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おじさんのドラマレビュー2

テレビドラマ再放送、DVD映画レビューを扱います。 過去の記事は別ブログの引っ越しでカテゴリーはつながってないです。

新マチベン最終回

<ネタばれあり>

校長は亡くなっていた。警察は里美を逮捕する。里美は自分が校長を突き落としたと自白する。しかし腑に落ちない源太郎は、里美が誰かをかばっているのではと拘置所の面会で里美を問い詰めるが里美は何も語ろうとしない。校長が教室の窓から落ちたことで、源太郎は生徒の杉山に会う。杉山は意外なことを語る。しかし里美からその事実を口外しないように言われた源太郎は悩む。ネタバレ部分です→読みたい方はドラッグ<font color="#e0ffff">実際は爆破予告メールで不起訴になった杉山は里美が会見で杉山の名前を口走ったのを、自分を信じてなかったと思い込み、教室で里見の首を絞めようとしたのを、校長が止めようとして誤って窓から落ちたのだった。しかし里美は杉山がいずれは自分で申し出てくれることを信じ、自分が罪をかぶる決心をしたのだった。</font>

源太郎は自分に会おうとしない杉山の自宅前でずっと待っていたが、心臓発作をおこして倒れてしまう・・。
気がついた源太郎は病院にいた。堺田と岡村は杉山が救急車を呼んでくれたと話す。
1ヵ月後裁判が始まる。源太郎は被告人質問に立つ。そして不良だった里美が教師になれてのは校長のおかげだったことを話し、里美が校長を恨んではいなかったと話す。校長が里美を信じてくれたように、里美は生徒を信じようとしていることを話す。
校庭の外で立ち聞きしていた杉山はいたたまれなくなり法廷に入る・・。源太郎は再び心臓発作を起こし法廷で倒れてしまう。
源太郎が気がつくと病院のベッドのそばにはずっと会っていない娘がいた。
疑いの晴れた里美は小樽の学校に赴任することになる。しかし源太郎は杉山が少年院から出所して立ち直った日が本当の事件の解決と思う・・。

うーんなるほど。ミステリー部分の話はこういうことかな。まあもう少し掘り下げもあったほうがいいかな。でも現実をどの程度現すことが出来たかはなんともいえないなー。一応のハッピーエンドというほどではないにしてもまあすっきり感はほしいのでいいのか知らん。
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遠い国から来た男

山田太一スペシャルドラマ
<ネタばれあり>
中米の国サン・ハイメに暮らす津山雄作は46年ぶりに帰郷する。世話をする旅行会社の矢川香は津山の本当の目的が津山の元婚約者だった典子と再会するためと知り。しり込みする津山の後押しをして岡野典子に連絡を取る。

46年前雄作は会社の指示でサン・ハイメに単身赴任し、暴動に巻き込まれる。そして60年安保闘争のころ大学生だった津山は、暴動に加担するような形になり投獄される。何年も故郷に連絡の取れないままでいた津山は、ようやく民主化され、許されて獄から外の世界へ出るが、典子が岡野卓巳と結婚したことを聞き、その地に根付くことを決心する。

そして年老いてから若い妻と結婚したが、妻は昨年病死してしまう。
矢川の仲立ちでようやく典子との再会が実現することになったが、約束の場所に現れたのは夫の卓己だった。何故典子は来なかったのか?それは典子の意思だったのだが・・。

別の国に暮らし、連絡も取らないまま半世紀近く経った二人の男は、探り合いながらお互いの思いをぶつける。結局、雄作に負い目のある卓己は典子に会わせると雄作に約束する。
やがて、雄作と典子が46年ぶりに再会する。着飾った典子を眩しそうに見つめる雄作。はじめはどこかぎこちない二人だったが、語り合ううちに二人は長い空白を一気に乗り越える。

妻のことが気がかりになった卓己はその後「歌声喫茶」で二人に合流。すると、典子は卓己に雄作と一緒にサン・ハイメで暮らすと言い放った・・。しかし雄作は・・・・。

60年安保という時代、そしてそれを踏まえて海外での紛争にかかわるということという津山さんの設定。これは現実感がどれほどなのか。うーんそうなのかなという気もしますが、微妙です。

