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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

映画「砂の器」

監督
野村芳太郎

脚本 
橋本忍 山田洋次

製作 
橋本忍 佐藤正之 三嶋与四治 川鍋兼男(企画)

出演者
加藤剛 島田陽子 緒形拳 森田健作 山口果林 加藤嘉 笠智衆 丹波哲郎

音楽
芥川也寸志 菅野光亮

1974年作品
有名な松本清張作品。重厚というか、推理の流れはいい。終盤の放浪場面はきつい。
快作なのだろう。まあ現代となっては暗いということなんだけど。映画化はこれのみなのか。TVドラマ版は多数作られているらしい。
アナログTV時代にビデオをレンタルで見たが画面が暗すぎで。やっとデジタル時代にDVDで見ることができたけど。まあおそらく劇場で見たほうがいいのだけどね。
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映画「未来のミライ」

5歳のくんちゃん。お母さんにくんちゃんの妹が生まれ、赤ちゃんが家にやってくる。お母さんやお父さんんが赤ちゃんにかかりっきりで構ってもらえないのに腹を立てて・・・。そして庭に出て快犬と遊んでいると不思議な世界に迷い込み・・・。


監督 細田守
アニメーション作品

ファンタジー。でも流れが面白くつい引き込まれてしまう。駄々をこねるくんちゃんがかわいい。
くんちゃんの成長物語的な話なのか。ファンタジーと現実のアルバムの答え合わせが面白いけど・・祖父や祖母は出てこないのか・・。まあいいか。






映画「岸辺の旅」

ピアノ教師の妻の元へ亡くなったはずの夫が帰ってくる。妻はそれほどの戸惑いもなく幽霊の夫と共に夫が生前にかかわった人たちへの邂逅の旅を続ける。その中にはもう亡くなっていた人たちも含まれて・・そしていつか夫も自らのいるべき世界へ戻っていく・・・。

ファンタジー作品。リアルすぎる幽霊?の夫との生前のつながりがなにか足らなかったのではと考える妻。夫が世話になった様々な人たちの生活の中で見えなかった夫の姿を見出していく。

設定はちょっと微妙だがリアルには実現できない再体験をしていく・・意味の深い設定。
まあ強引な設定のファンタジーではあるが、見ている分には違和感を生じさせない。
快作でいいんじゃないか。カンヌ映画祭での監督賞受賞も理解できる・・。








映画「宗方姉妹」

恋人がいながらタイミングを逃したのか、愛のない?結婚をした姉と、それをいつも批判する妹。
そして妹は昔の姉の彼氏にも言いたいことを言うのだが・・・そして意外な結末を迎える。

姉役の田中絹代が昔ながらの貞淑な妻を演じ、妹役の高峰秀子が言いたいことを言う当時としては斬新な女性を演じる。ラストの姉の気持ちがもうひとつわからないけども、亭主に対する罪悪感なのか、ストーリーを巡れば失業者としての完全なしょうがない男ということなのに。ラストの事件?が引っ掛かってしまうのか。そしてなぜか妹も納得してあっさりしたラストということになってしまう。
小津作品としてはちょっと濃い目の家庭問題なのか。でも些細な話ではあるけどね、夫が浮気をしたわけじゃなく、まあもむしろ奥さんの方が・・ということなのか。

テンポもよく引き込まれる作品。

小津映画をたくさん見ているわけじゃないので、これが穏やかな作品の多い小津作品の異端の作品ということなのかはわかりませんが??何か不思議な作品。

映画「東京タワー、オカンとボクと、時々オトン

リリー・フランキーさんの自伝的小説を映画化。

親子ものだけど、TVドラマ版も見たのですが、映画版ではボクの若き日が多めに描かれていて、オカンとの関係が見えている話。

若き日は父親に似て遊び惚けいているボク、オカンからも借金を・・しかしようやくやる気になりイラストなど売れ始める。オカンの病気を知り東京に呼び寄せる。しかし再び病魔はオカンに忍び寄り・・・。

流れが淡々と丁寧に描かれていて。いい感じ。ドラマと比べれば展開が速いような気もするがまあ映画だから時間が限られているし。
若き日のオカンが希林さんの娘さん也哉子さんとは・・。なかなかの演技かも。



