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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

映画「希望の国」

20XX年、日本の長島県の東方沖で起こった大地震により、原子力発電所が事故を起こし、原発から半径20キロメートル圏内が警戒区域に指定された。酪農家の小野泰彦一家の家は区域から外れたが、道路を隔てた鈴木家は強制的に避難させられる。かつての東日本大震災>における福島第一原子力発電所事故時の政府の対応を思い出し、康彦は息子夫婦を避難させた。原発の状況が刻々と悪化していく中、ついに小野家を含む地域も避難区域に指定される
(以上Wikipediaより)

監督;園子温
出演;夏八木勲、大谷直子、村上淳、でんでん他

架空の土地で再び起こったかつての福島原発事故をモデルにしている。小野康彦の、国は信用できん発言、そしてその結果としての考え方って苦しい。
現実に福島原発事故避難者でも似たようなことがあったような?小野夫婦の結末の意味が・・・。
ラストに行くにしたがって未来の戦争後のような(核戦争後??)情緒的場面ってわからなくはないがどうなんだろうか。
被害者の思考の面を描いていると思うけど何か救いがないというか・・でも現実には救いは少ないことを思えばこうなのか。

厳しい意味合いの作品ではある・・。

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映画「fukushima50」

地上波初放送を見る。
門田氏が当時の福島第一原子力発電所所長の吉田氏に取材したノンフィクション小説を原作とした映画。

作りはアメリカ製冒険映画っぽい。VFX多用。まあこれはしょうがない。
作業員をヒーローっぽく描くのも仕方のないことか。
事件が事件だけに。
菅直人首相(当時)が短気な人物っぽくややカリカチュアライズして描かれているのもしょうがないのかな。
当時はややそう見えていた。
まあ史実がどうなのか。不明な点が多いままやはり詳しくは取材して作り上げたものだろうが・・・。
避難所に帰った時の伊沢当直長のシーン、まあすっきりするけども。微妙か。

米軍基地ロケなど力作であることは確か。
まあまだ福島原発事故原因、その処理など評価が定まってはいないだけに、ヒーロー映画っぽく描く面は致し方のないことなのか。


映画「乱」

1985年作品
監督;黒澤明
音楽;武満徹
出演;仲代達矢、寺尾聰、根津甚八、隆大介、田崎潤、植木等、加藤武、井川比佐志
原田美枝子、宮崎美子、ピーター他

大昔映画館で見た作品。某局BSで昔録画したものの再見。
何せ長いので、作品はご存知シェイクスピアの「リア王」からヒントを得たもの。
黒澤さんが自由に作っているのでどの程度原作のままかは不明ですが。
画面がとにかく綺麗。
後半の秀虎放浪からはいささか長いかなー。一つのシーンをじっくりと・・。
黒澤明らしいのか。
終盤の戦闘シーン。やはりすごい。お金はかけているのか。
現在ではこんな作り方はできないのかなー。
最後はあっけなく・・でもこれから次郎さんはどうなるのか。


映画「海峡」

昭和29年、青函トンネル技術調査団の阿久津(高倉健)は、青森に赴いて工事が技術的に可能であると中央に答申。やがて工事は着工され、阿久津はトンネル堀りのベテラン源介(森繁久彌)や青函連絡船の事故で両親を失った仙太(三浦友和)らとともに、苛酷な作業に従事していく。
(以上Amazon解説より)


原作;岩川隆
監督;森谷司郎
出演;高倉健、吉永小百合、森繁久彌、大滝秀治、三浦友和、大谷直子、伊佐山ひろ子他


青函トンネル工事に携わる技師。勤務先の旅館を自身の失火で全焼させ悩んで自殺しようとする娘を助け・・・。とフィクションの流れの中でやや恋愛がらみの話を絡ませながら、様々な工事中の問題にぶつかっていく技師の話。
ここから青函トンネル工事の話を進める。まあ大作にありがちな感じなんだけども。
トンネル出水シーンなど映画ならではの力作。
まあいい作品ではあるのだが・・。最後は阿久津の家庭問題などなるべくハッピーエンドにしてほしかったんだけど。



映画「ナイル殺人事件」

1978年イギリス映画

原作;アガサ・クリスティ「ナイルに死す」
出演;ピーター・ユスティノフ、ミア・ファロー・オリビア・ハッセ―他

莫大な遺産を相続した令嬢リネット(ロイス・チャイルズ)は、親友ジャクリーン(ミア・ファロー)の恋人(サイモン・マッコーキンデール)と結婚し、新婚旅行でナイル川を豪華客船で下っていた最中、何者かに殺害された。かくして、偶然船に乗り合わせていた名探偵エルキュール・ポワロ(ピーター・ユスティノフ)の推理が始まる。
(以上Amazon解説より)

