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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

映画「かくも長き不在」

DVDレンタルにて。モノクロ映画。

誰もがバカンスに出かけ、ひっそりとした真夏のパリ。
ある日、カフェを営む女主人テレーズ・ラングロワ(アリダ・ヴァリ)の前に、記憶を失ったという浮浪者が現れる。
その姿は戦時中、ゲシュタポに連れ去られた夫アルベール(ジョルジュ・ウィルソン)にそっくりだった。
河岸で生活を営む男をテレーズは店に招き、彼の記憶を呼び覚ますべく、さまざまなエピソードや音楽で働きかけるのだが……。
(以上AMZON解説より)

終盤ほぼ二人だけのシーンが切ない。ラストは衝撃。テレーズに心を寄せるトラックドライバーのセリフは本当なのか。そのごのテレーズのつぶやきは夢見る如く明るいのだが、ここで終わってしまう。
間接的な戦争批判の映画。それだけでなくラブストーリーとして切ない。

さすがパルムドール作品。

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映画「あ、春」

韮崎絃は30半ばの証券マン。一流大学を出て証券会社に入社、妻の実家で妻とその母、そして息子ととも苦労はあるものの幸せな日々を過ごしていた。ところがある日、会社からの帰り道、絃は見ず知らずの浮浪者風の男に呼び止められ、“俺はお前の父親だ”と言われる。混乱する絃をよそに男はそのまま家に住み着き、彼の人生を揺さぶり始める。
(以上オールシネマより)

相米慎二監督作品
1998年公開

佐藤浩市、山崎努、斉藤由貴、富司純子、藤村志保

いわゆる父帰るものだけど。絃さんのお母さんの発言が流れを変える。一味違ったストーリーが(原作はあるのだが)さすが相米慎二の料理で佳作になっているのか。
絃さんの奥さんの(精神を病んでいるらしい)微妙な絃さんのお父さんへの態度の変化がちょっと微妙か。
佳作

映画「世界にひとつのプレイブック」

妻が浮気したことで心のバランスを保てなくなり、仕事も家庭も全て失ってしまったパット(ブラッドリー・クーパー)は、近くに住んでいるティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。その型破りな行動と発言に戸惑うパットだったが、彼女も事故によって夫を亡くしており、その傷を癒やせないでいた。人生の希望を取り戻すためダンスコンテストに出ることを決めたティファニーは、半ば強制的にパットをパートナーに指名する。
(以上シネマトゥデイより)


全部は見ていないんですが、というのもパットがはぼ全体で元?妻の不倫を引きずってストーカー気味になっているあたりがつらいので・・。ティファニーの行動もちょっとおかしいといううか微妙で、でもアメリカ映画らしく??ハッピーエンドというのもまあいいけどもなんだか。
まあレンタルしてもう一度見ようか(WOWOWで見たため)

映画「キツツキと雨」

木こりの克彦が暮らす小さな山村に、ある日ゾンビ映画の撮影隊がやって来る。ひょんなことから無理矢理手伝わされる羽目になった克彦と監督は次第に親交を深めていく。(以上ぽすれんレンタルHPより)

監督;沖田修一
岸克彦;役所広司
田辺幸一(映画撮影隊監督);小栗旬

 映画メイキングをドキュメンタリー風に作っている。克彦の息子への関係とか、幸一との交流。
そして克彦は映画撮影に深くかかわってしまう。
この巻き込まれ方がコメディタッチでもあり。幸一が徐々に監督らしくなっていくあたりが幹か。

役所さんがらしいし、小栗旬の気弱な若い映画監督が面白い。結局すべては村の中で、それも森林や草原での風景をバックにして・・。まあ微妙ではあるが佳作か。

映画「マイ・インターン」

ニューヨークに拠点を置く人気ファッションサイトのCEOを務めるジュールスは、仕事と家庭を両立させながら誰もが羨むような人生を歩んでいた。ところがある日、彼女に人生最大の試練が訪れる。そんな折、会社の福祉事業で雇われたシニアインターンのベンが、ジュールスのアシスタントに就く。ジュールスは人生の大先輩であるベンから様々な助言をもらい、次第に心を通わせていく。
(以上:映画コムより)


ロバート・デ・ニーロ;ベン
アン・ハサウェイ;ジュールズ
レネ・ルッソ:フィオナ
アダム・ディバイン:ジェイソン
アンダース・ホーム:マット

これはアメリカ映画らしいのか。
ベンさんがとてもできたおじいさんで、どうなのかなーまあ映画だから。ジュールズのおばあさんのパソコンをこっそりいじりに行くあたり。コメディタッチで面白い。日本でいうと2時間ドラマっぽい。
まあ佳作でいいんじゃないか。






映画「南極料理人」

海上保安庁の料理担当だったが、たまたま南極観測の越冬隊の料理担当に任命され、いやいやながらも半年間南極観測隊の料理人となる。

実在の南極観測の越冬隊の料理人となった方のエッセイが映画化されたようです。越冬隊の面白エピ(まあ脚色はしてあるんだろうけど)と、まかないのいろいろなレシピが興味深い。

