忍者ブログ

おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

砂の器(2011年テレビ朝日TVドラマ)

吉村の恋人の新聞記者とか、しかもこの人、ミステリーのキーマンになるような扱いなんだけど。おそらく原作にはない人なのかな。どうなのかな。このあたり。

和賀を逮捕した後の自白させるシーンとか、このことでミステリーの解読を兼ねていて。
このあたりの演出は説得力はあるけど創作が強いのか?微妙な気もします。

和賀の実父は犯罪の容疑をかけられた人とか(冤罪らしいけど)。まあ原作の設定は現代ではちょっとTVドラマとしてはやりにくいのでまあ致し方ないのか。
でもやはり原作の力もあり快作なのか。





PR

「ゼロの焦点」-2009年映画版

結婚式から7日後、仕事の引き継ぎのため金沢に向かった鵜原憲一(西島秀俊)は帰ってこなかった。夫の消息を追い金沢へと旅立った妻の禎子(広末涼子)は、憲一のかつての得意先で、社長夫人の室田佐知子(中谷美紀)と受付嬢の田沼久子(木村多江)に出会う。一方、憲一の失踪(しっそう)と時を同じくして連続殺人事件が起きるが、事件の被害者はすべて憲一にかかわりのある人物だった……。
(以上yahoo映画より)

監督 犬童一心

出演 広末涼子、西島秀俊、中谷美紀、木村多江、杉本哲太、野間口徹他

後半の室田佐知子の狂気ぶりが怖い。まあさすがに昭和30年代の話を、おまけに回想が戦後すぐの話だし。まあなかなか現代では再現は難しいのかな。でも映画の映像の力。北陸の激しく暗い海とか、映画全体の雰囲気を出しているんだけど。何か、佐知子の狂気だけで片付けていいのだろうか。原作を読んではいないのだが松本清張の描く戦後すぐの米軍支配の時代の重い意味合い。
その時代への批判は何か伝わってこないんだけど。まあしょうがないのか。
ミステリーを中心として考えるとこうなるのか。



ゼロの焦点(1983年TBSTVドラマ)

キャスト
鵜原禎子:星野知子
室田佐知子:大谷直子
田沼久子:竹下景子
鵜原宗太郎:河原崎長一郎
脚本 橋本忍 山田洋次

板根禎子は26歳。広告代理店に勤める鵜原憲一と見合い結婚した。紅葉が盛りを迎えている信州から木曾を巡る新婚旅行を終えた10日後、憲一は、仕事の引継ぎをしてくると言って"金沢市"へ旅立つ。しかし、予定を過ぎても帰京しない憲一。禎子のもとにもたらされたのは、憲一が北陸で行方不明になったという、勤務先からの知らせであった。急遽金沢へ向かう禎子。憲一の後任である本多の協力を得つつ、憲一の行方を追うが、その過程で彼女は、夫の隠された過去を知ることになる。(以上ウィキペディアより)

最近の映画版(広末涼子)は見ているのですがもう忘れてしまった。終盤謎ときがこんなにややこしくなるとは。さすがの松本清張作品。原作が強い。

映画「砂の器」

監督
野村芳太郎

脚本 
橋本忍 山田洋次

製作 
橋本忍 佐藤正之 三嶋与四治 川鍋兼男(企画)

出演者
加藤剛 島田陽子 緒形拳 森田健作 山口果林 加藤嘉 笠智衆 丹波哲郎

音楽
芥川也寸志 菅野光亮

1974年作品
有名な松本清張作品。重厚というか、推理の流れはいい。終盤の放浪場面はきつい。
快作なのだろう。まあ現代となっては暗いということなんだけど。映画化はこれのみなのか。TVドラマ版は多数作られているらしい。
アナログTV時代にビデオをレンタルで見たが画面が暗すぎで。やっとデジタル時代にDVDで見ることができたけど。まあおそらく劇場で見たほうがいいのだけどね。

映画「未来のミライ」

5歳のくんちゃん。お母さんにくんちゃんの妹が生まれ、赤ちゃんが家にやってくる。お母さんやお父さんんが赤ちゃんにかかりっきりで構ってもらえないのに腹を立てて・・・。そして庭に出て快犬と遊んでいると不思議な世界に迷い込み・・・。


