<ネタバレあり>
1945年、終戦直前、韓国在住の日本人、吉江朋子は父順吉とともに釜山郊外へ疎開るため列車に乗車していたが、父の服装のことで十階の憲兵にとがめられ近くの駅で降ろされて尋問を受けてしまう。しかし憲兵の一人が順吉の経営していた会社を知っていたことから、その憲兵のとりなしを得て、無事疎開先に行くことが出来た。しかし病気で体の弱っていた順吉は疎開先で亡くなってしまう。
母もすでに亡くなっていて、身寄りの無い吉江智子は仕方なく叔父の家で世話になることになる。
そして8月15日終戦を迎えた朝鮮半島釜山。植民地から一転、民族独立の夢に沸く中、叔父が経営する海運会社で働く吉江朋子と、あの憲兵だった青年木戸俊二は再び出会った。叔父の進藤の海運会社に通訳として迎えられた木戸には、まだ生きていた父親が憲兵に睨まれた時、助けられたことを朋子はよく覚えていた。
両親を相次いで失った朋子を木戸は気遣った。そんな時進藤夫婦は朋子を残して日本へ引き揚げてしまう。
朋子は両親の遺骨を疎開先だった郊外のお寺まで取りに行きたいと願う。一人ぼっちの自分にはもう他に何もない。しかし敗戦国の日本人は朝鮮の列車に乗ることが出来ない。そんな朋子にチマチョゴリを着せ、日本人は行くことの許されない北行きの列車に智子を連れ木戸は飛び乗る。お寺に着きぽつんと残された二つの遺骨を抱え、「死にたい」とつぶやく朋子を木戸が激しく揺さぶる。「生きろ」と熱い思いで朋子の肩を抱いた。日本へは一緒に引き揚げてほしいと呟く朋子に、木戸は悲しい目を向ける。創氏改名で木戸を名乗っているが、自分は朝鮮人だと告げる。名前は朴俊仁だと。朋子は言葉も出ない。
数日後、学生時代の親友清美に誘われ引揚の期日が決まった朋子に、朴はこの地に残って自分と結婚してくれと告げる。呆然の朋子は、祖国を捨てられないと泣きながら拒む。そして叔父が帰国してしまった後、女学校時代の親友岡田清美の計らいで、清美と一緒に引揚船に乗り込む朋子だった。
父の故郷に着いた朋子、しかし父の実家の親戚たちはかつて順吉が折り合いの悪かった吉江本家とのトラブルを避けるため朋子を追い出してしまう。そして朋子は仕方なく母の実家に向かうのだった・・・。
深い話なんです。でもなんとなくいつものような切り口のような、うーんまあわかりませんが、戦争によって本当は憎みあう立場の二人に、まあいきさつはあるにせよ恋愛感情がうまれるのかわかりませんが????
