NHKBSプレミアムで再放送「火の魚」を見る
原田芳雄さん追悼。
2010年3月の拙ブログ右を再録しておきます。
原田芳雄さんのあくの強い老作家。帰郷しても、とても老境へは向かわない感じ、
若い女性編集者との邂逅が、ひょっとしてどろどろとした内容になるのかと思いましたが、
作家のまさかの秘めた老いらくの恋か・・・。
あるいは求めても得られなかった仮想の娘への思いなのか。
作家の思いを押し隠しながら、表面は地味にストーリーが進行します。
尾野真千子さんの、さわやかなんですが意外にツンデレ気味の若い女性編集者が、
新鮮に感じられる。
最後はエピソードの流れで、いささかセンチメンタルな感じなのか、
でもラストの、老作家のらしくないストイックともとれる無骨さが、なんともいい感じ。
このドラマ、抜群の出来ではないでしょうか。
原作は昔の作品ということを考えると、とち子さんの言葉遣いが何となくわかってきます。
ファンタジーなのかもしれないけど。好きな作品。
PR