
監督 鈴木卓爾
脚本 大石三知子
鈴木卓爾
原作 武良布枝
出演 吹石一恵 (武良布枝)
宮藤官九郎 (武良茂)
坂井真紀 (田所初枝)
WOWOWで拝見。水木さんの貧乏時代を中心として描き、かなり暗い。TV版とは大違いだが視点がかなり違うので、あるいはこちらがリアルなのかもしれない。水木さんの自宅はかなり作り込んでいて、雰囲気は自分の子どもの頃を思い出させるものだけど、出版社のロケとか(舗装道路)、姉をバス停で見送るシーン(背景のマンション)などまったく今の風景だけど、ここらの作りの意図は不明。なんでだろう。
妖怪たちが出たり、火の玉のCGなどなかなかの作り。まあラストは将来の成功を予感させるんだけどこの暗さは・・・まあわかるんだけどなー。
結局TVドラマとは別物を作らざるを得ないだけど、かなりうまくはいっていると思うんだけど・・・どうも感想はなんだか微妙なんだな。
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監督 黒澤明
脚本 黒澤明
原作 内田 百間
出演 松村達雄 (先生)
香川京子 (奥さん)
井川比佐志 (高山)
所ジョージ (甘木)
油井昌由樹 (桐山)
寺尾聰 (沢村)
小林亜星 (亀山(和尚))
日下武史 (小林(主治医))
BSジャパンで再見
と言っても終盤のみ。まあストーリーはほぼわかっているのだが、戦後かつての生徒たちに作ってもらった家での生活、おそらく最後?の「摩阿陀会」のシーン、先生の挨拶にメッセージ性が強く。黒澤の思いが伝わるのかもしれない。
ラストの先生の夢のシーン。空の色が奇妙なのは夢だからというのだろうか。個人的には好きな作品なのだが万人向けとは思えないし、黒澤にしては濃さが少ない。
大家の至芸なのか。あるいは晩年の脱力なのだろうか。
願わくば「雨あがる」も黒澤監督で作ってほしかったのだが。残念ながらかなわない。
後年になっての寡作はまあ映画作製のスポンサーが少ない状態でのことで、もっと映画を撮らせてあげたかったなーという気もするが、あるいは監督の高齢のせいなのかもしれない。
WOWWOWにて拝見。
監督 小津安二郎
撮影 宮川一夫
出演
二代目中村鴈治郎
京マチ子
若尾文子
杉村春子
川口浩
旅回りの一座、その座長と恋人の若い女優そしてやってきた田舎町にはかつて座長と出来ていた飲み屋の女主人とその息子(実は座長の落しだね)との話。小津作品にしては中盤以降はもやもやした話になっていく。
鴈治郎 と京マチ子の雨の中での激しい諍いが強烈。(DVDのボックス写真はそのシーンのようです)
宮川一夫の映像が美しい。(むろん当時のカラー映画の水準なんだけどおそらくリマスター化されたのだろうか、それほど気にはならない)
★★★★

吉良上野介邸討ち入りの後に、大石内蔵助から「討ち入りの真実を赤穂の遺族たちに伝え、彼らの生活を助けよ」という命を受けた寺坂吉右衛門。16年後、彼は最後の遺族を訪ね、すべての使命を果たし終えた。その後京都を訪れた寺坂は、討ち入りの前日に逃亡した瀬尾孫左衛門の姿を見かける。実は瀬尾も大石から密命を与えられていたのだった。その密命とは、大石内蔵助と側女の間にできた子どもを、保護して育てよと言うものだった。
(以上goo映画より)
監督 杉田成道
脚本 田中陽造
原作 池宮彰一郎
出演 役所広司 (瀬尾孫左衛門)
佐藤浩市 (寺坂吉右衛門)
桜庭ななみ (可音)
山本耕史 (茶屋修一郎)
風吹ジュン (茅野きわ)
忠臣蔵の大石内蔵助にちなんだフィクションからふくらませた人情話。
佐藤浩市さんと役所広司さんのストイックさと男っぽさ、いい感じ。ななみちゃんが可憐。和風でお姫様っぽいのが合っている。いい流れだし、でも・・・
家族のない浪人がいきなり赤子を、女郎上がりの女性の助けがあったとしても大人になるまで育てられるだろうか。また可音の婚礼にあの時点で旧赤穂藩士があれほど集まるだろうか。また堂々と???
討ち入りからまだ17年、旧赤穂藩士の派手な動きは幕藩体制的にどうなんだろうか。
でもまあいい話だけに文句はつけにくい。佳作
★★★★