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(つづき)
本社の会議で新しい調査資料を握りつぶそうとする幹部に、一平は抗議する。しかし受け入れられない。同席した夏海は、この資料のことを黙っていると開発を許可した監督官庁の信頼関係を失う、逆にこの資料を裁判所に提出すれば、裁判官は原告との必ず和解勧告をしてくるはずと説得する。
そして新資料が被告側より提出され、恭介は双方に和解を提示する。和解を受け入れないというみづきに、恭介は完全に工事を差し止めるには新たな行政訴訟を起こさなければならない。二つの裁判を抱えることになると説得する。「どうでしょう。そんなリスクを避けて、今ある計画を、地下水への影響がない計画に、希少生物への影響もない計画に、確実に変更してもらった方が、 いいのではないでしょうか。」恭介は言う。
そして原告側も和解の受け入れを同意し、和解の話し合いが行われ恭介が、島の動物たちに影響を与えないような縮小した建設案を提案する。その中には海亀の観光施設という新たな島の暮らしを体験できるような建設案も含まれていた・・。
海岸で島言葉を勉強している恭介のところへ夏海がやってきた。東京の事務所をやめて大美島で自分の父のあとを継ぎ弁護事務所を開くという。微笑む恭介。
終わりました。西島君には合った役でしたね。浅野温子さんの弁護士役も合っています。
まあ最後の裁判はやや予定調和に走ったようですが。理想として書くのは多少甘くてもいいんじゃないですか。
<ネタバレあり>
三沢恭介(西島秀俊)は久しぶりで休みを取り、家族で行った自然観察会で知り合った観察員の新元みづき(遠藤久美子)から、自然環境を破壊する大美島リゾート建設構想を差し止めの訴訟を受ける。
一方、畑夏海(浅野温子)は、東京の弁護士事務所から、そのリゾート開発を進める会社に力を貸すよう依頼される。リゾートホテルの開発を担当する麓一平(岡田浩暉)は、大美島の出身で島の自然をこよなく愛し、環境保護に十分配慮した計画であることに自信をもっていた。そして原告側の新元みづきとも幼なじみでもあった。
そして裁判が始まる。恭介は、被告側が提出した証拠書類のなかで、建設による原生林の地下水への影響があいまいな表現であることに目をつけ、原告と被告の双方に地下水への影響の調査を命じる。そして法廷では、双方の調査の結果、影響なしと明言する被告側と、影響がないとは言えないとする原告側とが真っ向から対立する…。
しかし一平は夏美の事務所でもうひとつの調査書類を眼にする。それにはリゾート施設の建設によって浅い地下水脈に影響を与える可能性があると書いてあった。驚く激怒する一平。
<ネタバレあり>
第3回
三沢恭介は島で起きた殺人事件を受け持つ。恭介にとっては殺人事件の審理は初めてのことだった。審理は出張してきた2人の裁判官とともに3人の合議制で裁判を進めることになる。
長年の介護の果てに寝たきりの夫を殺した妻の裁判。しかし恭介は現場の証拠写真の被害者の顔が安らかなのに気がつき。改めて殺人現場の被告の自宅に行き、被害者がつけたノートを入手する。そしてそのノートの最後に書かれた文字を見た恭介は・・・。
第4回
三沢恭介は、島で起きた交通事故の裁判を受け持つ。被告の新城瞳は運転中に母親と保育園児の子供をはねてしまい、業務上過失致死で在宅起訴されていた。瞳も離婚して一人で幼い保育園児二人を育てていた。恭介は実刑判決を下した場合の瞳の子供たちの養育のことを考える。そして一方で子供を亡くし悲しみにくれている被害者の遺族の心情を思い悩む・・・。
この2本は重い話。特に交通事故での判決で悩む恭介の判断。これはつらい。判決の内容を批判するような新聞の記事のことにあえて触れない妻の麗子の気遣い。
恭介は新聞記事を読んでも妻の気持ちを察し。自分も触れない。そして加害者につながりのあることを隠している野見山さんの気持ちと、うまく書いていると思います。