監督 細田守
アニメーション作品

ファンタジー。でも流れが面白くつい引き込まれてしまう。駄々をこねるくんちゃんがかわいい。
くんちゃんの成長物語的な話なのか。ファンタジーと現実のアルバムの答え合わせが面白いけど・・祖父や祖母は出てこないのか・・。まあいいか。






映画「岸辺の旅」

ピアノ教師の妻の元へ亡くなったはずの夫が帰ってくる。妻はそれほどの戸惑いもなく幽霊の夫と共に夫が生前にかかわった人たちへの邂逅の旅を続ける。その中にはもう亡くなっていた人たちも含まれて・・そしていつか夫も自らのいるべき世界へ戻っていく・・・。

ファンタジー作品。リアルすぎる幽霊?の夫との生前のつながりがなにか足らなかったのではと考える妻。夫が世話になった様々な人たちの生活の中で見えなかった夫の姿を見出していく。

設定はちょっと微妙だがリアルには実現できない再体験をしていく・・意味の深い設定。
まあ強引な設定のファンタジーではあるが、見ている分には違和感を生じさせない。
快作でいいんじゃないか。カンヌ映画祭での監督賞受賞も理解できる・・。








映画「宗方姉妹」

恋人がいながらタイミングを逃したのか、愛のない?結婚をした姉と、それをいつも批判する妹。
そして妹は昔の姉の彼氏にも言いたいことを言うのだが・・・そして意外な結末を迎える。

姉役の田中絹代が昔ながらの貞淑な妻を演じ、妹役の高峰秀子が言いたいことを言う当時としては斬新な女性を演じる。ラストの姉の気持ちがもうひとつわからないけども、亭主に対する罪悪感なのか、ストーリーを巡れば失業者としての完全なしょうがない男ということなのに。ラストの事件?が引っ掛かってしまうのか。そしてなぜか妹も納得してあっさりしたラストということになってしまう。
小津作品としてはちょっと濃い目の家庭問題なのか。でも些細な話ではあるけどね、夫が浮気をしたわけじゃなく、まあもむしろ奥さんの方が・・ということなのか。

テンポもよく引き込まれる作品。

小津映画をたくさん見ているわけじゃないので、これが穏やかな作品の多い小津作品の異端の作品ということなのかはわかりませんが??何か不思議な作品。

映画「東京タワー、オカンとボクと、時々オトン

リリー・フランキーさんの自伝的小説を映画化。

親子ものだけど、TVドラマ版も見たのですが、映画版ではボクの若き日が多めに描かれていて、オカンとの関係が見えている話。

若き日は父親に似て遊び惚けいているボク、オカンからも借金を・・しかしようやくやる気になりイラストなど売れ始める。オカンの病気を知り東京に呼び寄せる。しかし再び病魔はオカンに忍び寄り・・・。

流れが淡々と丁寧に描かれていて。いい感じ。ドラマと比べれば展開が速いような気もするがまあ映画だから時間が限られているし。
若き日のオカンが希林さんの娘さん也哉子さんとは・・。なかなかの演技かも。



映画「太陽がいっぱい」

1960年作品
DVDレンタルにて

ご存知アランドロンの出世作。
そうかある意味ピカレスクロマンなんだ。ラストまで引っ張る強烈なサスペンス。
名作といわれるゆえんか。フィリップとトムの不思議な関係。ラストは従属しているトムの幸福の絶頂から奈落の底を予感させる。あえてその寸前で終わってしまう。

ニュースか何かでアランドロンの近影を見たが、とてもおじいさん・・。
若き日のギャング映画も見てるだけに時代の流れを痛切に感じる・・・・・。


いい音楽なんだけど、昔の映画のせいか音が悪い・・しょうがないか。



映画「そして父になる」

NHKBSにて
まあ別のチャンネルで散見はしたんですが、つらい話で、通しては見てはいないんですが、今回は見逃した週末部分。まあやはり映画らしい終わり方、まあこうしないとすっきりはしないけど。
実話からの設定で、実話ではどうなったのかは知りませんが。福山雅治がなかなかいい感じで、エリートなちょっと嫌みのある父親を演じ、又リリーさんが庶民的すぎる父親を演じてなかなか。
是枝監督の、子役の扱い方がうまいとか。。よく出来ている。
まあラストはホッとする、しかしやや平凡な感じになってしまった。まあこれでいいんだけど。