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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

映画「家族はつらいよ」

平田周造は定年後の隠居生活を楽しんでいた。友人とのゴルフの後帰宅して妻の富子に今日は誕生日といわれすっかり忘れていた周造は何が欲しいと富子に聞くが、富子が周造に渡したのは離婚届で、それに判を押すようにと周造に迫るのだった。驚いた周造は一笑に付したがそれでも捺印を迫る富子に今度は怒りだす・・・。


山田洋次監督のあの小津作品「東京物語」のリメイク版「東京家族」の主要キャストが集結しての家族コメディ。
どうなのかなーハッピーエンドなんだと思うけど事件も起こるんだけどちょっと軽いような。
まあ悪い作品ではないのだけどな。
来年続編も公開されるようなんですがどうなのかなー。

家族はつらいよ [DVD]



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映画「小説吉田学校」

1983年作品

監督;森谷司郎
撮影;木村大作
原作;戸川猪佐武

キャスト;森繁久彌、小沢栄太郎、若山富三郎、芦田伸介、梅宮辰夫、藤岡琢也、竹脇無我、高橋悦史、西郷輝彦、仲谷昇、石田純一、etc

リアルタイムで映画は見ている。今回はDVDレンタルにて。

5次にわたって続く吉田内閣の栄枯盛衰の話。白黒映像から始まりサンフランシスコ講和条約成立後はカラー映画となる。節目に吉田茂が別荘のある葉山の海岸を娘さんと歩く姿がある意味清涼剤となっていて、中身は政権奪取の、政治家の暗躍というどろどろした作品。特に自民党がまだ分裂していた時代だけに著しい。こういう話だけに後味はもう一つなんだけど。

名優たちの出演。亡くなった俳優さんも多く。感慨深い。快作。







映画「麦秋」

鎌倉に住む間宮家、初老の周吉夫婦、長男の康一その妻そして二人の幼い男の子、長女のまだ未婚の紀子の三世代同居の家族。康一は適齢期が来ているのになかなか結婚しない紀子のことが心配で・・・。しかし後半部分で意外な展開が・・・。

製作 ................  山本武
監督 ................  小津安二郎
監督助手 ................  山本浩三
脚本 ................  野田高梧 小津安二郎


間宮紀子  ................  原節子 
康一  ................  笠智衆 
田村アヤ  ................  淡島千景 
間宮史子  ................  三宅邦子 
周吉  ................  菅井一郎 
志げ  ................  東山千栄子 
矢部たみ  ................  杉村春子 
謙吉  ................  二本柳寛 
安田高子  ................  井川邦子 
田村のぶ  ................  高橋豊子 
間宮茂吉  ................  高堂国典 
西脇宏三  ................  宮口精二 
高梨マリ  ................  志賀真津子 
間宮実  ................  村瀬禅 
勇  ................  城沢勇夫 
矢部光子  ................  伊藤和代 
西脇富子  ................  山本多美 
“多喜川”の女中  ................  谷よしの 
看護婦  ................  寺田佳代子 
病院の助手  ................  長谷部朋香 
会社事務員  ................  山田英子 
“田むら”の女中  ................  田代芳子 
写真屋  ................  谷崎純 
佐竹宗太郎  ................  佐野周二 
(スタッフ、キャスト部分は日本映画データベース様より転載)

個人的に見た小津作品では登場人物が多く、コメディタッチも強く(紀子のかつての学友たちの会話)。原節子さんもこんなにはじけているシーンが多い、ちょっと慣れない。まあ見ている作品が少ないので何とも言えないのだが。紀子があの決意をする流れは唐突なのだが・・まあいいか。
ラストあたりの人情話的な流れ・・昔の日本映画らしい。
まあ納得はできるし気分はいいのですが、現代から見るとなんだかそうなのかーと思ってしまうんだけどな。
快作であることは確か。







映画「秋刀魚の味」

周平は早くに妻を亡くし、娘一人、息子二人を男で一つで育ててきた、家事は娘に頼っており、娘が婚期を逃すのを心配している。中学校の同窓会があり、久々に担任の教師を呼ぶが、教師は老いていて、婚期を逃した娘と二人暮らしだった。今は教師を退職してラーメン屋を営んでいる中年になった娘とのわびしい暮らしを見て周吉は自分の娘の結婚を焦るが、娘の意思がはっきりしない・・・。


NHK-BSにて鑑賞

最後の小津作品。笠さんが意外に良くしゃべり、老け役だが老いた感じはせず、渋さを持ちながらも若々しい。いつもの家族内の話。晩春に比べればまだ息子さんがいるだけ周吉さんは寂しくないとは思うんだけど。
岩下志麻さんが若いなー。きびきびした感じは変わらない。長男役の佐田啓二は2年後交通事故で早世している(37歳)。監督は翌年に死去。60歳で、もう数作は撮ってほしかったなー。







映画「GODZILLA」(2014年)

ストーリー:1999年、日本。原子力発電所で働くジョー(ブライアン・クランストン)は、突如として発生した異様な振動に危険を感じて運転停止を決意。だが、振動は激しさを増して発電所は崩壊し、一緒に働いていた妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を亡くしてしまう。それから15年後、アメリカ軍爆発物処理班の隊員である、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本で暮らす父を訪ねる。原発崩壊事故の原因を調べようと侵入禁止区域に足を踏み入れた二人は、そこで思いも寄らぬ光景を目にする。
(以上シネマトゥデイより)

監督: ギャレス・エドワーズ
キャスト
アーロン・テイラー=ジョンソン
渡辺謙
エリザベス・オルセン
ジュリエット・ビノシュ
サリー・ホーキンス
デヴィッド・ストラザーン
ブライアン・クランストン

日本映画専門チャンネルにて。この前に1作アメリカ製ゴジラの映画があったのだがこれは評判が悪かったらしい。これは新たなエイリアン的な怪獣を登場させ、それらと往年の日本製ゴジラを絡ませる(格闘させる)という作品。渡辺謙さんも登場している。さすがにハリウッド製、CGが迫力がある。どうもなんとなく日本製ゴジラの結末を想像させるような流れ、まあこういうものでしょう?