途中でのおばあちゃんの年齢の挿話も、息子の手紙に消されていた文字が重いなー。さりげない戦争批判。いいですね。
たまたま見ました。シリーズ第28作第11回なんですが、何でかと言うと東野英心さんが出ているからで、そうあの初代黄門様、東野英治郎の息子なんです。ちなみに英心さんはこの年に(2000年放送分)亡くなっています。遺作ではないですがそれに近いのかな。
英心さんの記憶は私はやはり中学生日記の東先生なんですがね・・。このころはまだ中学生日記、時々は見ていましたので。
まあ話はいつもの通り、その土地の役人やらが豪商とからんで悪事を働くのを懲らしめると言うことですな、今回は英心さんが石屋に扮して、悪事を働く勘定奉行に結びついている商売敵の石屋と勝負をするということなんです。
三河の岡崎と言う設定なのですが、なぜか台詞は標準語です。他の回もこういう感じだったのかなー。
もうすでにVTR製作になっています。まあ時代劇はやっぱりフィルムで撮影してと言うのが通説なんですが、NHK時代劇(かなり昔から時代劇はVTR収録)を見慣れた私には違和感は無いのです。
画面はやはりフィルムに比べて鮮明なのでいいと思うのですがねー。
恭介の娘麻衣子は恭介の判決が曲解されての大人たちの噂話を聞いた子供たちからいじめの標的になってしまう。
恭介は、老人同士の借用書の無い貸し借りの訴訟に振り回される。
そして初めての少年事件に遭遇する。少年を鑑別所に送る決定をし、少年に申し渡した後、少年は裁判所から逃げ出し行方をくらましてしまう、少年の母親から事情を聞いた恭介は、少年の小さいときの思い出話から立ち回り先に気がつく・・。
西島君の淡々とした感じや、逡巡するところが、まあこの人の持ち味なんだけど、それが結果的にうまく行っているようです。
子供たちの関係とか、まあちょっといい話に持って行き過ぎかなと思いますが、恭介の麻衣子への話はいい感じ。
大阪地裁で知的裁判権を専門に扱う裁判官の三沢恭介(西島秀俊)は多忙な日を送っていた。家庭を顧みない恭介に妻の麗子(戸田菜穂)は小学生の娘の麻衣子(桝岡明)を連れて出て行ってしまう。ある日恭介に鹿児島県の大美島への転勤の内示が出る。恭介の母の助言でこれを機会に家庭の修復を計ろうとする恭介は、妻と娘に大美島行きを提案する。そして大美島に支部長として赴任した恭介には多くの未決の事件が待ち構えていた・・・。
シリアスな話し。何か放送日程が繰り上がったようでして、新マチベンと内容がかぶってますが(あちらは弁護士)、裁判シーンはさすがにリアル。ちょっと感傷的な解決と言う感じもしますがまあいいのでは。西島君は今のところ、らしいですが・・・。
メーテレ開局45周年記念ドラマスペシャル〜ガンジス河でバタフライ
前編、後編トータル120分
たかのてるこ;原作、宮藤官九郎;脚本、李闘士男;監督
旅行家?たかのてるこさんの同名エッセイのドラマ化
したがってリアルな話が元となっているようです。

ガンジス河・・・画像ウイキペディアよりお借りしました。
前編;
就職活動中のてるこ(長澤まさみ)は、面接で特技の無い自分をアピールするためについ面接官に「ガンジス河でバタフライしました」と言ってしまう。
そしてそれを証明するためにインドに旅立つが、飛行場に降り立ったてるこに予想外の現実が襲い掛かる・・・。
※今日は前編。イヤーここだけでもインドの現実がわかって驚くことばかり・・。これは面白いです。まさみちゃんが徹底的にはじけていますね。さすがです。後編を期待。ちなみに中谷美紀さんが出てますが。詳しいことは後編で明らかになりそう・・・。
後編;
<えーネタバレややあり>
インドで最初に出会った日本人はシンゴという若い男(塚本高史)だった。子供たちにまとわりつかれているてるこを助けてくれ、インドのことをいろいろ教えてくれるシンゴにてるこは一目ぼれをしてしまう。しかし一緒にカンジス河に向かう列車を待っている間にシンゴはてるこの荷物を持って消えてしまう。
しかしてるこは列車の中で親切なインド人一家と出会い助けられる・・・。
