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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

映画「情婦」

1958年作品、モノクロ
【キャスト&スタッフ】

レナード…タイロン・パワー
クリスチーネ…マレーネ・デートリッヒ
ウィルフリッド…チャールズ・ロートン

監督・脚本:ビリー・ワイルダー
製作:アーサー・ホーンブロー・Jr.
原作:アガサ・クリスティ
脚本:ハリー・カーニッツ
撮影:ラッセル・ハーラン
音楽:マティ・マルネック/ラルフ・アーサー・ロバーツ
●字幕翻訳:柴田香代子

【ストーリー】
富豪未亡人殺害の容疑者レナードは、敏腕の老弁護士ロバーツに弁護を依頼する。しかしレナードの妻クリスティーネが証人として出頭、彼女の証言に法廷は驚愕する──!

以上AMAZON解説より

NHKBSにて・・・。
最後の2度にわたるどんでん返しが凄い。
昔の俳優さんがとても濃い。さすがというか・・・・。
前半の割とコメディタッチに比べ後半はどうだ。濃いこと・・。


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映画「ティファニーで朝食を」

【ストーリー】
朝の宝石店ティファニーの前でデニッシュを食べる娼婦のホリーは、引っ越してきたばかりの駆け出し作家ポールと出会う。
酔っぱらいから逃げて部屋へ来て、眠り込んでしまった彼女にポールは興味を抱く。
ホリーの夫ドクが彼女を連れ戻そうとするが、彼女は断ってしまう。
ホリーがブラジルの外交官と結婚するのを知って傷ついたポールは、小説を売って得たお金をつきつけるが…。

【キャスト】
オードリー・ヘプバーン 、
ジョージ・ペパード、、

【スタッフ】
監督:ブレイク・エドワーズ
原作:トルーマン・カポーティ
脚本:ジョージ・アクセルロッド
音楽:ヘンリー・マンシーニ
(以上Amazon解説より)

1961年上映。
名画をやっとDVDで・・・。ちょっと小悪魔のヘプバーンが素敵で、ただ中盤が少しドタバタするんですがまあヘプバーンが振り回すということで・・・こういう流れなんですね。
そしてアメリカ映画らしいハッピーエンドなんですがやはりホッとする終わり方。
ベタですがおしゃれで素敵・・。
快作。





映画「関ケ原」

2017年作品

監督 原田眞人
原作 司馬遼太郎
出演 岡田准一 有村架純 役所広司 平岳大 東出昌大

秀吉の死から光成、家康の対立、関ケ原の戦い、光成の処刑までを描く。
流れをおそらく原作を充実に追ったものではないかな。原田監督らしいリアルな描写。
合戦シーンはさすが映画の迫力。
初芽は愛妾ではなく豊臣秀次お抱えの?忍者で秀次郎頭の処刑シーンで光成に拾われる設定になっており、光成との恋愛シーン?も控えめとなっているのでは。
岡田君の武将らしくない背の低さはしょうがないか。まあ見ていると徐々に慣れていくけども。
終盤の絶叫シーンはこの体格が響いてちょっと微妙。
平岳大はさすがにいい。役所広司はタヌキ親父的ではあるがちょっと貫禄がない。まあいいか。
関係している武将の裏の思いは・・まあちょっとこういう描き方だと難しいか。

どうしても2時間ぐらいでは背景説明は不足となってしまい、歴史を知っている人間には流れの説明がなくても興味深いけども・・そうじゃないと??どうなのかな。

劇場版「コードブルー~Drヘリ緊急救命」

地下鉄トンネル崩落事故から3か月後、旅立ちの時が迫る藍沢たち。
その旅立ちが「別れ」を意味することに気づきながらも、彼らは10年間を共にした互いへの思いを抱えたまま、日々を過ごしていた。
しかしそんな彼らの思いに構うことなく、出動要請が入る。
成田空港への航空機緊急着陸事故と、東京湾・海ほたるへの巨大フェリー衝突事故という、「空」と「海」を舞台にした未曽有の大事故が連続発生。
史上最悪の現場に、彼らはいかに立ち向かうのか。
そしてその先に、答えはあるのか―。
(以上Amzon DVD解説より)

山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉愛未、浅利陽介ほか

TVドラマの完結編を映画版でということか。内容は事故の中での医療活動と同じような話に細かいプロットを重ねての話で、やはり医療監修が凄い。おそらくレベルが高いと思う。
藤川と冴島の結婚式へのメッセージで終わる流れがいい。このシーン同時にエンドロールを兼ねていてここらが楽しい。
田所先生(児玉清)が遠島の医師になっていて翔北救命センターの医師たちそれぞれにはがきを送っている設定になっているのがうれしい流れ。(児玉さんはすでに亡くなっているので創作かと・・・)






家族はつらいよ3「妻よ薔薇のように」

史枝(夏川結衣)は、育ち盛りの息子ふたりと夫・幸之助(西村まさ彦)、その両親3世代で暮らす主婦。
ある日、家事の合間にうとうとしていた昼下がり、泥棒に入られ、冷蔵庫に隠しておいたへそくりを盗まれた! 夫から「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか! 」と嫌味を言われ、余りに気遣いの無い言葉にそれまでたまっていた不満が爆発した史枝は、家を飛び出してしまう。
一家の主婦が不在となった平田家は大混乱! 身体の具合の悪い富子(幸之助の母/吉行和子)に代わり
周造(幸之助の父/橋爪功)が掃除、洗濯、食事の準備と慣れない家事に挑戦するがそんなこと続くわけがない。家族揃って史枝の存在のありがたみをつくづく実感するのだが、史枝が戻ってくる気配は一向にない。
家族会議、緊急召集! 平田家崩壊の危機か! ?
(以上Amazon解説より)

