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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

映画「栄光への脱出」

公開当時に(たぶん中学生)映画館で見ました、カレンさんが可愛くて・・その記憶だけなんですが、こんなに長かったのかな(3時間余)。
完全にイスラエル側から描いた作品。無論当時のイスラム教徒との友情のような感じも描かれていますが、あまりにも悪くは描けないということかな。
ラストはまだ長くかかるアラブとの戦いをするためにジープの移動のシーンで終わります。当時はよくわかりませんでしたが今となってはその後の長いイスラエルとアラブとの戦い。今は小康状態ということなのか。

どこまでは史実なのかよくわかりませんが。圧倒はされます・・・が今となってはなんだかなという感じ。
映画としてはラストのあたりの二人の死、このあたりの流れが何かつかめなかったな~。なぜ二人だけ、あの村というのかに本格的にアラブ側は攻撃してこなかったのか。まあ振りを見落としているのかもしれませんが。

名作であることは確か。
★★★★

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映画「東京家族」

東京家族、見ました、公開第1週で見るのは久々のこと。さすがに混雑していますが。いい席が取れましたので・・。
 
報道されているようにほぼ小津安二郎「東京物語」を現代に置き換えていますが、末の息子の設定、そしてその彼女のあたり、紀子さんととみこさん(周吉妻)の交流とかは完全にオリジナル。

でも末の弟の恋人、紀子(蒼井優)が原作の原節子さん的な役割はある程度果たしています 東京物語の流れ、意味合いを踏襲しながらも、今の家族の在り方を描いていて、このあたりはオリジナル性がかなり強く山田色が出ています。
 
まあ故郷の近隣の人々との交流は現代では田舎でもやや無理があるような気はしますが・・このあたりはオマージュから離れがたいのでは・・・ということなのか。

しかしかなりレベルの高い作品であることは確か。とも子さんの後半の運命は原作の通りですが・・・。でもこのあたりでこの映画独特の流れ・・・説得力が強くややセンチではあるけどさすが山田洋次・・。まあ快作ではないでしょうか。
 


映画「新参者~麒麟の翼」

出演
阿部寛
新垣結衣
溝端淳平
松坂桃李
菅田将暉
山崎賢人
柄本時生

原作
東野圭吾

腹部を刺された状態で8分間も歩き続け、東京・日本橋の麒麟(きりん)の像の下で息絶えた男性。一方、容疑者の男は逃亡中に事故に遭い、意識不明の重体となる。日本橋署の加賀恭一郎(阿部寛)は事件を捜査するにつれ、関係者の知られざる一面に近づいていく。被害者はなぜ必死で歩いたのか、はたまた加害者の恋人が彼の無罪を主張する理由とは……。(以上yahoo映画より)

TV放映にて観賞。らしいミステリーかな。やはり被害者が8分間も歩くのはちょっと。ちょっといやな動機なのか。まあいつもの東野圭吾らしい作りなのかな。好みではないが出来はいい。


WOWOWにて映画「男はつらいよ、寅次郎紙風船」を見る

1981年放映。
マドンナは、音無美紀子さん、そして岸本加代子さんも出演。話はいつもの流れだけど、今回は珍しく寅さんがちゃんとした仕事をしようとするわけなんですが。やはり・・・というところかな。
関敬六さんも出ていて、なんということもないのですが、見ていてメルヘンとして楽しい。
いつもの仕上がり。ややいつもの感じが多めでこれを言っちゃあおしまいよというわけですが、マンネリ度が強い。
ただそのまま見るには楽しい。それにしても亡くなった人の多いこと、20年以上前なのでしょうがないか。





映画「あなたへ」

久しぶりに映画館で観賞。ご存じ健さんの最新映画。できは良いと思う。ロードームービーだけど、立ち寄る場所は少ないし、絡む人たちとのつながりが後の振りとなる作り。平戸のシーンでの大滝秀治さんはさすが。余貴美子さんの絡みもうまい。

まあラストのエピのつながりの流れがやや個人的にはわかりにくかったが、このあたりがラストの静かな感慨を若干そいだのかな。


NHKドキュメンタリーで見るよりもスクリーンの中の健さんはずっと若々しい。



映画「神様のカルテ」

WOWOWにて観賞。
これは看取りの映画ということなのかなー。宮崎あおいさんの出演の意味が不明。もう少し出番がないと。夫婦愛の話というわけでもないし、まあちょっともったいないような。
旅館の住人が出ていくセレモニーの意味合いは不明だし。
そういう感じの役かもしてないが、桜井君は名医に見えないし、
さすがの加賀まり子さんという印象が強い。


