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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

黒澤映画「まあだだよ」を再見



監督 黒澤明 
脚本 黒澤明 
原作 内田 百間


出演 松村達雄 (先生)
 香川京子 (奥さん)
 井川比佐志 (高山)
 所ジョージ (甘木)
 油井昌由樹 (桐山)
 寺尾聰 (沢村)
 小林亜星 (亀山(和尚))
 日下武史 (小林(主治医))


BSジャパンで再見
と言っても終盤のみ。まあストーリーはほぼわかっているのだが、戦後かつての生徒たちに作ってもらった家での生活、おそらく最後?の「摩阿陀会」のシーン、先生の挨拶にメッセージ性が強く。黒澤の思いが伝わるのかもしれない。
ラストの先生の夢のシーン。空の色が奇妙なのは夢だからというのだろうか。個人的には好きな作品なのだが万人向けとは思えないし、黒澤にしては濃さが少ない。
大家の至芸なのか。あるいは晩年の脱力なのだろうか。

願わくば「雨あがる」も黒澤監督で作ってほしかったのだが。残念ながらかなわない。

後年になっての寡作はまあ映画作製のスポンサーが少ない状態でのことで、もっと映画を撮らせてあげたかったなーという気もするが、あるいは監督の高齢のせいなのかもしれない。
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映画「星守る犬」を見る


監督 瀧本智行 
出演 西田敏行 
 玉山鉄二 
 川島海荷 

北海道。役所に勤務する京介は、成人するまでに家族全員と死別し、最後に残った愛犬が死んでからは、人との関わりを避け、本ばかり読んで暮らす毎日だった。ある日、キャンプ場で死後半年経つ男の白骨体が、愛犬らしい遺体と共に発見される。「どんな人生も報告書にすれば図書館に並ぶ本と同じ」が口癖だった京介が、車中で死んだこの男の人生に強く興味を持ち、持ち物だったと思われるレシートを頼りに、男の最期を辿る旅に出る…。
(以上GOO映画より)

ロードムービーだけど、探される中年男の漂泊の原因はよくあるかもしれない・・・そして亡くなる結果。
いきさつを追う役所職員とたまたま出会った少女。よくある話かもしれませんしセンチな部分もあるかもしれないけど、西田さんのさすがの演技と玉山さんの濃すぎない抑えた演技がいい感じ。例によってのつらい話なんだけど、いい感じが残る。佳作かな。

ジャケット写真は実は現実には・・・ということが見るとわかります。
★★★

映画「浮草」を見る

WOWWOWにて拝見。

監督 小津安二郎 
撮影 宮川一夫 

出演
二代目中村鴈治郎 
京マチ子 
若尾文子
杉村春子
川口浩 

旅回りの一座、その座長と恋人の若い女優そしてやってきた田舎町にはかつて座長と出来ていた飲み屋の女主人とその息子(実は座長の落しだね)との話。小津作品にしては中盤以降はもやもやした話になっていく。
鴈治郎 と京マチ子の雨の中での激しい諍いが強烈。(DVDのボックス写真はそのシーンのようです)
宮川一夫の映像が美しい。(むろん当時のカラー映画の水準なんだけどおそらくリマスター化されたのだろうか、それほど気にはならない)

★★★★



映画「HANA-BI」

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監督 北野武 
出演 北野武 
 岸本加世子 
 大杉漣 



WOWOWで観賞。
97年ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞。

北野映画は、「菊次郎の夏」「座頭市」を拾い見だけ。
通して見たのは最初か。やはり残虐シーンが散見されるが1シーンの時間は短い。台詞は短く。ドラマ性とかは全く念頭にないのか。象徴的な映像。北野画伯の絵は独特な感じ。映画を助けているのかどうか。
深さは感じられる。堀部(大杉連)の苦悩はわからないでもないけど。詩情さえ感じられる映像の流れ。
なんと言ったらいいのか。なんとなく感じるものはあるけど、どうも説明できないものもあって。この人らしいのかもしれないけど。
何か淡々とし過ぎて、西の妻の悩みとか。、どうももう一つ遠いような気もするんだけど。そもそもそういう感じを狙っていないのかもしれない。
なるほどやっぱりヨーロッパ的な映画なのか。大島渚氏にも通ずるものがあるのでは。

★★★★

映画「半落ち」

再見、やはりなかなかの感動作。吉岡君の若い裁判官の父親のエピ。あの判決も、彼の考え方も納得は出来ますが、もう一つ煮え切らない部分も。でもあのドナーのエピはいいと思う。



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CS放送で映画「最後の忠臣蔵」を見る

吉良上野介邸討ち入りの後に、大石内蔵助から「討ち入りの真実を赤穂の遺族たちに伝え、彼らの生活を助けよ」という命を受けた寺坂吉右衛門。16年後、彼は最後の遺族を訪ね、すべての使命を果たし終えた。その後京都を訪れた寺坂は、討ち入りの前日に逃亡した瀬尾孫左衛門の姿を見かける。実は瀬尾も大石から密命を与えられていたのだった。その密命とは、大石内蔵助と側女の間にできた子どもを、保護して育てよと言うものだった。
(以上goo映画より)

監督 杉田成道 
脚本 田中陽造 
原作 池宮彰一郎 

出演 役所広司 (瀬尾孫左衛門)
 佐藤浩市 (寺坂吉右衛門)
 桜庭ななみ (可音)
 山本耕史 (茶屋修一郎)
 風吹ジュン (茅野きわ)