昔の恋人に会いに来てしまえば、当然気持ちは昔に戻ります。でもそこには現実が待ち構えています。津山さんは結局それを思い知り、典子さんの言葉に引き気味だったんでしょうか。

典子さんは今の暮らしに若干の不満があるから昔の夢に惹かれてしまったんでしょうか。しかし時間は経過してしまっています。

結論はお互いに微妙なものだったのかもしれません。
しかし津山さんにとって納得するものはあったのではないかと思います。
大人向けのいいドラマと思います。

小巻さんがあまり変わらないのがうれしい。岡野家でのシーンはふけメイクだったんでしょうか。再会のシーンでは若々しくて、いい感じ。
歌も歌われて、懐かしいです。小巻さんこういう感じでした、昔は。

「ロングバケイション」を見る

「ロングバケイション」を見てしまいました。
昔はそれほどドラマ好きでもなかったので、過去の民放のいわゆるトレンディドラマはほとんど見ていないんです。
うーんなるほどこのドラマは山口智子さんに尽きるのではないかと。彼女らしさが前面に出ています。木村君は若くて、やっぱりそのままですが、山口智子さんにいささか押され気味。ちょっと地味に見える。
出演者はあと、竹野内豊、りょう、松たか子さんや広末涼子と、いま考えるとこのメンバーはすごいなと思います。

新マチベン第5回

<ネタばれあり>

爆破予告メールがある私立高校に届く、予告はいたずらだったが警察の捜査の結果その高校の生徒、杉山が逮捕される。学校側からの依頼で徳永が弁護を引き受けることになる。殺到するマスコミに対応するため校長は会見を開きたいと話す。新聞記者出身でマスコミの怖さを知る徳永は反対するが、校長の決意は固い。
ところが会見の席上、担任の新庄は黙っていられなくなって口を出し、つい逮捕された生徒の名前を口走ってしまう。そしてその生徒が以前学校内で放火事件を起こしたことが分かってしまう。
名前は伏せられたものの、放火事件のことがマスコミに報道された為、杉山のことが特定されてしまう。
その後杉山は証拠不十分で釈放される。一貫して否認していた杉山は、担任の新庄が記者会見で「杉山が反省している」との言葉を聞き激怒して新庄に詰め寄る・・・。
そしてしばらくして徳永に新庄からすぐに学校へ来て欲しいとの電話が入る。徳永が駆けつけてみると、校舎の下に校長が倒れていた・・・・。

うーん学校での事件ですか、重い内容です。現実感はどれほどか、来週を見てみないと分かりませんが、単に弁護士ものの素材として使っているとは思えないのですが、どうなるのか。

映画「サイドカーに犬」を見る

<img src="http://f.hatena.ne.jp/images/fotolife/k/khtatu/20020401/20020401133352.jpg">
↑サイドカーです(画像ウイキペディアよりお借りしました)

<ネタばれあり>

松本薫は10歳の小4の女の子、ひとつ違いの弟、中古車販売業の父そして母の4人暮らしだが、ある日母が突然家出してしまう。そしてかわりに見知らぬ若い女がやってくる。その女ヨーコはおしゃれな自転車に乗り、母と違った豪放な性格で、薫はいつの間にか仲良くなってしまう。そして薫はヨーコとさまざまな体験をする・・・。そしてひと夏が終わり、薫の母が突然帰ってくると、ヨーコは薫の母とひと悶着した後、自転車に乗って去っていく・・。

竹内結子さんの女優復帰第1作。でもこれは子役の松本花奈ちゃんが主役なんですね。二人の交流で薫は母との生活とはまったく違った体験をするのです。花奈ちゃんがどこかクールで素直でかわいいんです。

まあ日本映画らしい。特に大きい事件も起こらず。事件といえば結局薫の父と母はその後離婚してしまうのだけど、でもそのお話はこの物語の後日談で主な話ではありません。
父の愛人と仲良くなってしまうという、不思議な話ではあるのですがなんとも心地よく出来ていて、ちょっといい感じの映画です。