やはり最後のポワロの犯人当ては凄い。いつもの通りらしくない人が犯人??
客室の配置を考えたトリック。秀悦。まあアガサ・クリスティだから当然か。



映画「影武者」

監督;黒澤明
出演;仲代達矢(二役)、山崎努、萩原健一、根津甚八、大滝秀治他
1980年公開

WOWOWにて再見

リアルタイムでは映画館で見ています。
再見はそれ以来。長いかなー。騎馬の扱いが凄いなー。迫力がある。
現在ではこれほど多数の訓練した馬を使うことはできないだろうなー。
本当かどうかはわからないけど、次作の「乱」の習作のようなものだとか。
まあ多少冗長というのは言い過ぎか。ラストの長篠の戦直後の瀕死の多数の馬と兵士たちのシーンとか、黒沢さんの思い入れが強いのか、とにかく長い。
快作だけどそういうシーンもあるのか。
勝新太郎だったらどうなのか。何か微妙か。
仲代さんもいいんだけどなんだか。

映画館でもう一度見たいな。
TV画面ではわかりにくいのかも・


映画「阿修羅のごとく」

監督;森田芳光
出演;黒木瞳、大竹しのぶ、深津絵里、深田恭子、小林薫、仲代達矢、八千草薫、坂東三津五郎、紺野美沙子、中村獅童、RIKIYA他
2003年公開

TV放映ダビング分を再見。ちなみに映画館でも見ています。
NHKTVドラマ版全話をまとめたもの。そういうことでストーリー展開はせわしないが、流れはわかりやすい。まあさすがにTVドラマ版にはかなわないものの向田さんのどろどろ感がいっぱいの濃いエピ。

ところであの投稿をした人があの人なんだ・・なぜ3人姉妹と書いたんだろう。カモフラージュか??


映画「黒部の太陽」

関西電力は、黒部川上流に発電所を建設するため、太田垣社長総指揮の下、社運をかけて黒四ダムの工事を行うことになった。岩岡剛(石原裕次郎)はトンネルを掘るためにどんな犠牲も省みない父に反抗し、家を出て設計技師となっていたが、工事の現場を訪れた剛は、責任者の北川(三船敏郎)の熱意にほだされ、体の弱くなった父のかわりにトンネル掘りの指揮を執る。しかし工事が進むにつれて犠牲者は増え、山崩れと大量の水がトンネルを襲い、剛らはダム工事の難しさを痛感する。莫大な資金の投入と技術陣の科学的な処置の甲斐があり難所を突破。剛は北川の娘・由紀(樫山文枝)と結婚。翌年2月、北アルプスを抜いてトンネルが開通。その瞬間を躍り上って喜ぶ労務者たちの中で、北川は由紀の妹、娘・牧子の死を知らせる電報に接し、激しく慟哭した。数年後、完成したダムの堂々たる姿に無限の感動を覚える。

出演:石原裕次郎 三船敏郎 二谷英明 宇野重吉 滝沢修 辰巳柳太郎 佐野周二 岡田英次 芦田伸介 志村喬 加藤進 樫山文枝 日色ともえ 川口晶ほか多数
(以上Amazon解説に追加)

三船プロと石原事務所の共同制作か。この当時としてかなりのこったセットを作り。リアルな迫力。CGのない時代に力を入れて作った映画の迫力。なるほど映画館で見てほしいのはわかります。まあ機会があれば・・。
辰巳柳太郎の快演が濃い。まあこの当時の建設現場の雰囲気がドラマ的で大げさではあるのかもしれないが、よくわかる。
岩岡さんの家族のエピはフィクションかな。つらい設定はこの当時の映画ドラマの雰囲気なのか。
力作。



映画「ドライビング・Miss・デイジー」

老婦人のデイジーさん。いつものように自分で自家用車を運転し出かけるが運転に失敗し、庭を壊してしまう。
息子の工場経営者のプーリーは初老の黒人ホークをデイジーさんのお抱え運転手として送り込んだが、デイジーさん聞く耳を持たず相変わらず自分で運転しようとする。
しかし自分の衰えに気が付き、ホークの運転で出かけるが、どうもホークとの会話がかみ合わず・・・。

出演;ジェシカ・ダンディ、モーガン・フリーマン他


後半へ向かって徐々に二人がわかりえるあたり、又白人と黒人との考え方の違い・・でもそれも乗り越えて、ラストは感動的なシーン。超快作。



映画「クリスタル殺人事件」

ロンドン郊外のセント・メアリー・ミードの町で映画『スコットランドの女王メアリー』の撮影が行われることになり、主演のマリーナ(エリザベス・テイラー)やその夫で監督のジェイソン(ロック・ハドソン)らそうそうたるメンバーがやってきた。しかし、その歓迎パーティの席で殺人事件が発生。町きってのミステリー好きな老婦人ミス・マープル(アンジェラ・ランズベリー)の推理が始まった。
(以上Amazon解説より)

原作;アガサ・クリスティ
出演;アンジェラ・ランズベリー、エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン。キム・ノバク・ジェラルディン・チャップリン、エドワード・フォックス他
1980年作品 イギリス映画

捜査はほとんどマーブルさんの甥がしていくんだけど最後のマーブルさんが謎ときで活躍する。
結末はさすが、なるほど驚く展開。ミステリーとして出来がいい。快作。