に見る中村嘉葎雄氏の渋い演技が光る作品。


TV放映の映画「テルマエ・ロマエ」を見る

テルマエ・ロマエ Blu-ray豪華盤(特典Blu-ray付2枚組)

古代ローマ帝国の浴場設計師ルシウスが現代日本にタイムスリップし、日本の風呂文化を学んでいく姿を描くコメディドラマ。生真面目な性格で古き良きローマの風呂文化を重んじる浴場設計師のルシウスは、ふとしたきっかけで現代日本にタイムスリップ。そこで出会った漫画家志望の真実ら「平たい顔族(=日本人)」の洗練された風呂文化に衝撃を受ける。古代ローマに戻りそのアイデアを用いた斬新な浴場作りで話題となったルシウスは、時の皇帝ハドリアヌスからも絶大な信頼を寄せられるようになるのだが……。
(以上映画コムより)

なんということはないけど。楽しいけどね。すぐに忘れる映画。
タイムワープの設定は適当なのかな?
あの女子の田舎は年寄りだけかな。
お金はかかっているけどB級??

相棒10#16「宣誓」

右京(水谷豊)と尊(及川光博)は大河内監察官(神保悟志)から、所轄の元警察官・国原(石垣佑磨)が起こした傷害致死事件を調べて欲しいと依頼される。立ち飲み屋で相席となったフリーライター・島内(日向丈)と口論になり店を出た後もみ合いの喧嘩に発展。島内は国原に突き飛ばされ階段から転落して死亡したという事件だった。
同じ警察署の警察官だった国原をかつての同僚が取り調べるとなれば、捜査に手心が加えられる可能性がある。大河内は特命係に内々に調査を依頼。
(以上公式ホームページより)

最終話の神戸相棒卒業に向けての振りの話のよう。
警察内部の話。警察と暴力団の癒着といいう古くてしかも依然としてリアルに続いているのではないかという設定。

容疑者にして実は証言者の気持ちから神戸君の心を推し量る。卒業がシーズン前から決定していたことでの振りの回を作ることになったということかな。

10ではたまきさんもいなくなって、まさかの月本幸子の花の里継承などエピを含めてうまくこのシリーズは作ってあるけどな。

まあこのあたりがシーズン7での相棒途中降板なのかどうなのか・・寺脇さんのことが思い出される、まあ今頃これを推測してもしょうがないけどな。
7シリーズ後半の相棒不在のエピのあたりが何かを象徴していなければいいのかな。
まあ邪推して考える以外の通常の事情、次の及川さんの都合もあったのだろう、あるいは相棒不在は初体験なのでこのあたりの右京さん単独の振りを長めにとろうということなのか、まあなんにしてもそれなら長すぎるけど…ここらは余談ですが。

相棒10#15「アンテナ」

千束署の刑事・相原(萩原聖人)が突然米沢(六角精児)を訪ねてきた。
相原は、かつて米沢と組んで、警察の天下り先でもある青少年防犯協会の横領事件を解決した熱血刑事。(映画「鑑識・米沢守の事件簿」2009年公開 より)
千束署管内で起こった連続通り魔事件で採取された繊維片を警視庁本部で詳しく分析してほしいというのだが、(以上公式ホームページより)

スピンオフ映画のコンビの再現。相原君が面識のなかった右京さんと・・・、相原が何となく神戸尊を軽く見ている感じなのがおかしい。

熱血で直情怪行な相原が何となく亀山を思い出させますが・・。

今回はラストでの引きこもり青年へのアドバイスというか・・落語の人情話が、個人的にはこういう方向は右京さんらしくはないのだが・・ここでのまとめがやはり必要なので・・まあうまくいっているんじゃないんでしょうか。
ミステリーはさほどじゃないんですが・・ネタ回ほどではないが・・いい話なので・・・良しとしよう。

相棒10初回スペシャル

15年前に女性を殺害したとして、刑を終えて出所したばかりの城戸充(池内万作)が投身自殺した。彼の遺書には、自分は無実であるという訴えと、尊(及川光博)を「絶対に許さない」という言葉が。大河内(神保悟志)から連絡を受けた尊は、自ら事件を検証し直す覚悟を決める。
(以上公式ホームページより)