家族はつらいよシリーズ第3作。おなじみのメンバーで夫婦の危機を描く。
今時三世代同居家族という設定。主婦はすべての世話を焼く。まあそりゃイライラもたまるわ。
いつも思うけど西村さんと橋爪さんの年齢差が微妙で、(見た目)親子に見えづらい。
設定がちょっと昔なんだけどなー。何か懐かしい過去のシーンが見えてしまう。
まあ今時これでいいのかということなんだけども。

「ゼロの焦点」-2009年映画版

結婚式から7日後、仕事の引き継ぎのため金沢に向かった鵜原憲一(西島秀俊)は帰ってこなかった。夫の消息を追い金沢へと旅立った妻の禎子(広末涼子)は、憲一のかつての得意先で、社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)と受付嬢の田沼久子(木村多江)に出会う。一方、憲一の失踪(しっそう)と時を同じくして連続殺人事件が起きるが、事件の被害者はすべて憲一にかかわりのある人物だった……。
(以上yahoo映画より)

監督 犬童一心

出演 広末涼子、西島秀俊、中谷美紀、木村多江、杉本哲太、野間口徹他

後半の室田佐知子の狂気ぶりが怖い。まあさすがに昭和30年代の話を、おまけに回想が戦後すぐの話だし。まあなかなか現代では再現は難しいのかな。でも映画の映像の力。北陸の激しく暗い海とか、映画全体の雰囲気を出しているんだけど。何か、佐知子の狂気だけで片付けていいのだろうか。原作を読んではいないのだが松本清張の描く戦後すぐの米軍支配の時代の重い意味合い。
その時代への批判は何か伝わってこないんだけど。まあしょうがないのか。
ミステリーを中心として考えるとこうなるのか。



映画「砂の器」

監督
野村芳太郎

脚本 
橋本忍 山田洋次

製作 
橋本忍 佐藤正之 三嶋与四治 川鍋兼男(企画)

出演者
加藤剛 島田陽子 緒形拳 森田健作 山口果林 加藤嘉 笠智衆 丹波哲郎

音楽
芥川也寸志 菅野光亮

1974年作品
有名な松本清張作品。重厚というか、推理の流れはいい。終盤の放浪場面はきつい。
快作なのだろう。まあ現代となっては暗いということなんだけど。映画化はこれのみなのか。TVドラマ版は多数作られているらしい。
アナログTV時代にビデオをレンタルで見たが画面が暗すぎで。やっとデジタル時代にDVDで見ることができたけど。まあおそらく劇場で見たほうがいいのだけどね。

映画「未来のミライ」

5歳のくんちゃん。お母さんにくんちゃんの妹が生まれ、赤ちゃんが家にやってくる。お母さんやお父さんんが赤ちゃんにかかりっきりで構ってもらえないのに腹を立てて・・・。そして庭に出て快犬と遊んでいると不思議な世界に迷い込み・・・。


監督 細田守
アニメーション作品

ファンタジー。でも流れが面白くつい引き込まれてしまう。駄々をこねるくんちゃんがかわいい。
くんちゃんの成長物語的な話なのか。ファンタジーと現実のアルバムの答え合わせが面白いけど・・祖父や祖母は出てこないのか・・。まあいいか。






映画「岸辺の旅」

ピアノ教師の妻の元へ亡くなったはずの夫が帰ってくる。妻はそれほどの戸惑いもなく幽霊の夫と共に夫が生前にかかわった人たちへの邂逅の旅を続ける。その中にはもう亡くなっていた人たちも含まれて・・そしていつか夫も自らのいるべき世界へ戻っていく・・・。

ファンタジー作品。リアルすぎる幽霊?の夫との生前のつながりがなにか足らなかったのではと考える妻。夫が世話になった様々な人たちの生活の中で見えなかった夫の姿を見出していく。

設定はちょっと微妙だがリアルには実現できない再体験をしていく・・意味の深い設定。
まあ強引な設定のファンタジーではあるが、見ている分には違和感を生じさせない。
快作でいいんじゃないか。カンヌ映画祭での監督賞受賞も理解できる・・。








映画「宗方姉妹」

恋人がいながらタイミングを逃したのか、愛のない?結婚をした姉と、それをいつも批判する妹。
そして妹は昔の姉の彼氏にも言いたいことを言うのだが・・・そして意外な結末を迎える。

姉役の田中絹代が昔ながらの貞淑な妻を演じ、妹役の高峰秀子が言いたいことを言う当時としては斬新な女性を演じる。ラストの姉の気持ちがもうひとつわからないけども、亭主に対する罪悪感なのか、ストーリーを巡れば失業者としての完全なしょうがない男ということなのに。ラストの事件?が引っ掛かってしまうのか。そしてなぜか妹も納得してあっさりしたラストということになってしまう。
小津作品としてはちょっと濃い目の家庭問題なのか。でも些細な話ではあるけどね、夫が浮気をしたわけじゃなく、まあもむしろ奥さんの方が・・ということなのか。

テンポもよく引き込まれる作品。

小津映画をたくさん見ているわけじゃないので、これが穏やかな作品の多い小津作品の異端の作品ということなのかはわかりませんが??何か不思議な作品。