そしてさまざまな苦難の果てにてるこはガンジス河にたどり着く。
するとそこにはてるこが始めてインドのレストランで食事して、手を使うことで戸惑っているてるこにスプーンを出すようにウエイターに言ってくれたエッセイストのテツコ(中谷美紀)がいた・・・。
テツコとのやり取り、そして今や何があっても動じずたくましくなったてるこは、ついにガンジス河に飛び込む決心をする・・・・。
※もう文句なくこれは今期というか2007年度でのスペシャルドラマでは一押し。原作の面白さもさることながらクドカンが時にギャグっぽい設定をおそらく入れているのだと思うけど(日本でお母さん(竹下景子)が腹話術のままで人探しTV番組に出るあたりとか??)、それにしても面白い。
又まさみちゃんがパワーがすごいですわ。正直ここまでやってくれるとは思いませんでした。
アンデュドラマプロジェクト〜3つの愛の物語
中京TVの情報番組「アンデュ」と携帯電話ドコモのタイアップ企画のようですね。
3話のオムニバスドラマですがストーリーはつながっています。
脚本;大野敏哉(1話〜3話) 監督:森谷雄(1話、3話);久保田博紀(2話)
キャラクター
佐藤愛(北野きい)
父武彦と姉小百合の3人暮らしの女子高生。母は愛が子供のころ自動車事故で亡くなっている。
佐藤小百合(辺見えみり)
母親が亡くなってからは一家の主婦代わり、そして愛の母親役としてがんばっている。結婚を控えていて、父武彦と愛の二人暮らしになるのが心配でしょうがない。
佐藤武彦(平田満)
愛と小百合の父。優しく二人を見守り。時にアドバイスをする。
千裕(夏生さち)
愛と同じクラスで愛の親友。愛と千裕は放送部員で、いつも二人でコンビを組んでお昼の校内放送のアナウンスをしている。
英司(北条隆博)
愛の恋人。なぜか愛にはそっけないがまあ照れているんでしょう?
木島店長(アンジャッシュ渡部)
愛のバイト先の店長。いつも愛には優しく、ミスした愛をかばってくれる。愛は店長とのシフト連絡用にもう1台別の携帯を持っている。
姫野先生(アンジャッシュ児島)
愛と千裕のクラスの担任。二人のことが気になり、何かと世話を焼く。
第1話恋愛トキメキ編「心はひとつ」
高校2年生の愛(北乃きい)にはサッカーがうまくてかっこいい恋人、英司(北条隆博)がいる。だが、いつもそっけない態度を取る英司に愛は物足りなさを感じていた。
ある夜、何かとかばってくれるバイト先の店長(アンジャッシュ渡部)にお礼のメールをしたら店長からデートの誘いの返信メールが入る。返事をしないままでいると、店長から誘われている同じ日に英司からもデートの誘いが・・。どちらと付き合うのか迷う愛・・。
第2話の友情ドタバタ編「友情ゼッタイゼツメイ!」
友達の千裕(夏生さち)と愛は放送部の仲間。ある日ささいなことで愛と千裕は校内で大喧嘩。それを見る担任・姫野(アンジャッシュ児島)は二人の間に入って仲直りさせようとする。しかし相変わらず二人の間には気まずい空気が・・・。
そして偶然、愛・千裕・姫野の3人は放課後の放送室に閉じ込められる。脱出の手立てを求めながら、3人は密室でお互いの気持ちをぶつけることになってしまう・・・。
第3話の家族ウルウル編「おめでと、おねえちゃん」。
結婚を控えている愛の年の離れた姉小百合(辺見えみり)。小百合は自分の結婚後、愛が父・武彦(平田満)の面倒をちゃんと見るのかが心配でしょうがない。
3人で過ごせるのも残りわずかなのに、いつも小百合に子ども扱いされることが不満な愛は、小百合に素直に「おめでとう」と言えない。そんなある日、武彦の計らいが愛と小百合の気持ちを近づける・・
いいねーきいちゃん。もう高校生そのものでリアルです・・。明るいし。
各話の冒頭での卵を割るシーンで卵がいつも崩れてしまう。このシーンが最後の話につながります。そして携帯電話を話のきっかけに取り入れています。まあここらがタイアップらしい。あと平田満さんがお父さんそれらしい。縁側で爪を切りたまにボソッと言う言葉が重いのがいいですねー。
ほっとするようないい話。佳作。