いきなりの自殺シーンから始まる、話は尊の過去の忘れられぬ思い出のこと。ラストシーンでの尊の引っかかっていたことが明かされる。まあ右京さんも意地の悪い・・。
このあたりが卒業の伏線となっているのか。

それにしても、冤罪を犯した検事と判事、そして警察官を脅す真犯人というあり得ない設定を、しかも最後あの手段でという最後まで目をそらさせない話の運びがうまいというか。
ちょっと作りすぎではないか。まあいつもの相棒の流れなんだけど。

でもレベルの高い作りであることは確かなのだが…どこかでエピのヒューマンな感じを得るような癒しの人(まあ要するに亀山薫とか)がいないのが残念。
相棒7~10での及川君はクールさが右京さんとのキャラが似すぎで、ちょっと疲れる。

ここらが相棒7中途以降での弱点。相棒が甲斐君(少年で癒しとかは無理)と、そしてその彼女になっても(真飛聖さんはきつい感じだなー)癒しは訪れない。

映画「ジーンワルツ」

不妊治療のエキスパートとして帝華大学病院で働きながら、廃院寸前の小さな産婦人科医院で院長代理を務める曾根崎理恵(菅野美穂)。そんな彼女が、禁断の治療をしているという。うわさを聞きつけた上司のエリート医師・清川吾郎(田辺誠一)は、理恵の周辺を探り始めるが……。

以上yahoo映画より。

ほぼマリアクリニックだけの出産シーンが続く、設定はやや強引なんだけど、やや深いシーン。闘病中の院長先生の浅丘ルリ子さんの存在は濃すぎて存在感が微妙で不思議な感じ。
結局、ほぼ冒頭シーンだけの大森南朋さんの元カノの存在は捨てキャラなのか、ありゃ。

NHKのTVドラマ化された多くのエピを入れたもの(マドンナヴェルデ)とは違い、映画はワンエピソードで、いい話なんだけどややあっさりとして肩透かしなのかな。



DVDレンタルで「球形の荒野」を見る



出演: 竹脇無我, 島田陽子, 芦田伸介, 乙羽信子
監督: 貞永方久
1975年公開

昭和三十六年、初夏。関西での取材を終えた新聞記者添田は、大和路で婚約者の野上久美子と合流した。大和路は久美子の亡き父・野上顕一郎がこよなく愛した処であり、彼女は亡父に自分の第二の人生の出発を告げに来ていた。ところが唐招提寺の拝観者芳名帳の中に、亡き父にそっくりの、中国の古人・米帯の書に習った筆跡を発見した。翌日、久美子は添田を伴って筆跡の確認に向かうが、その部分だけが破りとられていた・・・・。
(映画.comより)

映画化は1作だけなのか。あとはすべてテレビドラマか。
DVDで入手できるのはこれだけかな、TVドラマ版は2作品ほど見ていますが、

やはり映画版は短いせいかエピソードの流れがぶつ切りになっており、ラストでも野上久美子がなぜあの場所に行けたとか、振りが切り取られている。

予告編での別れのシーンは本編では編集されたのか全く無く。
どうも微妙。俳優は豪華だが、肝心の島田陽子が固すぎかな。まあ原作が良いせいかラストシーンも寒々しい岩場では多少侘しいが、でもいい感じではあるのだけど。

★★

映画「風花~kazahana」

DVDレンタルにて、


監督;相米慎二

出演;小泉今日子、浅野忠信

スキャンダルが発覚して停職中の若い官僚と、夫が起業したがうまくいかず借金がかさみ、おまけにその夫は事故死(自殺?)して自身はシングルマザーとなってしまった元風俗嬢、そして彼女は実家に自分の娘を預けたまま結局風俗嬢に戻り5年も帰郷していない。

居場所のない二人が偶然出会い、女の故郷まで旅を続けるロードムービー。

道行のストーリーに、二人の過去がフラッシュバックでかぶる、映画らしい手法。

相米慎二なのにそれほどの長回しは感じさせない。生きづらい二人のある意味ラブストーリー。毒をあまり感じさせない二人の、どろどろしたはずなのにさらっとした感じすらさせる、ある意味メルヘン。

重い話なに、軽さが微妙・・でもやはり快作。

★★★★