新マチベン第4回

<ネタばれあり>
国選弁護の順番を引き当てたレグラン法律事務所だったが、今回の被告人は器物損壊事件を起こしたのだが、名前を黙秘していた。しかし岡村は写真を見て驚く、彼こそかつて岡村が勤めていた音響機器の会社の上司で岡村をリストラした長畑一成だった。岡村は、徳永や堺田には事情を告げずに引き受ける。長畑と面会した岡村、しかし長畑は名前を告げす忘れたと言い切る。
一方徳永は現場で聞き込みを行うが、そこはホームレスが集まっている川原で、なかなか事情が聞けない。しかし聞き込みの結果他に怪しい若者グループがいたことが分かる。
一方、徳永らにやっと事情を話した岡村は、長畑との面会で相変わらず名前を黙秘する長畑に、長畑の生い立ちや自分のかかわりを話す。しかし長畑は頑強に拒否し、岡村の弁護の解任を叫びだす。力みすぎた岡村は過労で倒れてしまう。
岡村の代わりで長畑と面会した徳永は、岡村が長畑の名前だけでも取り戻してやりたいといっていたと話す。体調が戻った岡村は、川原の長畑が住んでいたボートのそばに古いレコードプレーヤを発見する。
長畑が岡村に面会したいという、長畑は、岡村がどうして這い上がったのかと聞きたいと話す。岡村は長畑が容赦なく切り捨ててくれたからと話す。長畑にきついことを言われたのでここまで這い上がれたという。岡村は長畑がかつて岡村を切ったときに売れない不用品呼ばわりしたレコードプレーヤを長畑がずっと持っていたことを話す。徐々に表情が変わっていく長畑。
裁判が始まる。長畑は人定尋問で遂に自分の名を名乗る・・・・。

うーん。今回も重い話だけど。板尾さん、やっぱりこの役柄はちょっときついかな。微妙ですね。いつも思いますが地井さんは助手的雰囲気で弁護士には見えない。
まあ後この事務所、事務員はいないのかね?冒頭の国選弁護の順番待ちでも3人来てしまうとね、事務所に誰もいないけど・・。

島根の弁護士

<ネタばれあり>
山崎水穂は亡き母親の好きだった小泉八雲の影響で東京からわざわざ島根にやってきた新米弁護士。
水穂の身近で事件が起きる。下宿先の石工店の隣の算盤店の妻今井恒子が夫の東太を殺したというのだ・・。恒子は最初半身不随の夫の看護疲れからという供述だったが、突然将来を悲観した夫から殺してくれといわれたと供述を翻す。弁護を引き受けた水穂は・・・。

仲間由紀恵さんと香川照之君の共演、おそらく「功名が辻」以来でしょうか。あと樋口可南子さんも出てきて2時間ドラマとしては豪華。ミステリー部分はまあそんなに難しくはないんですが、仲間さん。弁護士はなかなかいいんじゃないですか、香川君もうまいし、樋口さんの意外な関係(途中で振りがあってなんとなく分かるのですが)。そして樋口さんの意外な態度、これが面白かったな。シャンシャンというわけじゃないのね。裁判の予定調和とは違ってここは驚きました。

新マチベン第3回

<ネタばれあり>
レグラン法律事務所に当番弁護の仕事が来た。堺田春樹は家庭裁判所に駆けつけ、弁当を万引きした少年・米村大地に接見する。大地は堺田と会うなり、すぐにここを出たいと懇願。ただならぬものを感じた堺田は、徳永源太郎、岡村重勝らとともに大地の母・麻里亜のアパートを訪ねる。外出から帰って来た派手な身なりの麻里亜は、息子が万引きで捕まっているにもかかわらず、心配する素振りを見せないばかりか堺田たちの弁護も断ると言う。何とか麻理亜を説得し、警察に大地の引き取りに越させる。
堺田は家裁で大地の勾留却下を勝ち取り、大地を釈放することに成功する。堺田に救われた大地は、堺田を自分のアパートに連れていき。雑然として、食料がない部屋を見せて、自分と幼い妹が麻理亜に育児放棄されていることを話す。麻理亜は前夫と離婚後、子供の親権を得てしばらくは一緒に暮らしていたのだが、うまくいかず。今は若い愛人と暮らしていて、別居している子供たちには2日に1度生活費としてわずか1,000円を渡すだけだったという。そして大地が万引きを繰り返したのも食料品を買うお金が足りないからだったという。話を聞いてい驚いた堺田は児童相談所に大地らの保護を依頼しようとする。
しかし堺田の処置に納得できない徳永は若い愛人と一緒に暮らしている麻理亜に会い、子供たちと一緒に暮らすよう説得するが、麻理亜は今の生活から離れられない、子供のことも愛人には隠していると話す。
堺田から依頼された児童相談所の職員が大地のアパートにやってくる。たまたま帰ってきた麻理亜は激怒し、児童相談所職員を追い返してしまう。そして麻理亜は児童相談所行きを邪魔されて怒る大地に、大地らが児童相談所へ行ってしまうと前夫からの養育費を貰えなくなると言ってしまう。切れた大地は母に暴力を働き妹を連れて出て行ってしまう。
大地らはレグラン法律事務所にいた。そして堺田が麻理亜を連れてやってくる。話を聞いた堺田は麻理亜に大地に謝るようにいうが麻理亜は納得しない。そして出て行ってしまう。
こうして大地らは児童相談所に引き取られていった。そのとき大地の妹は堺田に母の絵を渡す。
堺田は麻理亜に絵を渡す。堺田は麻理亜がいつか大地と一緒に暮らすために、児童相談所を紹介したという。そして過去には戻れないけど、未来はこれからと話す。