子供たちと越冬隊員との中継による対話とか、越冬したがために彼女に去られてしまった隊員が電話を取り次ぐKDDIの女性とのエピがこれはリアルなのか。面白い話。南極の描写の特撮のうまさがなかなか。佳作。







映画「海よりもまだ深く」

15年前に1度だけ文学賞を受賞したことのある良多(阿部寛)は、「小説のための取材」と理由を付けて探偵事務所で働いている。良多は離婚した元妻の響子(真木よう子)への思いを捨てきれず、響子に新しく恋人ができたことにぼうぜんとしていた。良多、響子、息子の真悟(吉澤太陽)は、良多の母・淑子(樹木希林)の家に偶然集まったある日、台風の一夜を皆で過ごすことになり。
(以上シネマトゥデイより)

DVDレンタルにて。終盤の台風のため実家に泊まることになった元夫婦と息子、そして息子のおばあさんのエピが肝で、ここでのまとめ、または良太にとっての救済のような結論なのか。お金もあの高価な硯で解決するのか(でもそれも母親から勝手に持ち出したものなんだけど)・・・。
歩いても歩いてもよりはだいぶ良い。阿部さんはいつもの感じだけど、樹木希林さんや真木よう子の絡みが抜群で、地味な内容なんだけどいい作品。

映画「家族はつらいよ2」

周造はマイカーでの外出をささやかな楽しみにしていたが、車に凹み傷が目立ち始めたことから高齢者の危険運転を心配した家族は、周造から運転免許を返上させようと画策する。しかし、頑固オヤジの周造を説得するイヤな役回りを互いになすりつけ合う家族たちの心を見透かした周造は大激怒。平田家は不穏な空気に包まれてしまう。そんなある日、富子が旅行に出かけることになり、つかの間の独身貴族を楽しむ周造は、お気に入りの居酒屋の女将かよを乗せて車を走らせる。その途中、高校時代の同級生・丸山と意外なかたちで再会を果たした周造だったが、直後に交通事故を起こしてしまい。
(以上映画コムより)

WOWOWにて鑑賞。途中までは周造さんの高齢ドライバー問題をまったり・・。しかし後半は丸山さんとの重いエピ。周造の丸山さんへの思いのセリフ。ちょっと切ないけども・・メッセージはまあそれだけか。
ラストの焼き場のシーンは映画的な感じ。ちょっとクスッとした要素も入れての重すぎない設定。
さすが山田洋次なんだけど。
いつも思うんだけど西村雅彦と橋爪功の映像での年齢差がちょっと微妙なのか。西村さんが老けているのか、キャラが被るのもちょっとうざい。
佳作。

映画「プリンセストヨトミ」

会計検査院の調査官である松平元(堤真一)、鳥居忠子(綾瀬はるか)、旭ゲーンズブール(岡田将生)の3人が、府庁など団体の実地調査のため東京から大阪にやってきた。順調に調査を進める中、不審な財団法人を見つけ徹底的に調査するが、変わった様子もなく引き上げようとしたとき、大阪国総理大臣と名乗る男が現れる。そして、大阪中を巻き込む思いも寄らぬ事態へと発展していき・・・・・。
(以上シネマトゥディより)

本能寺ホテルと同じ系統の映画なのかな。ファンタジーとしての話。中井貴一と堤真一の対決シーンなどさすがの演技だけど、エンディングはなんということもなく・・。
ちょっと肩すかし。話の流れはうまいんだけど・・。佳作。

映画「海辺のリア」

役者として半世紀以上のキャリアを積み、かつては大スターとして映画や舞台で活躍した桑畑兆吉。認知症の疑いがある兆吉は、家族に裏切られ、遺書を書かされた挙句、高級老人ホームへと送り込まれる。ある日、その施設から脱走した兆吉は、シルクのパジャマ姿にコートをはおり、スーツケースをひきずり、あてもなく海辺をさまよううちに、娘の伸子と突然の再会を果たす。伸子は兆吉が妻とは別の女に産ませた子だったが、そんな伸子が私生児を産み、それを許せなかった兆吉は、伸子を家から追い出した過去があった。兆吉は再会した伸子に「リア王」の娘であるコーディーリアの幻影を見る。

以上映画コムより

舞台俳優としての仲代さんの濃さが、役と相まってこれでもかというぐらい(80過ぎなのに元気)強い。
黒木華さんがこれに伍しての名演。
何ともつらい内容なんだけど、コメディタッチもあって、聞かせる話。

ほぼ大部分が海岸べりの砂浜で演じられる、舞台劇のような。仲代さんらしさが横溢しているわけで、まあくどいといえばそうなんだけど、リア王関連のセリフは圧倒的なんで、裏に流れているエピも完璧に舞台劇なので、このあたりが好き嫌いがわかれるかもしれない。

ラストを救いのあるような感じなのはホッとするけど。

佳作。