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映画 男はつらいよ「寅次郎忘れな草」



監督・・山田洋次
撮影 ....高羽哲夫 

出演
車寅次郎  ................  渥美清 
さくら  ................  倍賞千恵子 
リリー(松岡清子)
  ................  浅丘ルリ子 
車竜造  ................  松村達雄 
車つね  ................  三崎千恵子 
諏訪博  ................  前田吟 

WOWOWにて観賞
リリーさん初登場の作品。ここではリリーさん旅回りの歌手なんですが、旅先で寅さんと知り合う、再び東京に戻ってきます。同じ境遇の寅さんと意気投合するのですがいつものように一緒になるというわけでなく。リリーさんラストでは鮨屋夫婦となってしまう。しかし旦那が調理している前でさくらさんに今でも寅さんが一番好きという。

まあこういう感じで寅さんをフューチャーするということなんですが、まあこれでいいのか。
夫も上機嫌で冗談と思い聞いている。確かに冗談なんですがね、どこかで本音は言っている。ここらがリリーさんが他のマドンナと違う作りなのかなー。

出来はいいと思う。若干とらやの家の中のシーンが多い感じ、またタコ社長の工場の従業員のラブなエピ、従業員一同で一緒に河原へ行き、告白シーンというか、告白させようとする。なんだか戦後すぐの日活映画の青春シーンのような、ちょっとこの時代ではもう古いのか(^^ゞ
まあこの世界はユートピアですから、いいんじゃないでしょうか。

★★★
 


映画「秋刀魚の味」



監督 小津安二郎 
脚本 野田高梧
小津安二郎 

出演
笠智衆 (平山周平)
 岩下志麻 (平山路子)
 三上真一郎 (平山和夫)
 佐田啓二 (平山幸一)
 岡田茉莉子 (平山秋子)
 中村伸郎 (河合秀三)
 三宅邦子 (河合のぶ子)
 北龍二 (堀江晋)


NHKBSで観賞。小津安二郎最後の作品。いつもの小津作品と同じ。丁寧な言葉遣い。ある意味クールなホームドラマ。
妻が亡くなった後、代わりの役をしてきた娘を嫁がせるまでの話。いつものような淡々とした話の流れ、ラストで周平さん(笠智衆)の悲しみが一気に・・。
最後の作品でも、というかそういうことは意識していなかったのかも知らないけど、同じ流れ。
小津作品はさほど見ていないけど、一見してわかる画面、ホームドラマでは格調高い話し方。芝居っぽいともいえるんだけど。でも映画の世界に入れば不自然さを感じさせない、結晶化された完成度の高さなのか。

バーでのかつての戦友(部下)とのシーン、軍艦マーチの使い方など、また周平の「戦争に負けて良かった」というセリフなど、明確ではないが反戦の意味合いがあるような。



★★★★
1962年作品。

映画版「ゲゲゲの女房」





監督 鈴木卓爾 
脚本 大石三知子
鈴木卓爾 
原作 武良布枝 

出演 吹石一恵 (武良布枝)
 宮藤官九郎 (武良茂)
 坂井真紀 (田所初枝)


WOWOWで拝見。水木さんの貧乏時代を中心として描き、かなり暗い。TV版とは大違いだが視点がかなり違うので、あるいはこちらがリアルなのかもしれない。水木さんの自宅はかなり作り込んでいて、雰囲気は自分の子どもの頃を思い出させるものだけど、出版社のロケとか(舗装道路)、姉をバス停で見送るシーン(背景のマンション)などまったく今の風景だけど、ここらの作りの意図は不明。なんでだろう。

妖怪たちが出たり、火の玉のCGなどなかなかの作り。まあラストは将来の成功を予感させるんだけどこの暗さは・・・まあわかるんだけどなー。
結局TVドラマとは別物を作らざるを得ないだけど、かなりうまくはいっていると思うんだけど・・・どうも感想はなんだか微妙なんだな。

四月の雪

 


監督 ホ・ジノ 
出演 ペ・ヨンジュン 
 ソン・イェジン 
 イム・サンヒョ 

韓国映画は初めて見たのかな。
不倫の話なんだけど、なんだか映画の雰囲気は透明に描いていて、ピュアな恋愛ドラマの雰囲気。
いきさつからしてこれでいいのかと申し。不倫に落ちてゆくいきさつもちょっと唐突なのかも。
でもヨンジュンさんと、ソン・イエジンさんの二人が不思議にピュアすぎて納得してしまう。

多少年齢差はあるような気がするけども。ヨン様は若いし、ソン・イエジンさんは清純に見える。
ここらは韓国映画ということなのかもしれない。

話は結局そのままの流れなのか。二人の家族の絡みもあまりなく。まあそれでいいのかな・・・恋愛ドラマだし。