映画「東京暮色」

小津安二郎1957年作品
小津作品としては最後の白黒映画。
男手一つで娘二人を育てた銀行員の周吉、このところは会話のない下の娘と、結婚したが何故か実家に入り浸っている長女のことが悩みの種。周吉は妹の重子に下の娘の明子が金を無心に来たと聞かされて驚く。実は明子は遊び人仲間と付き合うようになりその仮名の木村という男の子供を妊娠してしまう。逃げ回る木村に明子は愛想をつかしながらも追いかけてしまう。
そして周吉の長女の孝子は夫との折り合いが悪く自分の子を連れて実家にいついてしまう。
そして娘二人は出奔した母親との再会を果たすのだが・・明子にとっては悲劇の始まりだった・・。

暗い・・。小津作品決して明るい作品は少ないんだけども特に暗い。まあ最後の何とか孝子がよりを戻すようなことを予感させる感じが救いかな。
有馬稲子が若いなー。原節子がすでにおばさんっぽいのもまあこんなんでしょう。まあやはり二人ともうまい。笠智衆さんがちょっと若い感じなのかいいな。昔の映画だし当然か。
あー感想になっていない。TVで見ると画面は暗すぎ。






映画「海街diary」

日本映画専門チャンネルで鑑賞。

三姉妹の家族に別に暮らしていた父親の訃報が届く。そして彼女らに腹違いの妹の存在が知れるのだけども、父親の葬儀で妹に出会った長女は、一緒に暮らそうとその末の妹を誘い暮らし始める。



監督;是枝裕和是枝裕和
原作;吉田秋生『海街diary』(小学館刊)

香田幸(三姉妹の長女) - 綾瀬はるか
香田佳乃(三姉妹の次女) - 長澤まさみ
香田千佳(三姉妹の三女) - 夏帆
浅野すず(三姉妹の異母妹) - 広瀬すず
佐々木都(三姉妹の母) - 大竹しのぶ
椎名和也(医師) - 堤真一
二ノ宮さち子(海猫食堂店主) - 風吹ジュン
福田仙一(山猫亭店主) - リリー・フランキー
菊池史代(大船のおばちゃん) - 樹木希林
坂下美海(佳乃の上司) - 加瀬亮

漫画原作とは思えない、日本映画的なゆったりとした流れ。快作。
姉妹たちが完璧にキャラ立ちしている。女性目線の話なのに・・あきないな。




映画「日本の一番長い日」(原田監督版)




監督
原田眞人
脚本
原田眞人
原作
半藤一利
 『日本のいちばん長い日 決定版』
製作総指揮
迫本淳一
出演者
役所広司
本木雅弘
松坂桃李
堤真一
山崎努


DVD購入、鈴木貫太郎内閣組閣からのストーリー、個人的には岡本喜八版よりやや冗長かな。阿南陸相をかなりクローズアップしているがこのエピもちょっと長いのかな。
息詰まる岡本監督版よりは戦闘シーンも少なめで、畑中少佐のエピが何故か短めのような、まあ比べるからそういうことになるのかな。

原田監督は昭和天皇を描きたかったらしく、阿南陸相や、陸軍関係者?かなとのちょっとした対話シーンがそのあたりかとも思うのだけど、これは微妙かな。
松坂桃李君は黒沢年男に迫るかな、阿南さんは役所広司ではちょっと。でも演じられる人は今いないでしょう。
鈴木貫太郎首相の山崎努さんはさすがかな、まあでも弱々しい感じはない、このあたり勝手にイメージを作りすぎかもしれないけどね。
これは努力賞かな。よく作ったと思う。

映画「彼岸花」

監督 小津安二郎
脚本 野田高梧
小津安二郎
原作 里見弴
製作 山内静夫
出演者 佐分利信
有馬稲子
山本富士子
久我美子
田中絹代
佐田啓二
高橋貞二
笠智衆
BSにて鑑賞。昭和33年作品。小津作品では初めてのカラー映画。
完璧にホームドラマだなー。それも昭和30年代。親の意見が大勢を占めた娘の結婚の時代なのか。
お手伝いさんのいる裕福な家庭。ストーリの流れがいいですねー。引き込まれてしまいました。
何となく舞台劇風で、セリフも予定調和のような、練れているというか、過ぎているというか。
でもその中で田中絹代さんだけは自然で、さすがと思わせます。
大騒動の割には・・と思えるお父さんの振舞。多少はコメディっぽいのか。
ある意味佐分利信の固いお父さんが、頑固さという演技なのか・・。
まあハッピーエンドなのので・・いいか。







BSで映画「東京物語」を見る

原節子さん追悼で急遽NHKBSで放送。デジタルリマスター版。
でも終盤のみ鑑賞。やはり原節子さんのみ存在感がちょっと濃いような気がする。
演じるのは地味な戦争未亡人なんですが。
ここでは重要な役ではありますがやや脇役ということなんでね。
これから彼女の主演作品が次々とTV放映されるような気がしますがどうなのかな。
まあそれを待っているような感じです。
これだけはちょっと前にリバイバル上映で映画館で見ましたが。
今の時代で、この地区(シネコンばかり)では映画館では見られないだろうなー。
なんせ昭和30年代には引退されているのだから。
子どものころは西部劇に夢中になった私どもではリアルタイムで見ようがない。