うーん重いです。きつい話ですね。こういう親が増えているとか。信じたくないけど。
泉澤君は抜群にうまい。高橋由美子さんはこういう汚れ役をやるようになりましたね。感慨深いです・・。

新マチベン第2回

<ネタばれあり>
及川玲子は被告側弁護士の追及に痴漢は実はされていないと告白する。そして被告の土井猛を法廷に出す為だったと言う。玲子の弁護士徳永源太郎はすぐに閉廷を申し出る。
レグラン法律事務所で玲子に事情を聞く。玲子の夫川端仁はかつてマンモス電気の技術者であり被告の土井猛とともに暖房用ヒーターを開発し、製品化したが、ヒーターが火災事故を起こし乳児が亡くなった事故があり。その責任を取らされ解雇されたのだった。
玲子は仁が製品の欠陥を知らなかったのに責任を取らされたのを聞いていた。そして玲子の娘は学校でいじめに会い自殺した過去があった。玲子は仁に何度も会社に掛け合うように話したのだが、仁は動かなかった。玲子は一人で会社に何度も講義したが会社からは何の返事もなかった。そして仁と玲子は別れたのだった。玲子は弁護の契約の解除を申し出るが・・。
その後玲子は痴漢を仕組んだことで土井から損害賠償請求の訴訟を起こされるが、源太郎は再びその弁護を申し出る。何とか玲子を救いたい源太郎は玲子にそこまでのことをさせた原因は会社にあると主張。対する土井側は全面対決の構えを見せる。決着をつけるために源太郎は仁を法廷で証言させようとするのだった。一時は法廷に出ることを約束した仁だったが、結局法廷に姿を現さなかった。
源太郎は再度仁に会い玲子の思いを話す。そして再び法廷が開かれ、仁は証言を開始する。しかし仁の口から出た言葉は意外なものだった・・。

うーんいいですねー。やっぱりよくある裁判ドラマなのだけど出来がいい。渋くゆったりとした渡さん。一途な黒木さん。そして小日向さんがいいですね。落ち着いた語り口なのですが説得力があって、いつものぼけた小日向さんではありません。

星ひとつの夜

あるところで見ました。

野々山廣治は11年の刑期を終えたあとホールの清掃の仕事についているが、ある夜コンサートが終わったあとの掃除中にコートの忘れ物を見つける。そしてポケットの中には大金が、ポケットの入っていた封筒の住所を見て高級マンションに届けにいく。呼び出して下りてきたのは若い男でポケットの中のお金の半額を野々山に渡そうとする。しかし野々山は驚いて受け取ろうとしない。
次の日、同じホールで野々山が清掃の仕事をしているとその男がやってきた・・・そして野々山はその若い男、岩崎大樹との交流が始まっていく・・・。

この話はちょっとありえないような設定なんだけどどこかリアルな面もあっていい話なのかな、でも主人公の若い友達の設定はどこかファンタジーで、この関係もちょっと不思議な感じ。でもいい話。
娘さんと会えるようにしたのはいいな。再会シーンお互いに淡々として、でもどこかよそよそしく・・。最後に玉木君がお金を受け取ったのはいいな。まあややこしい感じにはならないのがいいな。