映画「太陽がいっぱい」

1960年作品
DVDレンタルにて

ご存知アランドロンの出世作。
そうかある意味ピカレスクロマンなんだ。ラストまで引っ張る強烈なサスペンス。
名作といわれるゆえんか。フィリップとトムの不思議な関係。ラストは従属しているトムの幸福の絶頂から奈落の底を予感させる。あえてその寸前で終わってしまう。

ニュースか何かでアランドロンの近影を見たが、とてもおじいさん・・。
若き日のギャング映画も見てるだけに時代の流れを痛切に感じる・・・・・。


いい音楽なんだけど、昔の映画のせいか音が悪い・・しょうがないか。



映画「そして父になる」

NHKBSにて
まあ別のチャンネルで散見はしたんですが、つらい話で、通しては見てはいないんですが、今回は見逃した週末部分。まあやはり映画らしい終わり方、まあこうしないとすっきりはしないけど。
実話からの設定で、実話ではどうなったのかは知りませんが。福山雅治がなかなかいい感じで、エリートなちょっと嫌みのある父親を演じ、又リリーさんが庶民的すぎる父親を演じてなかなか。
是枝監督の、子役の扱い方がうまいとか。。よく出来ている。
まあラストはホッとする、しかしやや平凡な感じになってしまった。まあこれでいいんだけど。

映画「滝を見に行く」

滝ツアーに参加したおばちゃん7人が、いきなり山の中でサバイバル生活! ?
幻の滝を見にいく温泉付き紅葉ツアーに参加した7人のおばちゃんたち。現地に到着した彼女たちは、頼りないガイドと一緒に、滝を目指して山登りを始める。
木の実を摘んだり、写真を撮ったり、おしゃべりしたり、それぞれの楽しみ方で山道を進む7人。
ところが、先を見に行ったガイドがいつまでたっても戻らない。
「ねぇ、遅くない?」「迷ってたりして」
気がつけばおばちゃんたちは山の中に取り残されていた!
携帯は圏外。食糧もなければ寝床もない。
突然のサバイバル生活に放り出されたおばちゃんたちは、果たして人生最大のピンチを乗り切れるのか?
(以上AMAZON DVD解説より)


ほぼ演技経験のないおばさん女優さんたちの繰り広げるコメディ。
多少微妙ではありますが何か面白い。おばさん達のたくましさがおかしい。
まあリアル感はどうなのかとは思いますが。佳作。




映画「春との旅」

足の不自由な元漁師の忠男(仲代達矢)と仕事を失った18歳の孫娘・春(徳永えり)は、忠男の生活の面倒を見てもらおうと疎遠だった親類縁者を訪ね歩く旅に出る。親族との気まずい再会を経るうちに、忠男はこれまで避けてきた過去と向き合わざるを得なくなる。そんな祖父の葛藤(かっとう)を間近に見ていた春にも、ある感情が芽生えていく。
(以上シネマトゥディより)


脇役が凄く(大滝秀治、柄本明、淡島千景)。忠雄の孤独を浮き彫りにしていく。多少コメディタッチではあるのだが、ラストはきつい。
徳永えりさんがベテラン俳優相手に頑張っている。

ドラマスペシャル「火車」

警視庁捜査一課刑事・本間俊介(上川隆也)は強盗犯逮捕の際に足を撃たれて負傷し、現在休職中。妻・千鶴子を交通事故で半年前に亡くし、小学生の息子・智(山崎竜太郎)と2人で暮らしている。そんなある夜、千鶴子のいとこの息子で銀行に勤務する栗坂和也(渡辺大)が「相談がある」といって訪ねてきた。和也は婚約者の関根彰子を捜してほしいという。和也が持ってきた;関根彰子の写真には、背の高い美女(佐々木希)が氷のような微笑みを浮かべていた。彰子は、銀行と取引きのある、事務機器販売会社の事務員。だが、結婚を前に彼女にクレジットカードの作成を勧めたところ、カード会社のブラックリストに載っていることが判明。5年前に自己破産していたことがわかったというのだ。債権者30人、負債総額1000万円…。どういうことなのかと問い詰めた直後、彰子は和也の前から姿を消してしまった。「彼女が心配なんです」と土下座する和也を前に断りきれず、本間は「あまり期待するなよ」といって調査を引き受けた(以上CSテレ朝1ホームページより)

地上波では挫折したドラマを初見。最後のシーンで容疑者出現。ラストまで引っ張るミステリーが独特。暗い話なんだけどもミステリーとしては多少ごたつきますが良くできている。
まあ好みではないけど。