忠臣蔵の大石内蔵助にちなんだフィクションからふくらませた人情話。
佐藤浩市さんと役所広司さんのストイックさと男っぽさ、いい感じ。ななみちゃんが可憐。和風でお姫様っぽいのが合っている。いい流れだし、でも・・・
家族のない浪人がいきなり赤子を、女郎上がりの女性の助けがあったとしても大人になるまで育てられるだろうか。また可音の婚礼にあの時点で旧赤穂藩士があれほど集まるだろうか。また堂々と???
討ち入りからまだ17年、旧赤穂藩士の派手な動きは幕藩体制的にどうなんだろうか。
でもまあいい話だけに文句はつけにくい。佳作

★★★★

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TV放映の映画「ナイト&デイ」を見る

理想の男性を追い求める平凡な女性ジューンは、ある日空港でハンサムな男と運命的な出会いを果たすが、男の正体は重要な任務を帯びたスパイだった。男との出会いから、何度も危険な目に遭遇するジューンは、やがて男に疑いの念を抱きはじめる。
(映画屋comより)

主演:トム・クルーズ、キャメロンディアス
監督:ジェームス・マンゴールド

典型的なハリウッドアクション映画。流れが速くとても面白い。キャメロンディアスが守られる女というのは似合わないけどな、ちょっとおばさんくさいあのキュートな姿を見るとまあこれでいいのではと思ってしまう。
某BS曲のサービス月間で申し込んだんですがね。吹き替え版なので字幕版で見たいところだけど。DVD借りるほどではないなー。各国にロケし映像はとても美しい。やはりハリウッド、お金があるな~、うらやましい。

★★

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TV放映の映画「虹をつかむ男~南国奮闘編」を見る

出演: 西田敏行, 小泉今日子, 吉岡秀隆, 哀川翔
監督: 山田洋次

虹をつかむ男の続編、前作とキャストは主演二人を除いてつながってはいない、まあそれはいいのだが田中邦衛さんが前作のオデオン座映写技師から、この作品では亮(吉岡秀隆)に絡む節子さん(小泉今日子)のお父さん役でありゃーという感じ。
映写機が壊れて宴会になってしまう(南国らしい?)流れ。西田さんの個人芸がいっぱいなわけで、楽しいがなんだかな。
松坂慶子さんの絡みも小泉今日子さんとダブって地味なエピになってしまったというわけで、どうもシリーズ化の足掛かりとはならなかったのか。まあ「釣りバカ日誌」が始まってしまったのでこちらで稼ぐという松竹の思惑なんだなー。

珍作★★

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TV放映の映画「虹をつかむ男」を見る

平山亮は就職試験に失敗して柴又の家を飛び出し、旅の果てに四国・徳島県の小さな町に辿り着いた。亮は白銀活男が経営する古ぼけた映画館・オデオン座でアルバイトとして働くことになる。活男はこの町で映画の灯を守り、映写技師の常さんや映画好きの町民たちと土曜名画劇場を催していたが、それはメンバーで幼なじみの未亡人・八重子に捧げるものでもあった。活男は八重子が開く喫茶店“カサブランカ”に毎日顔を出しては映画談議を繰り広げるが、彼女への想いだけは口にすることができないでいた。活男は巡回映画にも出かけ、小学生ひとりのために過疎分校を訪ねたり、上映時間について役場課長と言い合ったりしながら、名画を上映していく。
(以上GOO映画より)

監督:山田洋次
出演:
西田敏行、吉岡秀隆、田中裕子、田中邦衛、

映画の中で名画が映写される、オマージュの面が強くて、結局ストーリーとしては、失恋と映画館閉鎖の危機に見舞われるという単純な話。
山田洋次さんらしい勝男像。そしてもともとは寅さんシリーズを撮影する時期だったこともあり全体としての渥美さんへのディディケイトにするということのような気がします。
名作映画引用時間が長く(それはそれで面白いのですが)肝心の本筋が地味になってしまったのか。西田さんの個人芸(田中邦衛さんのものまね)がちょっと鼻につく。
いい感じではありますが何かもうちょっとの出来。
続編は一本ありますが、おそらくは釣りバカシリーズが人気を博したため以後このシリーズは作られなかったのか、もう数本は見て見たいような気はしますが。どうなのか。

 ★★

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映画「卒業」を見る

大学を卒業し、周囲の期待も高まるばかりのベンジャミン。妖艶なロビンソン夫人に誘惑され、虚無感を抱えつつも彼女と肉体関係を重ねてゆくベンだったが、彼女の娘・エレンと出逢ったことで、彼の心に変化が起こる。いつしかエレンに情熱を注いでいくベン。それに応えようとするエレン。二人の関係は静かに近づいていくが、それに怒ったロビンソン夫人がエレンにベンとの関係を暴露してしまう!傷心のエレンは別の男と結婚しようとするのだが・・・。(AMAZON解説より)

【キャスト】 ダスティン・ホフマン/キャサリン・ロス/アン・バンクロフト/マーレイ・ハミルトン/リチャード・ドレイファス

【スタッフ】 監督:マイク・ニコルズ

見ていなかったんですよねー。名作なのに。前半のロビンソン夫人のあたりはちょっと濃くて、疲れるんですが。ダスティン・ホフマンの坊やっぽさがいい感じ。スキューバのモデルでの虚無感とかニューシネマらしいのか。やはりラストのすっきり感が気持ちいい。その後のよくいわれる不安感も。まあ普通な感想です(^v^)

★★★

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